477 / 615
異変
しおりを挟む
激しすぎる性生活で、終始寝不足の美智香は、ついに体調に異常をきたすことになった。
ある日の事
仕事中に吐き気に襲われ、体調不良を訴えた美智香は、上長に言い、早退させてもらう事にした。
疲労から来る胃もたれのような症状が朝からあったが、病院に立ち寄る事はなかった。
代わりに薬局に行ったが、そこでも胃薬を買わず、別のものを購入して帰ってきた。
家に着くと、すぐにトイレに駆け込み、しばらく出てこなかった。
随分時間が経過してから美智香は真っ青な顔をしてよろめくように出て来て、椅子に座ったまま額に手を当てて茫然として固まった。
「ただいまー」
夜八時過ぎ、いつものように真弥が帰宅したが、すぐに異変に気づく。
美智香が出迎えなかったからだ。
真弥は慌てて、ダイニングに来ると、テーブルでボーっとしてる美智香の姿を見つけた。
「みっちゃん、どうしたの?
体調でも悪いの?
なんか顔色が悪いよ」
真弥は暗い表情の美智香を心配して、顔を覗き込んだ。
「あ、真弥君おかえりなさい…
今日、体調が悪くて早退してきたの。
ご飯も作れてないの…ごめんなさい」
美智香は力なく真弥の方を見上げて行った。
「そんなのいいから。
こんなとこにいないで、お布団に入ろう。
僕敷いてくるから」
と、言って寝室に行こうとする真弥を、何故か美智香は、その腕を持って制止した。
「真弥君…
大丈夫だよ」
「大丈夫な事ないよ
全然元気ないし、顔色もホントに良くないって。
今日はもう寝て、明日病院に行ってちゃんと診てもらおう。
僕もついて行くから。」
「本当に大丈夫なの…」
「いや、大丈夫じゃないって、本当に顔色悪いって。」
「それより、真弥君…
ちょっとこっちに来てくれる?」
美智香は真弥の手を取り、立ち上がった
そして、そのままトイレに入ると、足下に置いてあった白の棒状の物を持ち、真弥に見せた。
「えっ…これは?」
「真弥君
何かの間違いだと思うんだけど…
これ見て…」
真弥が顔を近づけると、その棒にら四角い枠が二個並んでおり、その左側の判定と書かれた枠の真ん中に、赤い線がくっきり入っていた。
「みっちゃん、これって…」
「ねえ、何かの間違いだよね…
こんな事あり得ないし」
美智香は不安そうな顔で真弥を見つめた。
「みっちゃん、あの…
これって赤ちゃんが出来たってこと?」
「うん…でも、間違いだと思う
私不妊だし、歳ももう…」
「みっちゃん…その話は聞いた事あるけど、ちゃんと病院で調べてみたの?」
「ううん
調べてないけど、多分そうなんだと思うし間違いないわ。」
「いや、そんなのみっちゃんが原因じゃないかもしれないじゃないか
僕たちに出来たんだよ!
赤ちゃんが!!!」
真弥は美智香の肩を掴み、興奮気味に言った。
ある日の事
仕事中に吐き気に襲われ、体調不良を訴えた美智香は、上長に言い、早退させてもらう事にした。
疲労から来る胃もたれのような症状が朝からあったが、病院に立ち寄る事はなかった。
代わりに薬局に行ったが、そこでも胃薬を買わず、別のものを購入して帰ってきた。
家に着くと、すぐにトイレに駆け込み、しばらく出てこなかった。
随分時間が経過してから美智香は真っ青な顔をしてよろめくように出て来て、椅子に座ったまま額に手を当てて茫然として固まった。
「ただいまー」
夜八時過ぎ、いつものように真弥が帰宅したが、すぐに異変に気づく。
美智香が出迎えなかったからだ。
真弥は慌てて、ダイニングに来ると、テーブルでボーっとしてる美智香の姿を見つけた。
「みっちゃん、どうしたの?
体調でも悪いの?
なんか顔色が悪いよ」
真弥は暗い表情の美智香を心配して、顔を覗き込んだ。
「あ、真弥君おかえりなさい…
今日、体調が悪くて早退してきたの。
ご飯も作れてないの…ごめんなさい」
美智香は力なく真弥の方を見上げて行った。
「そんなのいいから。
こんなとこにいないで、お布団に入ろう。
僕敷いてくるから」
と、言って寝室に行こうとする真弥を、何故か美智香は、その腕を持って制止した。
「真弥君…
大丈夫だよ」
「大丈夫な事ないよ
全然元気ないし、顔色もホントに良くないって。
今日はもう寝て、明日病院に行ってちゃんと診てもらおう。
僕もついて行くから。」
「本当に大丈夫なの…」
「いや、大丈夫じゃないって、本当に顔色悪いって。」
「それより、真弥君…
ちょっとこっちに来てくれる?」
美智香は真弥の手を取り、立ち上がった
そして、そのままトイレに入ると、足下に置いてあった白の棒状の物を持ち、真弥に見せた。
「えっ…これは?」
「真弥君
何かの間違いだと思うんだけど…
これ見て…」
真弥が顔を近づけると、その棒にら四角い枠が二個並んでおり、その左側の判定と書かれた枠の真ん中に、赤い線がくっきり入っていた。
「みっちゃん、これって…」
「ねえ、何かの間違いだよね…
こんな事あり得ないし」
美智香は不安そうな顔で真弥を見つめた。
「みっちゃん、あの…
これって赤ちゃんが出来たってこと?」
「うん…でも、間違いだと思う
私不妊だし、歳ももう…」
「みっちゃん…その話は聞いた事あるけど、ちゃんと病院で調べてみたの?」
「ううん
調べてないけど、多分そうなんだと思うし間違いないわ。」
「いや、そんなのみっちゃんが原因じゃないかもしれないじゃないか
僕たちに出来たんだよ!
赤ちゃんが!!!」
真弥は美智香の肩を掴み、興奮気味に言った。
4
お気に入りに追加
54
あなたにおすすめの小説
男子中学生から女子校生になった僕
葵
大衆娯楽
僕はある日突然、母と姉に強制的に女の子として育てられる事になった。
普通に男の子として過ごしていた主人公がJKで過ごした高校3年間のお話し。
強制女装、女性と性行為、男性と性行為、羞恥、屈辱などが好きな方は是非読んでみてください!
ずっと女の子になりたかった 男の娘の私
ムーワ
BL
幼少期からどことなく男の服装をして学校に通っているのに違和感を感じていた主人公のヒデキ。
ヒデキは同級生の女の子が履いているスカートが自分でも履きたくて仕方がなかったが、母親はいつもズボンばかりでスカートは買ってくれなかった。
そんなヒデキの幼少期から大人になるまでの成長を描いたLGBT(ジェンダーレス作品)です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる