上 下
492 / 615

reality

しおりを挟む
莉愛は、言葉の通り、夜遅くに恵太の部屋に現れた。


「莉愛ちゃん…

ホントにするの?」


恵太は少しウトウトしていたが、だるそうに起き上がると、莉愛に向かって言った。


「あたりまえじゃん
じゃないと、ここを経由して帰ったりしないわ。」


莉愛は腕組みして恵太に言った。


「莉愛ちゃん、さっきも言ったけど、女ホルのせいで、最近全然アソコの元気がないのよ。

そういう欲求も湧いてこないし。」


「まあ、いいわ

そのときは私が元気にしてあげるから」

莉愛は掛け布団を剥ぎ取り、恵太の横に寝そべった。

「莉愛ちゃんがこんな風になったのはワタシのせいだし…

期待に応えられるよう頑張るわ。」


恵太は観念したように、着ていたパジャマを脱ぎ始めた。


「えっ、恵太…

胸デカっ!」

暫く見ない間に、恵太の体はさらに女性化しており、上半身だけを見れば、どこからどう見ても女性にしか見えなかった。

「この二ヶ月くらい、急激に変化して…

胸とか大きくなったのよ。」


「まあ、それがアンタの望みだったしね。

よかったじゃん」


「うん。すごく嬉しい」

恵太は両手で自分の乳房を下から持ち上げながら満足げな表情で言った。


「さあ、しよっ」


莉愛も着ていた服を脱いだ。


自分とは比べ物にならないくらいの張りのある見事な巨乳が目の前に現れると、恵太は思わず目を見開き、そして、ため息をついた。

「うわぁ…相変わらず莉愛ちゃんのカラダ…スゴい

ワタシ、自信無くしちゃうわ」



「一応、生まれつき女で生きてるからね。

恵太は最近じゃん、女子として生活し始めたの。
それで、これだけ可愛いって、スゴい事だと思うよ。」


「ううん。
師匠のトモちゃんに比べたらワタシなんて全然ダメだよ。

トモちゃんのあの美しさ…
スゴいよね」


「それは、まあ…
私も認めざるを得ないわね。

ママが本当はパパだって事を忘れてしまいそうになるもん」


莉愛は苦笑いを浮かべて言った。


「また、トモちゃんに会って色々教えてもらいたいなあ。」


「また、いつでも会えるわよ。

それより、準備はいい?」


「えっ、いや…
うん…がんばるっ」

恵太がそう言うと、莉愛は抱きつきキスをした。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

男子中学生から女子校生になった僕

大衆娯楽
僕はある日突然、母と姉に強制的に女の子として育てられる事になった。 普通に男の子として過ごしていた主人公がJKで過ごした高校3年間のお話し。 強制女装、女性と性行為、男性と性行為、羞恥、屈辱などが好きな方は是非読んでみてください!

タイは若いうちに行け

フロイライン
BL
修学旅行でタイを訪れた高校生の酒井翔太は、信じられないような災難に巻き込まれ、絶望の淵に叩き落とされる…

ずっと女の子になりたかった 男の娘の私

ムーワ
BL
幼少期からどことなく男の服装をして学校に通っているのに違和感を感じていた主人公のヒデキ。 ヒデキは同級生の女の子が履いているスカートが自分でも履きたくて仕方がなかったが、母親はいつもズボンばかりでスカートは買ってくれなかった。 そんなヒデキの幼少期から大人になるまでの成長を描いたLGBT(ジェンダーレス作品)です。

或る実験の記録

フロイライン
BL
謎の誘拐事件が多発する中、新人警官の吉岡直紀は、犯人グループの車を発見したが、自身も捕まり拉致されてしまう。

ニューハーフ極道ZERO

フロイライン
BL
イケイケの若手ヤクザ松山亮輔は、ヘタを打ってニューハーフにされてしまう。 激変する環境の中、苦労しながらも再び極道としてのし上がっていこうとするのだが‥

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

oh my little love

フロイライン
BL
東京で一人暮らしを始めた俺は、寂しさからSNSで小学校のときの親友、蒼太を見つけ、コンタクトを取ったが‥

新 或る実験の記録

フロイライン
恋愛
人々を震撼させた国ぐるみの犯罪から十年 高校生の菅原乃亜は、期せずして闇深い事件に巻き込まれていく。

処理中です...