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going villa
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「聖也、宿題はもうやったの?」
「まだやってへん。
来週から始める予定や」
夏休みの宿題の事をオカンはチクチク言ってくる。
まあ、今日できる事を今日しないタイプだから、俺。
千尋に手伝ってもらう事にしてるから来週はウチに呼んで、宿題コンプ作戦を実行するぞ。
「来週って、アンタわかってんの?
月曜日から一週間、伊勢に行くの」
「えっ…
あっ、忘れてた」
そういえば、来週月曜日から日曜日まで、家族で三重県にある別荘に滞在する事になってたんだ。
別荘っていっても、勿論ウチの所有じゃなくて、親父が居酒屋で知り合って急激に仲良くなった、超お金持ちの若森さんて人が持ってる別荘をお借りするっていうわけ。
俺が小6の時に行き始めたから、今年で三年連続で行く事になる。
海水浴が出来る砂浜が目の前にあって、俺も大好きなんだけど…
今年はなあ、千尋と付き合ってることもあるし…もっとデートしたいし…
「オカン」
「何やの?」
「えっと、伊勢行くやんか、来週。
そこに千尋も誘って一緒に行くのはあかん?」
「えっ、千尋ちゃん?
部屋は沢山あるし、いざとなったらアンタと一緒の部屋でもいいなら、多分大丈夫だと思うけど。
ウチはいいとして、向こうの親御さんは大丈夫かしら」
「千尋のお母さんがええって言うたら、誘ってもええねんな?」
「ウチも貸してもらう身だし、その辺はお父さんが若森さんに話を通しとけばいいと思うよ。」
俺は早速、千尋に電話をかけた。
「えっ、行く行く行く」
即答だった。
「お母さんに何か言われへん?」
「大丈夫やって。
ママーっ、来週聖也の家族と一週間、別荘にお邪魔してもいいよねー!?」
うわっ、もう話してる
「聖也、ちょっとママに代わるわ」
何でやねん!気まずいわ…
「もしもし、こんばんは
千尋の母です。」
「あっ、こんばんは」
聖也君、ウチは全然いいんですけど、本当にお邪魔じゃないかしら?」
「いえ、こちらは、はい、全然大丈夫です。」
って俺が答えたときには、既に千尋に代わってた。
「じゃあ決まりだねっ」
「うん、よかった。」
「あ、でも、ワタシ、女子用の水着着れへんな。
聖也の親が一緒やし
一応買って用意してんねんけど」
「そりゃ無理やで。
その前に、ビキニ着て日焼け跡なんて作ったら学校行った時何て言い訳すんねん?」
「あ、それもそうやな
でも、男子用の水着になるのもイヤやんか
聖也に胸見られんの恥ずいわ」
「なるべく見んようにするから、心配すんな。」
こうして、俺と千尋は一週間のバカンスに旅立つ事になった。
今年の夏はいろんなことが起きてるから、この先も何が起きるかわからんぞ。
「まだやってへん。
来週から始める予定や」
夏休みの宿題の事をオカンはチクチク言ってくる。
まあ、今日できる事を今日しないタイプだから、俺。
千尋に手伝ってもらう事にしてるから来週はウチに呼んで、宿題コンプ作戦を実行するぞ。
「来週って、アンタわかってんの?
月曜日から一週間、伊勢に行くの」
「えっ…
あっ、忘れてた」
そういえば、来週月曜日から日曜日まで、家族で三重県にある別荘に滞在する事になってたんだ。
別荘っていっても、勿論ウチの所有じゃなくて、親父が居酒屋で知り合って急激に仲良くなった、超お金持ちの若森さんて人が持ってる別荘をお借りするっていうわけ。
俺が小6の時に行き始めたから、今年で三年連続で行く事になる。
海水浴が出来る砂浜が目の前にあって、俺も大好きなんだけど…
今年はなあ、千尋と付き合ってることもあるし…もっとデートしたいし…
「オカン」
「何やの?」
「えっと、伊勢行くやんか、来週。
そこに千尋も誘って一緒に行くのはあかん?」
「えっ、千尋ちゃん?
部屋は沢山あるし、いざとなったらアンタと一緒の部屋でもいいなら、多分大丈夫だと思うけど。
ウチはいいとして、向こうの親御さんは大丈夫かしら」
「千尋のお母さんがええって言うたら、誘ってもええねんな?」
「ウチも貸してもらう身だし、その辺はお父さんが若森さんに話を通しとけばいいと思うよ。」
俺は早速、千尋に電話をかけた。
「えっ、行く行く行く」
即答だった。
「お母さんに何か言われへん?」
「大丈夫やって。
ママーっ、来週聖也の家族と一週間、別荘にお邪魔してもいいよねー!?」
うわっ、もう話してる
「聖也、ちょっとママに代わるわ」
何でやねん!気まずいわ…
「もしもし、こんばんは
千尋の母です。」
「あっ、こんばんは」
聖也君、ウチは全然いいんですけど、本当にお邪魔じゃないかしら?」
「いえ、こちらは、はい、全然大丈夫です。」
って俺が答えたときには、既に千尋に代わってた。
「じゃあ決まりだねっ」
「うん、よかった。」
「あ、でも、ワタシ、女子用の水着着れへんな。
聖也の親が一緒やし
一応買って用意してんねんけど」
「そりゃ無理やで。
その前に、ビキニ着て日焼け跡なんて作ったら学校行った時何て言い訳すんねん?」
「あ、それもそうやな
でも、男子用の水着になるのもイヤやんか
聖也に胸見られんの恥ずいわ」
「なるべく見んようにするから、心配すんな。」
こうして、俺と千尋は一週間のバカンスに旅立つ事になった。
今年の夏はいろんなことが起きてるから、この先も何が起きるかわからんぞ。
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