200 / 245
リミッター解除
しおりを挟む
ワタシは家に帰ると、沙耶香に明日カミングアウトする事を伝えた。
「大丈夫?
みんなびっくりするんじゃない??」
「そうなんだけど、まあ最初だけだと思うし、勇気を持って言うよ。」
「でも、よかったね。
これから我慢したり隠したりしなくて済むから、気持ち的にもラクになるよ、きっと。」
「ごめんね、沙耶香…
ワタシ、男として頑張るなんて言っておきながら、早々にギブアップしちゃって…」
「いいのよ、それで。
ユキが苦しむ姿を私も見たくはないし。」
沙耶香はそう言って頷いた。
どこまでも沙耶香に甘えっぱなしな自分を恥ずかしく思いながらも、生き方を理解してくれる彼女には感謝の気持ちしかなかった。
翌朝、ワタシは早く起きて、入念に化粧をし、女性用の服を着込んだ。
もう胸を隠す必要もないので、何も巻かなくていい。
自分で言うのはアレなんだけど、ワタシはおっぱいにはそれなりに自信を持っており、ちゃんとケアもしてきた。
でも、男として働くようになってからは、サラシみたいなものを巻いて目立たないように注意を払っていた。
この行為でカタチが変にならないか不安で仕方なかったけど、今日からはそういう心配をしなくていい。
後は、ショートになってしまった髪が伸びるのを待たなければならないけど、それは仕方ない事で…
「それじゃあ、行ってくるよ。」
沙耶香に声をかけると
「行ってらっしゃい。
ユキ、すごくキレイよ。」
と、言ってくれた。
男辞めるのが早すぎだって気もするけど、宴会のときにワタシの素性を何人かの人が見てしまってるし、ちょうどいい機会なんじゃないかって思う。
うん、そう思う事にする。
それにしても緊張するわ…
「大丈夫?
みんなびっくりするんじゃない??」
「そうなんだけど、まあ最初だけだと思うし、勇気を持って言うよ。」
「でも、よかったね。
これから我慢したり隠したりしなくて済むから、気持ち的にもラクになるよ、きっと。」
「ごめんね、沙耶香…
ワタシ、男として頑張るなんて言っておきながら、早々にギブアップしちゃって…」
「いいのよ、それで。
ユキが苦しむ姿を私も見たくはないし。」
沙耶香はそう言って頷いた。
どこまでも沙耶香に甘えっぱなしな自分を恥ずかしく思いながらも、生き方を理解してくれる彼女には感謝の気持ちしかなかった。
翌朝、ワタシは早く起きて、入念に化粧をし、女性用の服を着込んだ。
もう胸を隠す必要もないので、何も巻かなくていい。
自分で言うのはアレなんだけど、ワタシはおっぱいにはそれなりに自信を持っており、ちゃんとケアもしてきた。
でも、男として働くようになってからは、サラシみたいなものを巻いて目立たないように注意を払っていた。
この行為でカタチが変にならないか不安で仕方なかったけど、今日からはそういう心配をしなくていい。
後は、ショートになってしまった髪が伸びるのを待たなければならないけど、それは仕方ない事で…
「それじゃあ、行ってくるよ。」
沙耶香に声をかけると
「行ってらっしゃい。
ユキ、すごくキレイよ。」
と、言ってくれた。
男辞めるのが早すぎだって気もするけど、宴会のときにワタシの素性を何人かの人が見てしまってるし、ちょうどいい機会なんじゃないかって思う。
うん、そう思う事にする。
それにしても緊張するわ…
7
お気に入りに追加
73
あなたにおすすめの小説
こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる