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GIRLS TALK
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「蓮舫、ちょっと席変わってよ。
吉岡くんと話したい。」
悠花はそう言うと、和俊を自分が座っていた山村の隣に来させ、自分は智の横にくっつくように座った。
「うわあ、近くで見ても女の子だよ」
「あんまりマジマジ見るなって」
智は近くに来て顔を寄せて見つめる悠花の視線に耐えきれず、顔を手で覆った。
「スゴイね、美女だわ、うん。
ところで、その胸はシリコン?」
「ううん、一応自前よ」
ブラウス越しに豊かな膨らみを見せる智の胸に異常な関心を示す悠花は
「ちょっと触らせて。」
と、踏み込んだ事を言ってくると
「いいよ」
智は嫌がる素振りもせず、胸を突き出した。
悠花は右手で智の胸をぎゅっと掴むように触った。
「あ、スゴイ
本物のおっぱいの感触だわ。」
「おい、本物とシリコンて触り心地が違うのかよ」
「シリコンはちょっと硬めよ。
ワタシ、ニューハーフの先輩のを触らせてもらった事あるから。」
智は村瀬の質問に真顔で答えた。
悠花の智への関心は、胸を触るくらいでは飽き足らず、他の人間をそっちのけで、質問をしまくった。
「その声よ、声。
なんで女声で喋れるの?
声帯とか手術したの?」
「ワタシ、元々声が男のわりには甲高かったし‥
後は発声法でなんとかなるもんよ。」
「へえ、そうなんだ。
それと、あ、そうそう
吉岡くん、改名したの?」
「改名?
してないよ。
ワタシ、智だから、そのままニューハーフになってもトモで通してるよ。」
「まだまだ聞きたい事いっぱいあるわ。
さっき、蓮舫と結婚するって言ってたけど、どうやってすんの?」
それには、和俊が入ってきて説明した。
「ちゃんと籍入れるには、戸籍の性別変更をしなくちゃならないんだけど、トモはまだ性転換手術をしてないから、戸籍上の性別変更は出来ないんだ。
まあ、フツーに式上げて、夫婦として一緒に暮らし始めるんだけど、法的な事はおいおいとね。」
「蓮舫のどこが良いの?
結婚する決めては?」
「そうだね。
イクときの顔が可愛いところかな。」
智が言うと、黒田以外の面々は爆笑した。
「後藤、そんなに良い思いしてんのか。
ニューハーフとするのと女とするの
実際どっちが良いんだ?」
お下劣な質問をする村瀬に、和俊は真顔で
「あ、俺、女とした事ないから。
トモしか知らない。」
と、平然と言ってのけた。
「マジかよ!
吉岡、ちょっとヤバいんじゃね?
後藤が女の味を知ったら、浮気しまくって捨てられるんじゃないか?」
「それは仕方ないよ。
生まれながらの女性に勝てるとは、ワタシも思ってないから。」
村瀬の質問に、智は笑って答えた。
「いや、俺は浮気なんてしない。
トモを一生愛することを誓ってるから。」
和俊は恥ずかしげもなく、また臆する事なく、堂々と言ってのけた。
「まあ、男、女、ニューハーフに限らず、みんな最初は後藤みたいな事を言うんだよ。
なのに浮気や離婚が減らないのは、そういうことさ。」
山村は、妙に達観したような事を口にした。
「吉岡くん、いや、トモちゃん
女同士、これから仲良くしようよ。」
「えっ、悠花、いいの?
嬉しい。」
「これから地元に帰ってくるときは、コイツらに連絡しなくていいから、私にしてきて。」
山村を指差しながら言うと
「うん。絶対連絡する。」
と、智は嬉しそうに言った。
吉岡くんと話したい。」
悠花はそう言うと、和俊を自分が座っていた山村の隣に来させ、自分は智の横にくっつくように座った。
「うわあ、近くで見ても女の子だよ」
「あんまりマジマジ見るなって」
智は近くに来て顔を寄せて見つめる悠花の視線に耐えきれず、顔を手で覆った。
「スゴイね、美女だわ、うん。
ところで、その胸はシリコン?」
「ううん、一応自前よ」
ブラウス越しに豊かな膨らみを見せる智の胸に異常な関心を示す悠花は
「ちょっと触らせて。」
と、踏み込んだ事を言ってくると
「いいよ」
智は嫌がる素振りもせず、胸を突き出した。
悠花は右手で智の胸をぎゅっと掴むように触った。
「あ、スゴイ
本物のおっぱいの感触だわ。」
「おい、本物とシリコンて触り心地が違うのかよ」
「シリコンはちょっと硬めよ。
ワタシ、ニューハーフの先輩のを触らせてもらった事あるから。」
智は村瀬の質問に真顔で答えた。
悠花の智への関心は、胸を触るくらいでは飽き足らず、他の人間をそっちのけで、質問をしまくった。
「その声よ、声。
なんで女声で喋れるの?
声帯とか手術したの?」
「ワタシ、元々声が男のわりには甲高かったし‥
後は発声法でなんとかなるもんよ。」
「へえ、そうなんだ。
それと、あ、そうそう
吉岡くん、改名したの?」
「改名?
してないよ。
ワタシ、智だから、そのままニューハーフになってもトモで通してるよ。」
「まだまだ聞きたい事いっぱいあるわ。
さっき、蓮舫と結婚するって言ってたけど、どうやってすんの?」
それには、和俊が入ってきて説明した。
「ちゃんと籍入れるには、戸籍の性別変更をしなくちゃならないんだけど、トモはまだ性転換手術をしてないから、戸籍上の性別変更は出来ないんだ。
まあ、フツーに式上げて、夫婦として一緒に暮らし始めるんだけど、法的な事はおいおいとね。」
「蓮舫のどこが良いの?
結婚する決めては?」
「そうだね。
イクときの顔が可愛いところかな。」
智が言うと、黒田以外の面々は爆笑した。
「後藤、そんなに良い思いしてんのか。
ニューハーフとするのと女とするの
実際どっちが良いんだ?」
お下劣な質問をする村瀬に、和俊は真顔で
「あ、俺、女とした事ないから。
トモしか知らない。」
と、平然と言ってのけた。
「マジかよ!
吉岡、ちょっとヤバいんじゃね?
後藤が女の味を知ったら、浮気しまくって捨てられるんじゃないか?」
「それは仕方ないよ。
生まれながらの女性に勝てるとは、ワタシも思ってないから。」
村瀬の質問に、智は笑って答えた。
「いや、俺は浮気なんてしない。
トモを一生愛することを誓ってるから。」
和俊は恥ずかしげもなく、また臆する事なく、堂々と言ってのけた。
「まあ、男、女、ニューハーフに限らず、みんな最初は後藤みたいな事を言うんだよ。
なのに浮気や離婚が減らないのは、そういうことさ。」
山村は、妙に達観したような事を口にした。
「吉岡くん、いや、トモちゃん
女同士、これから仲良くしようよ。」
「えっ、悠花、いいの?
嬉しい。」
「これから地元に帰ってくるときは、コイツらに連絡しなくていいから、私にしてきて。」
山村を指差しながら言うと
「うん。絶対連絡する。」
と、智は嬉しそうに言った。
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