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出勃つ〜出立
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朝になっても誰も起きてこなかった。
翼vs智ユウメグの手合わせが夜通し行われていたからだ。
子供の頃からユウに憧れ、ニューハーフ好きになってしまった翼にとって、このシチュエーションはずっと夢見てきたもので、ここぞとばかりに自分の想いを三人にぶつけたのだった。
それでも翼は、クタクタになった体を起こした。
旅館の業務をしなければならないからだ。
翼は傍に眠るユウ達に視線を向けた。
三人とも裸のままで爆睡モードに入っている。
胸も大きく見事なプロポーションのユウ
二人に比べて太ってはいるが、その皮下脂肪の付き方がエロさを増している智
まだ少年だった時の名残を体に残してはいるが、その発展途上のビジュアルが妄想を掻き立てるメグ
三者三様の魅力があり、実際にヤッてみたが、翼は甲乙付け難いという感想を持った。
「翼クン
おはよう…」
翼の視線を感じたからなのか
ユウが目を覚ました。
「あ、ユウちゃん
おはようございます。」
「昨日はごめんね。
トモちゃん達に嗾けられて翼クンとしちゃったんだけど、段々ワタシもエンジンがかかってきちゃって…
お見苦しいところをお見せしました。」
ユウは照れくさそうに言った。
「いえ、最高でした。
もう死んでもいいとさえ思えるくらいに。」
翼は顔を真っ赤にし、視線を下に向けて小さな声で答えた。
「翼クンて可愛いね。
だからワタシも本気で感じちゃったのかもね。」
「嬉しいです。
ユウさん…
また会ってくれますか?」
「実家に帰って来た時には連絡するよ。
でも、翼クンは早くカノジョ見つけなさい。
わかった?」
「えーっ
ユウさんみたいなパーフェクトガールとしちゃったんで、ちょっと僕のハードルが上がり切ってしまったっていうか…なかなか…」
「キミはルックスも抜群にいいんだから、その気になればきっとすぐに見つかるわよ。」
「うーん…
頑張ります。
ユウちゃんは僕の永遠のアイドルとして心に残しつつ、現実の世界では自分の身の丈に合った人を探さないと。」
「大袈裟ね。」
ユウは笑って言った。
「あの、ユウちゃん」
「何?」
「最後にもう一度キスさせてもらってもいいですか。」
翼は恥ずかしそうに言った。
ユウは笑みを浮かべて無言で頷くと、翼の首に両手をかけ、ブチュッと激しいキスをした。
おそらくこれがユウとの最後のキスになる…
そう思った翼は、感情を抑えられず、ユウの体を強く抱きしめながら、舌を絡めつかせたのだった。
翼vs智ユウメグの手合わせが夜通し行われていたからだ。
子供の頃からユウに憧れ、ニューハーフ好きになってしまった翼にとって、このシチュエーションはずっと夢見てきたもので、ここぞとばかりに自分の想いを三人にぶつけたのだった。
それでも翼は、クタクタになった体を起こした。
旅館の業務をしなければならないからだ。
翼は傍に眠るユウ達に視線を向けた。
三人とも裸のままで爆睡モードに入っている。
胸も大きく見事なプロポーションのユウ
二人に比べて太ってはいるが、その皮下脂肪の付き方がエロさを増している智
まだ少年だった時の名残を体に残してはいるが、その発展途上のビジュアルが妄想を掻き立てるメグ
三者三様の魅力があり、実際にヤッてみたが、翼は甲乙付け難いという感想を持った。
「翼クン
おはよう…」
翼の視線を感じたからなのか
ユウが目を覚ました。
「あ、ユウちゃん
おはようございます。」
「昨日はごめんね。
トモちゃん達に嗾けられて翼クンとしちゃったんだけど、段々ワタシもエンジンがかかってきちゃって…
お見苦しいところをお見せしました。」
ユウは照れくさそうに言った。
「いえ、最高でした。
もう死んでもいいとさえ思えるくらいに。」
翼は顔を真っ赤にし、視線を下に向けて小さな声で答えた。
「翼クンて可愛いね。
だからワタシも本気で感じちゃったのかもね。」
「嬉しいです。
ユウさん…
また会ってくれますか?」
「実家に帰って来た時には連絡するよ。
でも、翼クンは早くカノジョ見つけなさい。
わかった?」
「えーっ
ユウさんみたいなパーフェクトガールとしちゃったんで、ちょっと僕のハードルが上がり切ってしまったっていうか…なかなか…」
「キミはルックスも抜群にいいんだから、その気になればきっとすぐに見つかるわよ。」
「うーん…
頑張ります。
ユウちゃんは僕の永遠のアイドルとして心に残しつつ、現実の世界では自分の身の丈に合った人を探さないと。」
「大袈裟ね。」
ユウは笑って言った。
「あの、ユウちゃん」
「何?」
「最後にもう一度キスさせてもらってもいいですか。」
翼は恥ずかしそうに言った。
ユウは笑みを浮かべて無言で頷くと、翼の首に両手をかけ、ブチュッと激しいキスをした。
おそらくこれがユウとの最後のキスになる…
そう思った翼は、感情を抑えられず、ユウの体を強く抱きしめながら、舌を絡めつかせたのだった。
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