カジュアルセックスチェンジ

sophisticated woman

「恵ちゃん
本当に智ちゃんが来てもいいって言ったの？」


「うん。言ってくれたよ。

ママもお話ししてくれたんでしょ？
トモちゃんに」


「話はしたわよ。
でも、智ちゃんもパートナーがいるから、話をしてみるって言ってたけど…」


「ユウさんて方なんだけど、元YouTuberで、ワタシも前に撮ったやつを見たんだけど、めちゃくちゃ可愛い人な

その方がワタシのことを快く受け入れてくれたの。」


「そうなの…
でも、明日出て行くって…
本当にオッケーって言ってくれたのね」


「もう、ホントだってば」

恵太は荷造りをしながら、少しウンザリしたような口調で由香里に言った。

「それなら良いんだけど…

ねえ、恵太」


「何、ママ？」


「私も大学、就職と東京に住んだ事あるけど、一人で住むには大変なところよ。

あなたには智ちゃんが付いてくれてるからその点は安心なんだけど…

何か辛い事とか我慢できない事があったら、迷わずに帰ってくるのよ。」


「うん、ありがとう…ママ

でも、出来るだけ向こうで頑張ってみる。
だってずっと夢見てた事だし…

ママも元気な赤ちゃんを産んでね。

弟か妹かわかんないけど、楽しみにしてるね」

恵太は満面の笑みを浮かべて由香里に言った。


「もう、荷物の準備は出来たの？」


「うん。
とりあえず自分で持っていけるものは全部詰めたわ。
ママ、悪いけどこの箱に入れてるものは、後から送ってくれる？」


「うん。いいけど

向こうの家の邪魔になるようなものは持ってっちゃダメよ。」


「わかってるわ。」


「恵太

あなたもすっかり見た目が変わっちゃったわね。」


「そう？

自分的にはあんまり変わってない気がするんだけど」


「変わったわよ。
髪も伸びたし、体つき自体が全然違ってるもの。」


「うん。

少しでも女性的なカラダになりたくて毎日努力してるんだからね。」


「あんまり無茶したらダメよ。」


「…」

恵太はそう言うと、しばらく由香里を見つめていたが、黙ったまま抱きついた。