51 / 58
混合授業(2)
しおりを挟む
「はい、あがり」
その声と共に、2枚のトランプが宙を舞う。
「ま、また負けたーーー!!!」
「先輩、本当に強いですね」
「そうかな?」
うーわ、何この圧倒的強者感。
今回のルールでは、1位が決まった時点で決着となり、その他の順位は残り枚数で決定される。
なんというか、勝つことにしか興味がないって感じのルールだ。
「ゆ、柚さん……ちょっといいですか……?」
「あーうん、どうした?」
椎名ちゃんは、俺のすぐ横に椅子を寄せると、耳元で囁く。
「……服部先輩が強すぎて、勝てる未来が全く見えないんですけど……」
ええ、全く同感です。
「……分かった。俺から伝えとく……」
(うわぁぁぁぁぁ!? み、みみ、耳元で急にそんな……!? はわわわわわ)
ん? 少し顔が赤く……いや、当然か。
相手は2つ上の先輩。
そんな相手に対する文句なんて、そりゃあ俺に伝えるだけでも緊張するよな。
ここは先輩として、俺がビシッと伝えなきゃ。
「えーと、服部先輩」
「ん? なにかな?」
今からするのは無茶なお願い。
それは100も承知。
ただそのうえで、椎名ちゃんの先輩として言わせてもらう。
「ちょっとでいいので、手加減してくれませんか?」
「うーん……そんなこと言われても、これ運ゲーだし」
顔一つ変えず正論を言うと、垂れた髪を掛け直す先輩。
おお、なんかセクシー。
もしかして、これが大人の余裕ってやつなのか?
す、すごい……!
嫌でも目に入る豊満な膨らみ、凛とした所作、皆が憧れるお姉さんとは、彼女のような人のことを言うのだろう。
でも、いくら運ゲーとはいえ、こういった交流の場で12連勝されるのは困ります。
他の班を圧倒する、驚異的な回転率。
あの人、ほんとに何者?
ふと同じ班のメンバーに目をやると、全員が下を向き、完全にやる気を失っている。
いや、間違えた。
1人はアニメ見てるだけだな、これ。
「ん?」
あっ、絡まれそう。
「なに」
「なにも」
「あっそ」
ほーら愛想ないじゃん。
あっ、それは俺もか。
じゃなくて、今は先輩と話を一一。
「よし、分かった。なら2位を狙うことにするよ」
「……えっ?」
このルールで2位狙い?
「私、負けるのは嫌いだから、狙った順位を取れたら私の勝ちってことで、どうかな?」
「なるほどなるほど。つまり、1位は取らないと」
「そういうこと」
大きく出ましたね、先輩。
「だってさ、椎名ちゃん」
「分かりました。次、絶対に勝ちます!」
(何がなんでも、柚さんにいい所見せなくちゃ!)
えっ、なんか本気過ぎない……?
椎名ちゃんって、重度の負けず嫌いだったんだ。
まぁ、そういうところはちょっと、ヒロに似てるかもだけど。
「任せて、次で証明する」
「お願いします」
ああ、みんなに見てもらいたい。
この自信に満ちた真顔を。
俺たちが目指すべき理想の先輩像を。
次だ、次で全て分かる。
見よ! これが我が校の誇る先ぱ一一。
「ごめん、また勝っちゃった。でも1位だから、私の勝ちだよね?」
「戦犯」
「だからごめんて」
「「「……ドヨーン……」」」
(ま、負けた……)
その後、時間ギリギリまで続いたババ抜きは、1人も勝者が出ないという不思議な結果で幕を閉じた。
「はい、そこまでっ! じゃあ各班、1位の生徒は手を挙げてくれっ!」
村方先生の指示を受け、俺の班は皆川弥生が手を挙げた。
そして一言、
「簡単なゲームでした」
彼女のドヤ顔が向く先は、未だ状況を掴めていない服部先輩。
「おかしい。私はずっと1位だったのに」
「確かに、結果だけ見れば先輩の1人勝ちですよ」
「だよね。なら失礼して……」
不思議と見えてくる、真顔な先輩を彩る花々。
おそらく先輩は今、勝負に勝って喜んでいるのだろう。
しかし、手を挙げさせるわけにはいかない。
挙がりかけた先輩の右手を、俺は上からそっと抑えた。
「たーだーし、これが混合授業であることを考慮すれば、より多く2位を取った皆川さんが勝者と言えます。先輩は少しやり過ぎたんです」
「うーん」
(ドヤっ)
「「「……戦犯……」」」
「だからごめんて」
ところで、1つ気になることがある。
「あの、全然話変わりますけど、服部先輩って本当に運がいいですよね。何か秘訣とかあるんですか?」
当然、この質問に下心はない。
本当だ。
俺に限って、神頼みの際有利に働けばいいなとか、そんなこと思っているはずがないからね。うんうん。
「秘訣、ねぇ。まぁ、正直言うと色々あるよ」
「えっ、あるんですか?」
うっそ、冗談で聞いたつもりだったんだけど。
いやでも、まっさかー。
だってそんなものあるわけ……。
「しょうがないから1つだけ。運ゲーに勝つ秘訣、それはね一一」
そ、それは一一。
「立っている人に大きな拍手を!」
「一一だよ」
ただでさえ小さい先輩の声は、大きな拍手に消され、俺の耳に届くことなく消えた。
「聞こえた?」
「いいえ全く」
「あら残念。君は本当にツイてないんだね」
「いちいち言わなくていいです、悲しいので」
確か前にも、こんなことがあったっけ。
あー俺って、ほんとツイてないんだな。
「うふふ、冗談だよ」
あっ、先輩が笑った。
多分だけど、今のって超レアだよね。
「それより、私とジャンケンしない?」
えっ、ジャンケン? なんで急に?
「別にいいですけど」
「おー、君はノリがいいね。ではやろうか。
ジャンケン」
「「ぽい」」
俺が出したグーは、先輩のパーにあっさり負けた。
はへぇ、先輩強いな。
「あいこで」
「えっ、あっ、ちょっ……!?」
「しょ」
「しょ」
俺が出したチョキは、先輩のグーにあっさり負けた。
「あいこで」
「「しょ」」
俺が出したチョキは、先輩のグーにあっさり負けた。
全、敗……?
「よーし、授業はこれで終わりだ! 各自、好きなように放課を過ごしてくれ!
じゃあまたいつか!」
その時、俺の直感が告げた。
この先輩には勝てない。
「3連敗か、流石に運ないな」
「まぁ、仕方ないよ。私に勝てるはずないし」
「えっ、それってどういう……」
よく分からない発言の後、立ち上がる先輩。
「じゃあ最後に1つ、面白い質問をしてあげる。私は一体、何者でしょうか?」
「・・・えっ? 先輩は、この学校の2年生ですよね……?」
「さーて、どうかな。またね」
そう答えると、先輩は教室を出ていった。
えーと、あの、怖いんですけど。
その声と共に、2枚のトランプが宙を舞う。
「ま、また負けたーーー!!!」
「先輩、本当に強いですね」
「そうかな?」
うーわ、何この圧倒的強者感。
今回のルールでは、1位が決まった時点で決着となり、その他の順位は残り枚数で決定される。
なんというか、勝つことにしか興味がないって感じのルールだ。
「ゆ、柚さん……ちょっといいですか……?」
「あーうん、どうした?」
椎名ちゃんは、俺のすぐ横に椅子を寄せると、耳元で囁く。
「……服部先輩が強すぎて、勝てる未来が全く見えないんですけど……」
ええ、全く同感です。
「……分かった。俺から伝えとく……」
(うわぁぁぁぁぁ!? み、みみ、耳元で急にそんな……!? はわわわわわ)
ん? 少し顔が赤く……いや、当然か。
相手は2つ上の先輩。
そんな相手に対する文句なんて、そりゃあ俺に伝えるだけでも緊張するよな。
ここは先輩として、俺がビシッと伝えなきゃ。
「えーと、服部先輩」
「ん? なにかな?」
今からするのは無茶なお願い。
それは100も承知。
ただそのうえで、椎名ちゃんの先輩として言わせてもらう。
「ちょっとでいいので、手加減してくれませんか?」
「うーん……そんなこと言われても、これ運ゲーだし」
顔一つ変えず正論を言うと、垂れた髪を掛け直す先輩。
おお、なんかセクシー。
もしかして、これが大人の余裕ってやつなのか?
