上 下
428 / 592

余興

しおりを挟む
カフェを出た四人は、そこで解散し、二組に別れた。


美智香と真弥はしばらく歩きながら話をした。


「真弥君、今日はごめんね。
嫌な思いをさせて。」


「いや、僕が一緒にいるときでホントに良かったと思ってるよ。

みっちゃん一人の時に来られる事を思えば…」


「ありがとう、真弥君
あなたがいてくれてすごく頼もしかったわ。」


「だってキミは僕の妻なんだから、当然だろ?」


「もう、真弥君…大好きっ」

美智香は真弥の腕にしがみつき、顔を擦り付けながら言った。


「あー、なんかホッとしたらヤリたくなっちゃったね

ラブホ行く?」


「うん。行く行く」


二人はそのままラブホ街に向かい、適当に空いてそうなホテルに入っていった。

最初に来た時のような緊張感はもうどちらもなく、好奇心と性欲に支配されていた。


「どの部屋にする?」

真弥はパネルの前で美智香に聞くと、美智香は暫し部屋を端から端まで見つめていたが、徐に

「ここがいい」

と言って指を差した。


「OK」

真弥はボタンを押してプリントされた紙を受け取ると、美智香の手を取ってエレベーターに乗った。

そして、目的の部屋に到着し、中に入ると、真弥は思わず声を上げた。

「うわーっ、すご」


美智香が選んだ部屋はSMプレイができる部屋だった。


「みっちゃん、こういうのに興味あったんだね」


「うん…」

美智香は顔を真っ赤にして下を向いてしまった。


「あの、ちなみに、みっちゃんはSなの?
Mなの?」


「えっと、M…」

美智香はまたまた恥ずかしそうにしていたが、ハッキリとした口調で答えた。


「うわあ、なんかめっちゃ興奮してきた

ドMのみっちゃん、見てえーっ」

真弥はそう言うと、美智香を抱きしめてキスをした。





その頃、智とユウは地下鉄で新宿に移動し、ママから譲り受ける事になったバーを見に来ていた。


「へえ、ここなんだ」


「うん。場所的には結構良いところにあるでしょ?」


「うんうん。

ステキだわ」


「ママから鍵もらってるから、中に入ってみよう」

智はバックの中から鍵を出してきてドアに差し込んだ。

そして、解錠すると中に入った。

電気を点けると、慣れ親しんだカウンターが目に飛び込んで来た。

「小ぢんまりとしてるけど、雰囲気あって良い感じのお店でしょ?」


「うん。すごく良いわ

ここで、トモちゃんと一緒に働けるの?

夢みたい!」


「もう、ユウちゃん、大げさなんだから。
でも、楽しみね」


智は、東京に出てくるにあたり、不安な面が多々あったが、住む家、仕事と、早々に決まり、安堵の表情を浮かべた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

女の子にされちゃう!?「……男の子やめる?」彼女は優しく撫でた。

広田こお
恋愛
少子解消のため日本は一夫多妻制に。が、若い女性が足りない……。独身男は女性化だ! 待て?僕、結婚相手いないけど、女の子にさせられてしまうの? 「安心して、いい夫なら離婚しないで、あ・げ・る。女の子になるのはイヤでしょ?」 国の決めた結婚相手となんとか結婚して女性化はなんとか免れた。どうなる僕の結婚生活。

転職してOLになった僕。

大衆娯楽
転職した会社で無理矢理女装させられてる男の子の話しです。 強制女装、恥辱、女性からの責めが好きな方にオススメです!

男子中学生から女子校生になった僕

大衆娯楽
僕はある日突然、母と姉に強制的に女の子として育てられる事になった。 普通に男の子として過ごしていた主人公がJKで過ごした高校3年間のお話し。 強制女装、女性と性行為、男性と性行為、羞恥、屈辱などが好きな方は是非読んでみてください!

ニューハーフな生活

フロイライン
恋愛
東京で浪人生活を送るユキこと西村幸洋は、ニューハーフの店でアルバイトを始めるが

妻がエロくて死にそうです

菅野鵜野
大衆娯楽
うだつの上がらないサラリーマンの士郎。だが、一つだけ自慢がある。 美しい妻、美佐子だ。同じ会社の上司にして、できる女で、日本人離れしたプロポーションを持つ。 こんな素敵な人が自分のようなフツーの男を選んだのには訳がある。 それは…… 限度を知らない性欲モンスターを妻に持つ男の日常

女子に虐められる僕

大衆娯楽
主人公が女子校生にいじめられて堕ちていく話です。恥辱、強制女装、女性からのいじめなど好きな方どうぞ

入社した会社でぼくがあたしになる話

青春
父の残した借金返済のためがむしゃらに就活をした結果入社した会社で主人公[山名ユウ]が徐々に変わっていく物語

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

処理中です...