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準備
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ワタシの高校編入について、県知事が絡んでるからか、驚くほどのスピードで手続きが進んでいった。
そして、今日は制服の採寸をしてもらう日だ。
ネットで申し込んでもいいとの事だったが、ワタシも不安があったので、お店に行って採寸することにした。
岡山は学生服が地場産業として有名であり、二つの大手メーカーが競い合っている。
備中学園は、ケンコー学生服というところが担当しており、そこが運営するお店が近くにあるので、お邪魔して採寸してもらった。
制服のデザインはかなり有名な人がしているらしく、ワタシは全然知らないんだけど、お母さんはよく知ってて、スゴイねって言ってくれた。
エンジ色を基調としたブレザータイプの制服で、本当に可愛くて、採寸してくれたお店の女性も、ワタシが女子としては背が高めだから、モデルみたいって大絶賛してくれた。
社交辞令だと思うけど…
でも、鏡に映ったワタシは、自分で言うのもアレなんだけど、本当に可愛くて、すごく似合ってた。
制服の他に鞄や靴、ソックスなど、私立だけあって細かく決まってて、それらも学校を通じて全て取り寄せてもらった。
教材、体育館シューズも揃え、これで準備すべきものは全て揃った。
あとは、学校に最終の手続きに行くだけだ。
と、いうことで、ワタシに付いてくるために、お母さんが岡山に今日、やって来る。
まだ、離れてからはそんなに時間は経ってないけど、やっぱり寂しかったし、会えるのはすごく嬉しい。
4時過ぎに着くらしく、ワタシは居ても立っても居られずに、2時半頃から岡山駅付近でソワソワしながら待っていた。
「あっ」
3時過ぎ、楓悟からLINEが来た。
内容は、今日会いたいってものだったけど、さすがにムリなので、理由を話して断った。
そしたら、信じられない事に
「俺も雫のお母さんと会って挨拶がしたい」
と、書いて返信してきた。
コイツ…
普通、相手の親になんて極力会いたくないだろうに、何考えてんだ。
物おじしない性格なのか、バカなのかよくわかんないけど…
どうしようかと迷っていると、楓悟が先に学校を終えて岡山駅にやってきてしまった。
「雫ー!」
マジで会う気かよ
「お母さん、まだ着いてないの?」
「うん。まだだよ」
「よかった。
じゃあご挨拶出来るね。」
「もう、いいよ、会わなくて。」
「いやいや、お付き合いさせてもらってるって挨拶しないと失礼でしょー?」
うーん…
もう、知らないっ
そして、今日は制服の採寸をしてもらう日だ。
ネットで申し込んでもいいとの事だったが、ワタシも不安があったので、お店に行って採寸することにした。
岡山は学生服が地場産業として有名であり、二つの大手メーカーが競い合っている。
備中学園は、ケンコー学生服というところが担当しており、そこが運営するお店が近くにあるので、お邪魔して採寸してもらった。
制服のデザインはかなり有名な人がしているらしく、ワタシは全然知らないんだけど、お母さんはよく知ってて、スゴイねって言ってくれた。
エンジ色を基調としたブレザータイプの制服で、本当に可愛くて、採寸してくれたお店の女性も、ワタシが女子としては背が高めだから、モデルみたいって大絶賛してくれた。
社交辞令だと思うけど…
でも、鏡に映ったワタシは、自分で言うのもアレなんだけど、本当に可愛くて、すごく似合ってた。
制服の他に鞄や靴、ソックスなど、私立だけあって細かく決まってて、それらも学校を通じて全て取り寄せてもらった。
教材、体育館シューズも揃え、これで準備すべきものは全て揃った。
あとは、学校に最終の手続きに行くだけだ。
と、いうことで、ワタシに付いてくるために、お母さんが岡山に今日、やって来る。
まだ、離れてからはそんなに時間は経ってないけど、やっぱり寂しかったし、会えるのはすごく嬉しい。
4時過ぎに着くらしく、ワタシは居ても立っても居られずに、2時半頃から岡山駅付近でソワソワしながら待っていた。
「あっ」
3時過ぎ、楓悟からLINEが来た。
内容は、今日会いたいってものだったけど、さすがにムリなので、理由を話して断った。
そしたら、信じられない事に
「俺も雫のお母さんと会って挨拶がしたい」
と、書いて返信してきた。
コイツ…
普通、相手の親になんて極力会いたくないだろうに、何考えてんだ。
物おじしない性格なのか、バカなのかよくわかんないけど…
どうしようかと迷っていると、楓悟が先に学校を終えて岡山駅にやってきてしまった。
「雫ー!」
マジで会う気かよ
「お母さん、まだ着いてないの?」
「うん。まだだよ」
「よかった。
じゃあご挨拶出来るね。」
「もう、いいよ、会わなくて。」
「いやいや、お付き合いさせてもらってるって挨拶しないと失礼でしょー?」
うーん…
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