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【第五章】大学1年生
進学
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それから二年の月日が流れた。隼人と真由はお互いに夢を追いかけ、大学へ進学した。同じ大学に進学できたのは、二人にとって大きな喜びだった。遠距離で過ごしていた高校最後の一年は決して楽ではなかったが、連絡を欠かさず取り合い、互いに支え合ってきた。
真由は教育学部、隼人は経済学部に進学したものの、同じキャンパスで共に過ごす日々は、高校時代とはまた違った充実感があった。二人で大学のキャンパスを歩くと、友達にも祝福され、順調に大学生活を送っていた。
そして再び、夏がやってきた。真由と隼人は、高校生の頃に二人で行ったあの夏祭りにもう一度行くことを計画していた。あの日、何も言えなかった気持ち、そして祭りの中で感じたあの特別な瞬間。すべてが今でも鮮明に思い出される。
「隼人くん、もうすぐ祭りだね。今年も行く?」
真由は微笑みながら、二人が住む大学の寮で隼人に声をかけた。
「もちろん行こうよ。今年はもっとしっかり計画して、ちゃんと楽しもう。」
二人は手を取り合い、懐かしい海辺の町へと向かった。高校生だった頃とは違い、大人になった自分たちの姿をどこか意識しつつも、心の中でまだ残る少年少女の気持ちを感じていた。
真由は教育学部、隼人は経済学部に進学したものの、同じキャンパスで共に過ごす日々は、高校時代とはまた違った充実感があった。二人で大学のキャンパスを歩くと、友達にも祝福され、順調に大学生活を送っていた。
そして再び、夏がやってきた。真由と隼人は、高校生の頃に二人で行ったあの夏祭りにもう一度行くことを計画していた。あの日、何も言えなかった気持ち、そして祭りの中で感じたあの特別な瞬間。すべてが今でも鮮明に思い出される。
「隼人くん、もうすぐ祭りだね。今年も行く?」
真由は微笑みながら、二人が住む大学の寮で隼人に声をかけた。
「もちろん行こうよ。今年はもっとしっかり計画して、ちゃんと楽しもう。」
二人は手を取り合い、懐かしい海辺の町へと向かった。高校生だった頃とは違い、大人になった自分たちの姿をどこか意識しつつも、心の中でまだ残る少年少女の気持ちを感じていた。
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