す、すごい……!
嫌でも目に入る豊満な膨らみ、凛とした所作、皆が憧れるお姉さんとは、彼女のような人のことを言うのだろう。
でも、いくら運ゲーとはいえ、こういった交流の場で12連勝されるのは困ります。
他の班を圧倒する、驚異的な回転率。
あの人、ほんとに何者?
ふと同じ班のメンバーに目をやると、全員が下を向き、完全にやる気を失っている。
いや、間違えた。
1人はアニメ見てるだけだな、これ。
「ん?」
あっ、絡まれそう。
「なに」
「なにも」
「あっそ」
ほーら愛想ないじゃん。
あっ、それは俺もか。
じゃなくて、今は先輩と話を一一。
「よし、分かった。なら2位を狙うことにするよ」
「……えっ?」
このルールで2位狙い?
「私、負けるのは嫌いだから、狙った順位を取れたら私の勝ちってことで、どうかな?」
「なるほどなるほど。つまり、1位は取らないと」
「そういうこと」
大きく出ましたね、先輩。
「だってさ、椎名ちゃん」
「分かりました。次、絶対に勝ちます!」
(何がなんでも、柚さんにいい所見せなくちゃ!)
えっ、なんか本気過ぎない……?
椎名ちゃんって、重度の負けず嫌いだったんだ。
まぁ、そういうところはちょっと、ヒロに似てるかもだけど。
「任せて、次で証明する」
「お願いします」
ああ、みんなに見てもらいたい。
この自信に満ちた真顔を。
俺たちが目指すべき理想の先輩像を。
次だ、次で全て分かる。
見よ! これが我が校の誇る先ぱ一一。
「ごめん、また勝っちゃった。でも1位だから、私の勝ちだよね?」
「戦犯」
「だからごめんて」
「「「……ドヨーン……」」」
(ま、負けた……)
その後、時間ギリギリまで続いたババ抜きは、1人も勝者が出ないという不思議な結果で幕を閉じた。
「はい、そこまでっ! じゃあ各班、1位の生徒は手を挙げてくれっ!」
村方先生の指示を受け、俺の班は皆川弥生が手を挙げた。
そして一言、
「簡単なゲームでした」
彼女のドヤ顔が向く先は、未だ状況を掴めていない服部先輩。
「おかしい。私はずっと1位だったのに」
「確かに、結果だけ見れば先輩の1人勝ちですよ」
「だよね。なら失礼して……」
不思議と見えてくる、真顔な先輩を彩る花々。
おそらく先輩は今、勝負に勝って喜んでいるのだろう。
しかし、手を挙げさせるわけにはいかない。
挙がりかけた先輩の右手を、俺は上からそっと抑えた。
「たーだーし、これが混合授業であることを考慮すれば、より多く2位を取った皆川さんが勝者と言えます。先輩は少しやり過ぎたんです」
「うーん」
(ドヤっ)
「「「……戦犯……」」」
「だからごめんて」
ところで、1つ気になることがある。
「あの、全然話変わりますけど、服部先輩って本当に運がいいですよね。何か秘訣とかあるんですか?」
当然、この質問に下心はない。
本当だ。
俺に限って、神頼みの際有利に働けばいいなとか、そんなこと思っているはずがないからね。うんうん。
「秘訣、ねぇ。まぁ、正直言うと色々あるよ」
「えっ、あるんですか?」
うっそ、冗談で聞いたつもりだったんだけど。
いやでも、まっさかー。
だってそんなものあるわけ……。
「しょうがないから1つだけ。運ゲーに勝つ秘訣、それはね一一」
そ、それは一一。
「立っている人に大きな拍手を!」
「一一だよ」
ただでさえ小さい先輩の声は、大きな拍手に消され、俺の耳に届くことなく消えた。
「聞こえた?」
「いいえ全く」
「あら残念。君は本当にツイてないんだね」
「いちいち言わなくていいです、悲しいので」
確か前にも、こんなことがあったっけ。
あー俺って、ほんとツイてないんだな。
「うふふ、冗談だよ」
あっ、先輩が笑った。
多分だけど、今のって超レアだよね。
「それより、私とジャンケンしない?」
えっ、ジャンケン? なんで急に?
