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女子トーク
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まだ時間があるということで、ワタシ達は駅まで戻り、そこでお茶をした。
やっぱりお母さんは、ワタシの事がすごく心配みたい。
「ねえ、雫」
「なあに?」
「あんまり無理しちゃダメだよ。」
「えっ、無理って?」
「こっちでバイトするって言ってたじゃない?
あんた、まだ女の子になって間がないんだから、働くとかなったら色々あると思うのよ。
お母さんはまだそこまで頑張らなくていいと思うの。」
「まあ、言われてみればそうなんだけど。
ワタシね、意外と女として生きていくのが、以前ほど苦に思わなくなったの。
そりゃ、男として生きていければそれに越した事はないけど、もうどう足掻いでも無理なんだし、現状を受け入れようって。
そう考えたら気持ちがラクになって、何とかなるんじゃないかって思い始めたの。
勿論、お母さんや広野さんとか、周りの助けがあっての事なんだけど。
だから、少しでも早く社会に順応出来ればって。」
「雫…
あんたがそう考えてるならお母さんから言うことはないけど。
少しでもダメって思ったら逃げていいんだからね。」
「うん。わかってる」
「雫が無理してないなら、いいんだけど。」
「本当にムリはしてないのよ。
お母さん、今のワタシの気持ちの割合を教えようか?」
「気持ちの割合?」
「男が6で女が4
これが日に日に女の割合が増えていってる気がするの。」
「そうなの?」
「女性ホルモンの影響が一番大きいと思うんだけど、なんかそんな感じなの。
少し前までは考えられなかったけど、将来的には男性とお付き合いとかも出来そうな気がする。
相手がいて、ワタシみたいなのでもいいって言ってくれたらだけどね。」
ワタシがそう言って笑うと、お母さんも笑った。
お母さんには今の正直な気持ちを伝えた。
お母さんが心配するほど、ワタシは自分の人生を悲観していないって教えたかったから。
東京では今まで男として生きてきたしがらみみたいなものがあるから、人生をリセットして女として生きることは難しいけど、この岡山ではそれが出来る。
だから、ワタシはここで自分らしく精一杯生きてみたい。
そして、ちゃんと女性として生きる自信がつけば、東京に戻りたいと思っている。
やっぱりお母さんは、ワタシの事がすごく心配みたい。
「ねえ、雫」
「なあに?」
「あんまり無理しちゃダメだよ。」
「えっ、無理って?」
「こっちでバイトするって言ってたじゃない?
あんた、まだ女の子になって間がないんだから、働くとかなったら色々あると思うのよ。
お母さんはまだそこまで頑張らなくていいと思うの。」
「まあ、言われてみればそうなんだけど。
ワタシね、意外と女として生きていくのが、以前ほど苦に思わなくなったの。
そりゃ、男として生きていければそれに越した事はないけど、もうどう足掻いでも無理なんだし、現状を受け入れようって。
そう考えたら気持ちがラクになって、何とかなるんじゃないかって思い始めたの。
勿論、お母さんや広野さんとか、周りの助けがあっての事なんだけど。
だから、少しでも早く社会に順応出来ればって。」
「雫…
あんたがそう考えてるならお母さんから言うことはないけど。
少しでもダメって思ったら逃げていいんだからね。」
「うん。わかってる」
「雫が無理してないなら、いいんだけど。」
「本当にムリはしてないのよ。
お母さん、今のワタシの気持ちの割合を教えようか?」
「気持ちの割合?」
「男が6で女が4
これが日に日に女の割合が増えていってる気がするの。」
「そうなの?」
「女性ホルモンの影響が一番大きいと思うんだけど、なんかそんな感じなの。
少し前までは考えられなかったけど、将来的には男性とお付き合いとかも出来そうな気がする。
相手がいて、ワタシみたいなのでもいいって言ってくれたらだけどね。」
ワタシがそう言って笑うと、お母さんも笑った。
お母さんには今の正直な気持ちを伝えた。
お母さんが心配するほど、ワタシは自分の人生を悲観していないって教えたかったから。
東京では今まで男として生きてきたしがらみみたいなものがあるから、人生をリセットして女として生きることは難しいけど、この岡山ではそれが出来る。
だから、ワタシはここで自分らしく精一杯生きてみたい。
そして、ちゃんと女性として生きる自信がつけば、東京に戻りたいと思っている。
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