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「店に来たいって?」
「なんかお手伝いが出来る事があればって。」
智とユウが経営するバーに手伝いに行きたいと言い出した恵太に対し、智は困惑の色を見せた。
「どうしよう、ユウちゃん」
「うーん
まあクラブじゃないし、18歳以下でも問題はないんだけどね」
「是非、お願いします!」
恵太は引き下がるつもりはないようだ。
「わかったわ
それじゃあ準備して」
結局、恵太の熱意に根負けした二人は、店への同行を認めた。
「恵ちゃんさあ、さすがにその少女全開のワンピじゃちょっとキツイから、ワタシの服を貸したげるから着てみて。
オバサンので申し訳ないけど…
本当はユウちゃんに借りれれば一番いいんだけど、背が違いすぎるからね」
智はそう言って笑った。
智も恵太も170㎝程度の身長があるが、ユウは158cmとかなり小柄である。
「トモちゃん、いいの?
めっちゃ嬉しい」
恵太は目を輝かせた。
「ワタシの場合、背は合うんだけど、デブだからそこが心配」
三十代を過ぎてから徐々に太り始めた自分の体を見つめながら、智は自嘲気味に言った。
「そんな事ないよ。
トモちゃんはずっとワタシの憧れであり目標なの。
こんなに美しいんだもの」
恵太はどこまでも智信者である。
「この白シャツと黒のスカートはどうかな?
結構ガールズバーみたいで良い感じじゃないかな」
智が持ってきた服をユウに見せると
「うん。清潔感あっていいわね
恵ちゃん、ちょっと着てみて」
頷き、恵太に促した。
「はーい
着てみます。」
恵太はそう返事すると、着ていたワンピースを脱いだ。
白のブラとパンティ姿になった恵太は、智が同居していたときのそれとはまるっきり違っていた。
「恵ちゃん
体つきが変わったねえ」
智が言うと、恵太は胸の辺りに手をやり、恥ずかしそうに俯いた。
「へえ、おっぱい大きいじゃん
いつからクスリ飲んでんの?」
「一年くらいかなあ」
恵太はユウの質問にそう答えた。
そして、手渡された服に袖を通してみた。
既に智が着れなくなったタイトなスカートも、バッチリ着こなした恵太は、綺麗なフォルムを二人に見せつけた。
「わあ、すごい!
恵ちゃん、スタイルいいわ」
まさに、ユウも絶賛する着こなしだった。
若さとは、何にも勝る武器である。
三十を過ぎているユウ、四十になった智
二人は、目の前の若者から時の流れを感じ取った。
そして、このダイヤの原石のような恵太が、今後、ニューハーフとして磨きがかかり、益々美しくなっていくことは、想像するに難くなかった。
「なんかお手伝いが出来る事があればって。」
智とユウが経営するバーに手伝いに行きたいと言い出した恵太に対し、智は困惑の色を見せた。
「どうしよう、ユウちゃん」
「うーん
まあクラブじゃないし、18歳以下でも問題はないんだけどね」
「是非、お願いします!」
恵太は引き下がるつもりはないようだ。
「わかったわ
それじゃあ準備して」
結局、恵太の熱意に根負けした二人は、店への同行を認めた。
「恵ちゃんさあ、さすがにその少女全開のワンピじゃちょっとキツイから、ワタシの服を貸したげるから着てみて。
オバサンので申し訳ないけど…
本当はユウちゃんに借りれれば一番いいんだけど、背が違いすぎるからね」
智はそう言って笑った。
智も恵太も170㎝程度の身長があるが、ユウは158cmとかなり小柄である。
「トモちゃん、いいの?
めっちゃ嬉しい」
恵太は目を輝かせた。
「ワタシの場合、背は合うんだけど、デブだからそこが心配」
三十代を過ぎてから徐々に太り始めた自分の体を見つめながら、智は自嘲気味に言った。
「そんな事ないよ。
トモちゃんはずっとワタシの憧れであり目標なの。
こんなに美しいんだもの」
恵太はどこまでも智信者である。
「この白シャツと黒のスカートはどうかな?
結構ガールズバーみたいで良い感じじゃないかな」
智が持ってきた服をユウに見せると
「うん。清潔感あっていいわね
恵ちゃん、ちょっと着てみて」
頷き、恵太に促した。
「はーい
着てみます。」
恵太はそう返事すると、着ていたワンピースを脱いだ。
白のブラとパンティ姿になった恵太は、智が同居していたときのそれとはまるっきり違っていた。
「恵ちゃん
体つきが変わったねえ」
智が言うと、恵太は胸の辺りに手をやり、恥ずかしそうに俯いた。
「へえ、おっぱい大きいじゃん
いつからクスリ飲んでんの?」
「一年くらいかなあ」
恵太はユウの質問にそう答えた。
そして、手渡された服に袖を通してみた。
既に智が着れなくなったタイトなスカートも、バッチリ着こなした恵太は、綺麗なフォルムを二人に見せつけた。
「わあ、すごい!
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まさに、ユウも絶賛する着こなしだった。
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