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traditional rule
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朝から手の込んだ料理を振る舞う智に、後藤は驚きの声を上げた。
「すごいな、朝からこんなもの作ってるの?」
「普段は作らないよ。ワタシはダイエット中だし、ヨーグルトとコーヒーだけ。」
「あ、俺の為にごめん」
後藤は恐縮しながら味噌汁を口にした。
「あ、そうそう、後藤に言わなきゃなんない事があったんだわ。」
「えっ、何?」
「ワタシさあ、ニューハーフ物のAVに出演してんのよ。今も契約中で、月一本ペースで撮影してる。」
「あ、そうなんだ。」
「別にそういう事、言わなくてもいいかなって思ってたんだけど、ホラ、一応交際申し込んでくれたから‥」
「いや、それは吉岡の自由だし、俺がとやかく言うことじゃないよ。」
「イヤじゃないの?」
「どっちかって聞かれたらイヤって答えるけど、自分の価値観とかエゴを相手に押し付けるのは良くない事だと思ってる。」
「へえ、大人な考えだね。」
「新しい時代に沿った童貞像だよ。」
「なんかカッコいい風に言ってるけど。」
智は爆笑した。
「あ、それと、まだ付き合うってオッケーもらってはないけど、下の名前で呼び合わない?
吉岡、後藤では何か距離感あるし」
「あ、そうだね。
ワタシは本名智だし、みんなからはそのまま、トモって呼ばれてるよ。
後藤は和俊だったよね?」
「あ、そう、和俊。
じゃあ、俺はトモって呼ぶね。」
「じゃあ、ワタシは童貞くんて呼ぶわ。」
「おい、やめろ」
「カズでいいか。カズって呼ぶわ。」
「うん、それでいいよ。」
「わかったわよ、カズくん」
「なんかそれは、良くないなあ」
二人は、朝のひとときを笑ってすごした。
「すごいな、朝からこんなもの作ってるの?」
「普段は作らないよ。ワタシはダイエット中だし、ヨーグルトとコーヒーだけ。」
「あ、俺の為にごめん」
後藤は恐縮しながら味噌汁を口にした。
「あ、そうそう、後藤に言わなきゃなんない事があったんだわ。」
「えっ、何?」
「ワタシさあ、ニューハーフ物のAVに出演してんのよ。今も契約中で、月一本ペースで撮影してる。」
「あ、そうなんだ。」
「別にそういう事、言わなくてもいいかなって思ってたんだけど、ホラ、一応交際申し込んでくれたから‥」
「いや、それは吉岡の自由だし、俺がとやかく言うことじゃないよ。」
「イヤじゃないの?」
「どっちかって聞かれたらイヤって答えるけど、自分の価値観とかエゴを相手に押し付けるのは良くない事だと思ってる。」
「へえ、大人な考えだね。」
「新しい時代に沿った童貞像だよ。」
「なんかカッコいい風に言ってるけど。」
智は爆笑した。
「あ、それと、まだ付き合うってオッケーもらってはないけど、下の名前で呼び合わない?
吉岡、後藤では何か距離感あるし」
「あ、そうだね。
ワタシは本名智だし、みんなからはそのまま、トモって呼ばれてるよ。
後藤は和俊だったよね?」
「あ、そう、和俊。
じゃあ、俺はトモって呼ぶね。」
「じゃあ、ワタシは童貞くんて呼ぶわ。」
「おい、やめろ」
「カズでいいか。カズって呼ぶわ。」
「うん、それでいいよ。」
「わかったわよ、カズくん」
「なんかそれは、良くないなあ」
二人は、朝のひとときを笑ってすごした。
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