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美智香は和俊から得た情報に全てを賭けることを決め、この時点でようやく警察に連絡した。
家にやってきた地元の警察署の刑事、蔭山隆一は、事の詳細を美智香から聞いた。
蔭山は、年齢は四十くらいだろうか
よく刑事ドラマに出てくるようや強面のオヤジではなく、一見すると爽やかなサラリーマンにしか見えなかった。
美智香は夫が拉致されてから現在に至るまでの話をしていたが、一番重要である、桐山からの要求については
「その桐山との会話はここに録音してあります。」
智と二人で桐山と会ったときの会話を録音したボイスレコーダーを蔭山に手渡した。
「よく、こんなものが用意できましたね」
「ええ。以前やっていた仕事でこれが欠かせなくて…」
蔭山は同行してきた部下の的場翔太と共に録音された内容を確認した。
「佐々木さん
お話いただいた内容と合致いたしました。
桐山という男の照会を行いましたが、犯罪歴があり、何度も服役しています。」
「ええ。智…弟からも聞いています。」
「何故、すぐに警察に連絡をしなかったんですか」
「すみません
弟にも警察に連絡するように言われていたのですが…
どうしても、元夫の佐藤の事を考えると、主人が何をされるかわからない恐怖があり、どうしても言えませんでした。」
「お気持ちはわかりますが、個人で解決なんて出来ません。
それでもこうして我々にご連絡をいただいたからには全力で解決に向けて動きます。」
「よろしくお願いします。」
「今、お教え頂いた住所に捜査員を向かわせています」
「大丈夫でしょうか…」
「勿論、初動が大切なのは十分にわかっていますので、直接訪ねて行くなんて事はしません。
あくまでも特定するだけです。」
「わかりました。」
「佐々木さん、犯人から指定された時間は午後八時で間違いありませんね?」
「ええ。
まだ場所は知らせてきていませんが、間違いありません。」
「ビルのオーナーの協力を得て、隣りの空き事務所を使わせてもらえる事になりました。
そこから隣りを監視し、犯人があなたと会うために出かけようとした瞬間に身柄を拘束します。」
「わかりました。
よろしくお願いします…」
美智香は蔭山に頭を下げ、ユウもまた同じように首を垂れた。
午後六時二十八分
桐山と達也の身柄を拘束したと、蔭山に連絡が入り
智と真弥の生存も確認された。
だが、短時間に大量の薬物を投与された為に、二人共著しく体が衰弱しており、すぐに救急車が用意され、病院に搬送された。
家にやってきた地元の警察署の刑事、蔭山隆一は、事の詳細を美智香から聞いた。
蔭山は、年齢は四十くらいだろうか
よく刑事ドラマに出てくるようや強面のオヤジではなく、一見すると爽やかなサラリーマンにしか見えなかった。
美智香は夫が拉致されてから現在に至るまでの話をしていたが、一番重要である、桐山からの要求については
「その桐山との会話はここに録音してあります。」
智と二人で桐山と会ったときの会話を録音したボイスレコーダーを蔭山に手渡した。
「よく、こんなものが用意できましたね」
「ええ。以前やっていた仕事でこれが欠かせなくて…」
蔭山は同行してきた部下の的場翔太と共に録音された内容を確認した。
「佐々木さん
お話いただいた内容と合致いたしました。
桐山という男の照会を行いましたが、犯罪歴があり、何度も服役しています。」
「ええ。智…弟からも聞いています。」
「何故、すぐに警察に連絡をしなかったんですか」
「すみません
弟にも警察に連絡するように言われていたのですが…
どうしても、元夫の佐藤の事を考えると、主人が何をされるかわからない恐怖があり、どうしても言えませんでした。」
「お気持ちはわかりますが、個人で解決なんて出来ません。
それでもこうして我々にご連絡をいただいたからには全力で解決に向けて動きます。」
「よろしくお願いします。」
「今、お教え頂いた住所に捜査員を向かわせています」
「大丈夫でしょうか…」
「勿論、初動が大切なのは十分にわかっていますので、直接訪ねて行くなんて事はしません。
あくまでも特定するだけです。」
「わかりました。」
「佐々木さん、犯人から指定された時間は午後八時で間違いありませんね?」
「ええ。
まだ場所は知らせてきていませんが、間違いありません。」
「ビルのオーナーの協力を得て、隣りの空き事務所を使わせてもらえる事になりました。
そこから隣りを監視し、犯人があなたと会うために出かけようとした瞬間に身柄を拘束します。」
「わかりました。
よろしくお願いします…」
美智香は蔭山に頭を下げ、ユウもまた同じように首を垂れた。
午後六時二十八分
桐山と達也の身柄を拘束したと、蔭山に連絡が入り
智と真弥の生存も確認された。
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