「別にいいですけど」
「おー、君はノリがいいね。ではやろうか。
ジャンケン」
「「ぽい」」
俺が出したグーは、先輩のパーにあっさり負けた。
はへぇ、先輩強いな。
「あいこで」
「えっ、あっ、ちょっ……!?」
「しょ」
「しょ」
俺が出したチョキは、先輩のグーにあっさり負けた。
「あいこで」
「「しょ」」
俺が出したチョキは、先輩のグーにあっさり負けた。
全、敗……?
「よーし、授業はこれで終わりだ! 各自、好きなように放課を過ごしてくれ!
じゃあまたいつか!」
その時、俺の直感が告げた。
この先輩には勝てない。
「3連敗か、流石に運ないな」
「まぁ、仕方ないよ。私に勝てるはずないし」
「えっ、それってどういう……」
よく分からない発言の後、立ち上がる先輩。
「じゃあ最後に1つ、面白い質問をしてあげる。私は一体、何者でしょうか?」
「・・・えっ? 先輩は、この学校の2年生ですよね……?」
「さーて、どうかな。またね」
そう答えると、先輩は教室を出ていった。
えーと、あの、怖いんですけど。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
僕(じゃない人)が幸せにします。
暇魷フミユキ
恋愛
【副題に☆が付いている話だけでだいたい分かります!】
・第1章
彼、〈君島奏向〉の悩み。それはもし将来、恋人が、妻ができたとしても、彼女を不幸にすることだった。
そんな彼を想う二人。
席が隣でもありよく立ち寄る喫茶店のバイトでもある〈草壁美頼〉。
所属する部の部長でたまに一緒に帰る仲の〈西沖幸恵〉。
そして彼は幸せにする方法を考えつく――――
「僕よりもっと相応しい人にその好意が向くようにしたいんだ」
本当にそんなこと上手くいくのか!?
それで本当に幸せなのか!?
そもそも幸せにするってなんだ!?
・第2章
草壁・西沖の二人にそれぞれの相応しいと考える人物を近付けるところまでは進んだ夏休み前。君島のもとにさらに二人の女子、〈深町冴羅〉と〈深町凛紗〉の双子姉妹が別々にやってくる。
その目的は――――
「付き合ってほしいの!!」
「付き合ってほしいんです!!」
なぜこうなったのか!?
二人の本当の想いは!?
それを叶えるにはどうすれば良いのか!?
・第3章
文化祭に向け、君島と西沖は映像部として広報動画を撮影・編集することになっていた。
君島は西沖の劇への参加だけでも心配だったのだが……
深町と付き合おうとする別府!
ぼーっとする深町冴羅!
心配事が重なる中無事に文化祭を成功することはできるのか!?
・第4章
二年生は修学旅行と進路調査票の提出を控えていた。
期待と不安の間で揺れ動く中で、君島奏向は決意する――
「僕のこれまでの行動を二人に明かそうと思う」
二人は何を思い何をするのか!?
修学旅行がそこにもたらすものとは!?
彼ら彼女らの行く先は!?
・第5章
冬休みが過ぎ、受験に向けた勉強が始まる二年生の三学期。
そんな中、深町凛紗が行動を起こす――
君島の草津・西沖に対するこれまでの行動の調査!
映像部への入部!
全ては幸せのために!
――これは誰かが誰かを幸せにする物語。
ここでは毎日1話ずつ投稿してまいります。
作者ページの「僕(じゃない人)が幸せにします。(「小説家になろう」投稿済み全話版)」から全話読むこともできます!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
目が覚めたら男女比がおかしくなっていた
いつき
恋愛
主人公である宮坂葵は、ある日階段から落ちて暫く昏睡状態になってしまう。
一週間後、葵が目を覚ますとそこは男女比が約50:1の世界に!?自分の父も何故かイケメンになっていて、不安の中高校へ進学するも、わがままな女性だらけのこの世界では葵のような優しい女性は珍しく、沢山のイケメン達から迫られる事に!?
「私はただ普通の高校生活を送りたいんです!!」
#####
r15は保険です。
2024年12月12日
私生活に余裕が出たため、投稿再開します。
それにあたって一部を再編集します。
設定や話の流れに変更はありません。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる