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queen advent
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ハードな撮影は夜にまで及び、最後のシーンを撮り終えたのは深夜二時を過ぎていた。
智とユウはもちろん、さすがのメグもクタクタになり、新井のOKの合図が出た瞬間、その場に突っ伏した。
「お疲れ様、メグちゃん」
「お疲れ…さまです…」
重い体を起こしながら、肩で息をしながら、メグは新井に頭を下げた。
「ごめんね
いきなりハードな撮影で
メグちゃんの厚意に甘えて、一気に八本分撮っちゃった。」
「それは、よかったです
見てくれる人がいればいいんですけど…」
「大丈夫
絶対に当たるよ。
僕もこの仕事して長いから、当たるか当たらないかは撮影した瞬間にわかるんだ。
メグちゃんは、トモユウ以来のスターだよ。」
「そんな事ないです
ワタシはあの二人の足元にも及ばないので…」
「たしかにトモちゃんもユウちゃんもニューハーフ界で一二を争う美人だ。
でも、メグちゃんはそれを凌駕する可能性を持つ逸材だよ。
年齢的にもこれからの娘だしね。
作品が発売されたら、間違いなくキミはスターになるよ」
「スター…」
メグはピンと来ない感じだったが、スターという言葉に、固まってしまった。
幼い時からオカマと言われて虐められ、高校のときに耐えられなくなり、一年生の一学期の途中で辞めてしまった。
その僅かな高校生活で唯一優しく接してくれたのは、智の娘、莉愛だった。
高校を辞めて引きこもりのような生活をするメグに救いの手を差し伸べてくれたのも莉愛だった。
莉愛に勧めで母と共に莉愛の実家にやって来たメグは、智と運命的な出会いを果たし、以来、彼女を師と仰ぐようになった。
その尊敬の念と愛情は、今も変わる事はない。
さらに、智のパートナーであるユウも、とても美しく、優しかった。
メグの師は二人となった。
そんな二人と自分は今、一緒にAVの撮影をしている。
人生って不思議なものだ…
疲労からか、そんな事をボーっと考えていたメグだったが、ようやく我に返った。
「新井さん、トモちゃんとユウちゃんは?」
メグは、ハッとして新井に聞いた。
「あー、二人なら隣の部屋で休んでるよ。
体力的に限界らしくて」
「あ、そうなんですね」
「必然的にメグちゃんのソロシーンが増えちゃったし、男優との絡みも多くしてしまって、本当に申し訳なかったね」
「いえ、それは全然
でも、ワタシがアナル出来ないのが…
本当に申し訳ないなって…
次回までには必ず出来るように練習してきます。」
「その辺は無理しないでね。
本当に大丈夫だから。
メグちゃんは逆アナが出来るっていう大きな武器があるし、今はそれで十分だよ。
アナルはトモユウで撮れ高バッチリだし」
新井は笑ってメグの肩をポンと叩いて言った。
智とユウはもちろん、さすがのメグもクタクタになり、新井のOKの合図が出た瞬間、その場に突っ伏した。
「お疲れ様、メグちゃん」
「お疲れ…さまです…」
重い体を起こしながら、肩で息をしながら、メグは新井に頭を下げた。
「ごめんね
いきなりハードな撮影で
メグちゃんの厚意に甘えて、一気に八本分撮っちゃった。」
「それは、よかったです
見てくれる人がいればいいんですけど…」
「大丈夫
絶対に当たるよ。
僕もこの仕事して長いから、当たるか当たらないかは撮影した瞬間にわかるんだ。
メグちゃんは、トモユウ以来のスターだよ。」
「そんな事ないです
ワタシはあの二人の足元にも及ばないので…」
「たしかにトモちゃんもユウちゃんもニューハーフ界で一二を争う美人だ。
でも、メグちゃんはそれを凌駕する可能性を持つ逸材だよ。
年齢的にもこれからの娘だしね。
作品が発売されたら、間違いなくキミはスターになるよ」
「スター…」
メグはピンと来ない感じだったが、スターという言葉に、固まってしまった。
幼い時からオカマと言われて虐められ、高校のときに耐えられなくなり、一年生の一学期の途中で辞めてしまった。
その僅かな高校生活で唯一優しく接してくれたのは、智の娘、莉愛だった。
高校を辞めて引きこもりのような生活をするメグに救いの手を差し伸べてくれたのも莉愛だった。
莉愛に勧めで母と共に莉愛の実家にやって来たメグは、智と運命的な出会いを果たし、以来、彼女を師と仰ぐようになった。
その尊敬の念と愛情は、今も変わる事はない。
さらに、智のパートナーであるユウも、とても美しく、優しかった。
メグの師は二人となった。
そんな二人と自分は今、一緒にAVの撮影をしている。
人生って不思議なものだ…
疲労からか、そんな事をボーっと考えていたメグだったが、ようやく我に返った。
「新井さん、トモちゃんとユウちゃんは?」
メグは、ハッとして新井に聞いた。
「あー、二人なら隣の部屋で休んでるよ。
体力的に限界らしくて」
「あ、そうなんですね」
「必然的にメグちゃんのソロシーンが増えちゃったし、男優との絡みも多くしてしまって、本当に申し訳なかったね」
「いえ、それは全然
でも、ワタシがアナル出来ないのが…
本当に申し訳ないなって…
次回までには必ず出来るように練習してきます。」
「その辺は無理しないでね。
本当に大丈夫だから。
メグちゃんは逆アナが出来るっていう大きな武器があるし、今はそれで十分だよ。
アナルはトモユウで撮れ高バッチリだし」
新井は笑ってメグの肩をポンと叩いて言った。
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