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家族

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帰宅してきた三人はお風呂を済ませ、深夜にようやくベッドに入った。


智は、ユウと共に、メグは自分の部屋のベッドで一人。





「ねえ、トモちゃん

さっきも言ってた莉愛ちゃんの事だけど、本当にいいの?」


「うん。
本人も一人暮らしするつもりでいるし、ワタシは家賃を出すくらいしか出来る事はないからね。」



「そっか

でも、ここで四人で暮らせない事もないんだから、いつでも来ていいって言っといてね。」


「ありがとう
ユウちゃん」


智はそう言うと、ユウの頬にキスをした。


「そう言えば、最近全然エッチしてないよね。

する?」


「うん。みんなバタバタしてて忙しくしてたからね。」

ユウの言葉に智も頷いて答え、パジャマを脱ぎ始めた。

四十を過ぎ、皮下脂肪が付いた智のカラダは、お腹や太もも、お尻などの線が崩れ、少しだらしない感があったが、見方によっては、女性らしい丸みを帯びた柔らかな雰囲気を纏い、股間のペニス以外は、もう完璧な女性の肉体になっているともいえた。

智より八歳下のユウは、そのプロポーションを維持していたが、日頃の女性ホルモン剤の影響は否めず、最近は体重が落ちにくくなってきていた。
それでも、智に開発され、エッチ好きになってしまったユウは、三十を過ぎてからの方が色気が増して、その美貌にも磨きがかかってきていた。

二人のセックスは、豊満な互いの乳房を揉みながらキスをするところから始まり、交互に全身を舐め合いながら、シックスナインの体勢になって、激しくフェラをし合う。
二人共、ペニスを咥えた状態なので

「んんっ…んふっ」

と、喘ぎ声も上げにくい。


そうこうしている間に、二人のペニスは勃起してくる。
去勢した二人のモノはなかなか大きくならないのが常なのだが、二人で夜の営みをしているときは、不思議と勃起してしまう。
だから、ED薬は必要ない。

ただ、互いに挿入するという事はせず、暗黙の了解で、どちらがネコでどちらがタチでというのを決める。

この日は、智が挿入する側となった。


ユウを四つん這いにさせ、ローションをたっぷりアナルに塗り、自分のペニスも潤すと、ゆっくりと挿れていった。

短小の二人のペニスは勃起しても10センチもない。

何の抵抗もなく奥まで到達すると、智はユウの腰を持ち、激しくピストン運動を敢行した。


「あっ、あっ、ああんっ!

気持ちいいっ!

トモちゃんっ!」

ユウが身を反り返すようにして大きな喘ぎ声を出すと、智は呼吸を乱しながら頷いた。


ここで油断してしまうと、中折れしてしまうので、智は必死に腰を振り続け、五分ほどでフィニッシュした。

女性ホルモンと去勢により、勃起の維持が難しくなっているのはデメリットだが、イキにくくなっているのは数少ないメリットの一つだった。

問題はその折り合いを上手く付けなければいけないこと。

ニューハーフ同士のセックスは難しい。

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