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Aftereffects

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「あのとき、下手したら死ぬんじゃないかってくらいの量のドラッグを打たれたんだもの

影響ない方がおかしいわよね…」

智が言うと、真弥も元気なく頷いた。


「智さん…

正直言って、僕はみっちゃん以外の女性に興味は無いし、浮気なんて考えたこともありません。

でも、セックスドラッグでおかしくなって、智さんを抱いてしまった…

それも数え切れないくらいに…

本当にごめんなさい」


「謝らないで。
ワタシも薬のせいとはいえ、あなたを激しく求めてしまったんだもの。
責められるべきはワタシの方よ。」

智は項垂れて言ったが、続けて…

「あの時のことがフラッシュバックになって、時折蘇ってくるの…」


「えっ、智さんもですか…」


「真弥君とは関係なく…いきなり来る時もあるし、今日みたいに、会って顔見ちゃうと、もうダメ…

お尻が疼いてくるし、乳首も玉無しのペニスも勃っちゃってるわ…」


「それは、僕も…です…」

真弥は深刻な表情を浮かべ、智を見つめた。


すると、智は急に呼吸が荒くなり、両手で顔を押さえて机に突っ伏した。

驚いた真弥は、智に近づき


「智さん、大丈夫ですか!」

と、背中に手を置き、顔色を窺った。


「あっ、ああっ…」


真弥の手が触れた途端、智は体をビクッとさせて、喘ぎ声を上げた。

そこからの事は二人共よく覚えていない。

気がついたら、激しいキスをしていた。

真弥は智を床に押し倒し、服を脱がせ、その乳房に吸い付くようにして舐め尽くした。


智の大きな喘ぎ声と真弥の荒々しい呼吸音が無い混ぜになって部屋に響き渡った。


智も真弥も、こうなる事は薄々気付いていた。

あの日、薬を打たれながら二人で絡み合った行為が、あまりにも強烈で、一生忘れる事ができないものになるということを…

それぞれにパートナーがいた為、あれ以来そのような事を口にする事は勿論なかったが、互いへの思いが募っていくのも感じていたし、性的な欲求も膨らみ続けていった。

真弥はその欲求を解消するために、美智香と今まで以上に執拗にセックスをするようになり、さらにはアブノーマルさも増していった。

だが、美智香の妊娠により、その欲求の解消が思うように出来ないまま、今日に至り…

それが一気に爆発してしまったのである。

智自身、美智香の妹(弟)だけあって、男の好みがほぼ同じで、真弥の事を以前から漠然とではあるが、好意を抱いていた。
ただし、いくら貞操観念のない智と言えど、姉を不幸にするつもりはさらさらなく、行動を起こす事なく今まで来たのだ。


もう、二人は止まらなかった。

それから長い時間、へとへとになるくらい激しいセックスを延々と繰り広げたのである。
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