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秘密
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「こんな話を聞いた事がある。
旧ソ連だか、東欧の国だったかは忘れたけど、ある少女がいて、その子は幼き日からすごい超能力があったらしい。
しかし、ある時、少女は力を完全に失ってしまった。」
「えっ、どうしてなの?」
「まあ、断言はできないけど、有力とされてるのが、少女が成長してセックスをしてしまった事が一番の原因だと言われている。」
「えっ、そんな…」
「私もこの商売を小さい時から親に仕込まれたんだけど、一番力があるって感じたのは、やっぱり子供の時なの。
だから、あの話もあながち嘘じゃないなって思うのよ。」
「…」
「ワタシが考えるに、呪詛師として強いのは、男より女
そして、女の中でももっと強いのが、生娘…
処女と呼ばれる人間だね。」
「でも、ワタシは女でもないし、もちろん処女でもないわ。」
「そうね。
でも、アンタが薄々感じてた事を私も感じてた。
そして、それを今実証したのよ。
おそらく、今の零は、二階堂家で一番強い…
それは間違いないわ。」
「ワタシが…」
「ただ、呪詛師としてはまだ素人同然。
これから厳しく鍛えていくからね。」
「うん。
でも、お婆ちゃん
ワタシ、ずっと思ってたんだけど、呪詛師なんて仕事、今の世の中に必要なのかな…」
「零…
もちろん必要よ。
特に今の世の中では特にね。」
「えっ、そうなの?」
「もうすぐこの国の命運を左右する戦いが起きるわ…
私一人ではとてもじゃないけど太刀打ち出来ない巨大な敵がやってくる。
零、アンタの力を借りなきゃならなくなるわ。」
芙美子は、真剣な表情ではあったが、淡々とした口調で言った。
旧ソ連だか、東欧の国だったかは忘れたけど、ある少女がいて、その子は幼き日からすごい超能力があったらしい。
しかし、ある時、少女は力を完全に失ってしまった。」
「えっ、どうしてなの?」
「まあ、断言はできないけど、有力とされてるのが、少女が成長してセックスをしてしまった事が一番の原因だと言われている。」
「えっ、そんな…」
「私もこの商売を小さい時から親に仕込まれたんだけど、一番力があるって感じたのは、やっぱり子供の時なの。
だから、あの話もあながち嘘じゃないなって思うのよ。」
「…」
「ワタシが考えるに、呪詛師として強いのは、男より女
そして、女の中でももっと強いのが、生娘…
処女と呼ばれる人間だね。」
「でも、ワタシは女でもないし、もちろん処女でもないわ。」
「そうね。
でも、アンタが薄々感じてた事を私も感じてた。
そして、それを今実証したのよ。
おそらく、今の零は、二階堂家で一番強い…
それは間違いないわ。」
「ワタシが…」
「ただ、呪詛師としてはまだ素人同然。
これから厳しく鍛えていくからね。」
「うん。
でも、お婆ちゃん
ワタシ、ずっと思ってたんだけど、呪詛師なんて仕事、今の世の中に必要なのかな…」
「零…
もちろん必要よ。
特に今の世の中では特にね。」
「えっ、そうなの?」
「もうすぐこの国の命運を左右する戦いが起きるわ…
私一人ではとてもじゃないけど太刀打ち出来ない巨大な敵がやってくる。
零、アンタの力を借りなきゃならなくなるわ。」
芙美子は、真剣な表情ではあったが、淡々とした口調で言った。
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