聖也と千尋の深い事情

一線

「ちょ、ちょっと、千尋！」


焦る俺を尻目に、千尋は俺のペニスを咥え込んで舌を小刻みに動かした。


「あかん、あかんて！」

俺は、すぐに千尋の肩を強めに押して、その口から抜き取った。
何故なら、その直後に射精してしまったからである。

俺は精液で千尋の床を汚さない様に慌てて両手で受け止めて、泣きそうになりながら

「千尋、ティッシュ！」

と、千尋に懇願した。


千尋は笑みを浮かべながら、ティッシュを二枚取り、俺のペニスに被せてくれた。

俺はティッシュでペニスを押さえるのと同時に手に溢れ出た精液を拭き取った。


「聖也、イクの早いよぉ」


「ごめん

てか、何でそんな事するねん

イクに決まってるやん」


「ワタシ、好きな人出来たら、こういうことしてみたかってん。」



「俺ら中2やん

まだ早いて。

それに展開早すぎやわ」


「そうかなあ。
でも、どうだった？
ワタシのフェラ」


「そんなん、めっちゃ気持ちいいに決まってるやん。

でも、千尋は俺のもんを舐めてイヤとちゃうんか？」


「イヤなわけあらへんよ。

好きな人のやもん」


「クソっ

そんな事言われたら照れるの通り越して、頭パニックになるわ。」


「あんまり大きい声出さんといて
ママに聞こえるわ」


「おいっ！親が近くにおるのにする方が間違ってんちゃう？」


「まあまあ、今日は特別やん。

ワタシも聖也とフツーのデートするのが好きなんやで。

手繋ぎデートとか」


「うん。

あ、そうそう

千尋は夏休みの宿題やった？」


「当たり前やん。
もうとっくに全部やってる。」


「うそーっ
俺、まだ何も手付けてへん。

ウチに来て手伝ってくれへん？」


「それは、ええけど…」


全面的に俺を好きって言ってくれる千尋だけど、俺がこういうだらしない部分を見せると、呆れた感じになって、軽蔑するような目を向けてくる……


ような気がする。