52 / 200
母をたずねて89.5km
しおりを挟む
国鉄大阪駅にやってきたマキと百恵は、姫路行きの新快速に乗るべくホームで京都方面からやって来る電車を待っていた。
「大野さんもええとこあるやん。
ワタシらだけ姫路に前乗りさせてくれるやなんて。」
「ほんまです。
感謝感謝です。」
「まあ、ストリップ小屋に先に挨拶行け言われてるから、そっちが先やけどな。」
「それでも有難いです、ホンマに。」
そんな話をしながら、二人は電車に乗り込んだ。
「ウチ、電車で遠出した事ないし、ホンマワクワクします。」
「アンタ、中学の修学旅行は行ってへんのわかるけど、小学校のときはどないしたん?
伊勢に行けへんかったんか?」
「小学校の時も行く必要あらへん言われて休みました。」
「聞けば聞くほど呆れるオッサンやなあ。
アンタのオヤジは。」
「ええとこもあるんですよ、ほんまに。」
「アンタはやっぱり変わってるわ。
まあ、そう思うんは自由やからそれはそれでええねんけど。」
二人でお喋りをしていると時間が経つのを忘れ、あっという間に時間が経過し、昼過ぎに無事に姫路駅に到着した。
「着きましたねえ。」
「そやね。」
「姫路城って、駅から離れてるんですねえ。
知らんかったわ。」
「アンタほんまにどこも連れてってもろてへんねんね。
気の毒やわ。
とりあえず、そこのデパートのレストランでお昼食べよか。」
「えっ!レストラン!
いいんですか」
「ええよ、ワタシの奢りや」
「めっちゃ嬉しいです。
ウチ、デパートのレストランでご飯食べるの夢やったんですう。」
「えらいちっこい夢やなあ。
ワタシと百恵のちんこ並みや。」
「うわあ、姉さん
お下劣~」
「ごめんごめん
たしかにはしたない事言うてしもたな。
でも、レストラン行きたいんやったら大阪おる時、高島屋とか大丸連れてったったのに。
早よ言いや。」
「そんな贅沢出来ません」
「アホ、アンタもそれくらい稼いでるんやろ?
行きたかったら行ったらええねんで。」
「それやったら、今度、虹のまちの不二家に連れてってください。
あそこもずっとウチの憧れやったんです。」
「わかったわかった。
連れてく連れてく。
とりあえず今日はここな。
何食べる?」
「えーっ、どないしよう
やっぱりハンバーグかなあ。」
「じゃあ百恵はハンバーグな。
ワタシはカツカレーにしょうかな。」
百恵は胸躍る思いで、料理が来るのを待った。
「大野さんもええとこあるやん。
ワタシらだけ姫路に前乗りさせてくれるやなんて。」
「ほんまです。
感謝感謝です。」
「まあ、ストリップ小屋に先に挨拶行け言われてるから、そっちが先やけどな。」
「それでも有難いです、ホンマに。」
そんな話をしながら、二人は電車に乗り込んだ。
「ウチ、電車で遠出した事ないし、ホンマワクワクします。」
「アンタ、中学の修学旅行は行ってへんのわかるけど、小学校のときはどないしたん?
伊勢に行けへんかったんか?」
「小学校の時も行く必要あらへん言われて休みました。」
「聞けば聞くほど呆れるオッサンやなあ。
アンタのオヤジは。」
「ええとこもあるんですよ、ほんまに。」
「アンタはやっぱり変わってるわ。
まあ、そう思うんは自由やからそれはそれでええねんけど。」
二人でお喋りをしていると時間が経つのを忘れ、あっという間に時間が経過し、昼過ぎに無事に姫路駅に到着した。
「着きましたねえ。」
「そやね。」
「姫路城って、駅から離れてるんですねえ。
知らんかったわ。」
「アンタほんまにどこも連れてってもろてへんねんね。
気の毒やわ。
とりあえず、そこのデパートのレストランでお昼食べよか。」
「えっ!レストラン!
いいんですか」
「ええよ、ワタシの奢りや」
「めっちゃ嬉しいです。
ウチ、デパートのレストランでご飯食べるの夢やったんですう。」
「えらいちっこい夢やなあ。
ワタシと百恵のちんこ並みや。」
「うわあ、姉さん
お下劣~」
「ごめんごめん
たしかにはしたない事言うてしもたな。
でも、レストラン行きたいんやったら大阪おる時、高島屋とか大丸連れてったったのに。
早よ言いや。」
「そんな贅沢出来ません」
「アホ、アンタもそれくらい稼いでるんやろ?
行きたかったら行ったらええねんで。」
「それやったら、今度、虹のまちの不二家に連れてってください。
あそこもずっとウチの憧れやったんです。」
「わかったわかった。
連れてく連れてく。
とりあえず今日はここな。
何食べる?」
「えーっ、どないしよう
やっぱりハンバーグかなあ。」
「じゃあ百恵はハンバーグな。
ワタシはカツカレーにしょうかな。」
百恵は胸躍る思いで、料理が来るのを待った。
14
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
男子中学生から女子校生になった僕
葵
大衆娯楽
僕はある日突然、母と姉に強制的に女の子として育てられる事になった。
普通に男の子として過ごしていた主人公がJKで過ごした高校3年間のお話し。
強制女装、女性と性行為、男性と性行為、羞恥、屈辱などが好きな方は是非読んでみてください!
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる