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昇華
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智はAVの新作を撮影する為に、肩まであった髪をバッサリ切り、ショートカットの限界というくらいのところまで短くした。
その姿に新井は恐縮し、申し訳なさそうに言った。
「トモちゃん、そこまでしてくれなくてよかったのに。
でも、昔のガッキーみたいで、めっちゃ可愛いけどね。」
「いえ、ワタシもそろそろ髪切ろうとしてたところでしたし、ちょうどいいかなって。」
メイクの担当者から、男性に見えるようにヘアスタイルを作ってもらい、すっぴんになるだけでは女っぽすぎるので、敢えて眉を描いたりと、工夫もした。
胸もサラシを巻き、服を着た状態では一応男に見えないこともない。
「トモちゃん、仕草がまだ女の子だよ。それと、声と喋り方も昔を思い出して。」
「すいません。気をつけます。」
「台本読んでもらったと思うんだけど、今回はストーリー性が大事なんで、しっかり設定とセリフを頭に入れて下さい。
大まかな展開は
男モードで生活しているシーンを長めに取ってます。
家族との会話で、トモちゃんが男だっていうことを印象付けます。
その次は女優さんとの絡みもあるからね。
ただし、胸が映り込むとマズイから、背後からのシーンを多用したり、こっちで上手く誤魔化すから、その辺は心配なく。」
「はい、わかりました。」
撮影が始まった。
男としての生活シーンは、彼女とのセックスシーンを含め、家族との会話などを丁寧に演じた。
AVのドラマシーンなど、なんの価値もないし、誰も見ていないと言われる事も多いが、新井に言わせると、今回のような内容のものは、その逆で、それらのシーンをしっかり描く事で、余計に後半の絡みが盛り上がるという事だった。
会話シーンはともかく、女優との絡みは、智にとっては最大の難関だった。
ニューハーフになってからも、奈々とセックスしていた事もあり、ED薬を服用しながらもなんとか挿入、フィニッシュする事が出来ていた。だが、その頃の智は女のような喘ぎ声を上げたり、とても男のものとは思えないような反応になっていた。
今回は男として最初から最後まで演じきり、前戯からフィニッシュまで完璧にこなさなければならない。
「よろしくお願いしまーす。」
女優の田澤美咲が智の前に現れ、否が応にも緊張感が増した。
美咲は、デビューして間がなく、それほど知名度もなかったが、くりっとした瞳のロリフェイス、それに似合わぬグラマラスなボディが売りで、ファンも付きはじめている、新進の若手女優だ。
「美咲ちゃん、トモちゃんはタマが無いし、女性ホルモンしてて精子も作れないカラダだから、生挿入の中出しするけど、いい?」
新井がそう言うと、美咲は頷いた。
今の智は精子どころか、精液すらまともに出ないので、妊娠させる心配はない。
絡みのシーンが始まると、美咲に上手くリードされて、なんとかそれらしく演技する事が出来た。
とにかく、仕草が女っぽくならないように注意しながら。
キスシーン、美咲のフェラに智のクンニと、順調に進み、いよいよ挿入シーンの撮影となった。
一時間前に飲んだED薬もよく効いており、中折れせずにフィニッシュ出来そうな手ごたえを感じた智は、美咲の中に挿入し、正常位の体勢で必死に腰を振った。
一般的な男優に比べると、だいたい半分くらいの時間でイッてしまったが、なんとかその使命を全う出来た。
「はい、カット
一旦止めまーす。」
新井の声と共に、二人はベッドから起き上がり、智は美咲にぺこりと頭を下げた。
「リードしていただいて助かりました。
ありがとうございました。」
美咲は智を見つめ、ニコッと笑い
「ううん、トモちゃん、めっちゃ可愛かったわ。
私も新鮮な気持ちで臨めたよ。
気持ちよかったしね。」
と言って、智の頬にキスをした。
その姿に新井は恐縮し、申し訳なさそうに言った。
「トモちゃん、そこまでしてくれなくてよかったのに。
でも、昔のガッキーみたいで、めっちゃ可愛いけどね。」
「いえ、ワタシもそろそろ髪切ろうとしてたところでしたし、ちょうどいいかなって。」
メイクの担当者から、男性に見えるようにヘアスタイルを作ってもらい、すっぴんになるだけでは女っぽすぎるので、敢えて眉を描いたりと、工夫もした。
胸もサラシを巻き、服を着た状態では一応男に見えないこともない。
「トモちゃん、仕草がまだ女の子だよ。それと、声と喋り方も昔を思い出して。」
「すいません。気をつけます。」
「台本読んでもらったと思うんだけど、今回はストーリー性が大事なんで、しっかり設定とセリフを頭に入れて下さい。
大まかな展開は
男モードで生活しているシーンを長めに取ってます。
家族との会話で、トモちゃんが男だっていうことを印象付けます。
その次は女優さんとの絡みもあるからね。
ただし、胸が映り込むとマズイから、背後からのシーンを多用したり、こっちで上手く誤魔化すから、その辺は心配なく。」
「はい、わかりました。」
撮影が始まった。
男としての生活シーンは、彼女とのセックスシーンを含め、家族との会話などを丁寧に演じた。
AVのドラマシーンなど、なんの価値もないし、誰も見ていないと言われる事も多いが、新井に言わせると、今回のような内容のものは、その逆で、それらのシーンをしっかり描く事で、余計に後半の絡みが盛り上がるという事だった。
会話シーンはともかく、女優との絡みは、智にとっては最大の難関だった。
ニューハーフになってからも、奈々とセックスしていた事もあり、ED薬を服用しながらもなんとか挿入、フィニッシュする事が出来ていた。だが、その頃の智は女のような喘ぎ声を上げたり、とても男のものとは思えないような反応になっていた。
今回は男として最初から最後まで演じきり、前戯からフィニッシュまで完璧にこなさなければならない。
「よろしくお願いしまーす。」
女優の田澤美咲が智の前に現れ、否が応にも緊張感が増した。
美咲は、デビューして間がなく、それほど知名度もなかったが、くりっとした瞳のロリフェイス、それに似合わぬグラマラスなボディが売りで、ファンも付きはじめている、新進の若手女優だ。
「美咲ちゃん、トモちゃんはタマが無いし、女性ホルモンしてて精子も作れないカラダだから、生挿入の中出しするけど、いい?」
新井がそう言うと、美咲は頷いた。
今の智は精子どころか、精液すらまともに出ないので、妊娠させる心配はない。
絡みのシーンが始まると、美咲に上手くリードされて、なんとかそれらしく演技する事が出来た。
とにかく、仕草が女っぽくならないように注意しながら。
キスシーン、美咲のフェラに智のクンニと、順調に進み、いよいよ挿入シーンの撮影となった。
一時間前に飲んだED薬もよく効いており、中折れせずにフィニッシュ出来そうな手ごたえを感じた智は、美咲の中に挿入し、正常位の体勢で必死に腰を振った。
一般的な男優に比べると、だいたい半分くらいの時間でイッてしまったが、なんとかその使命を全う出来た。
「はい、カット
一旦止めまーす。」
新井の声と共に、二人はベッドから起き上がり、智は美咲にぺこりと頭を下げた。
「リードしていただいて助かりました。
ありがとうございました。」
美咲は智を見つめ、ニコッと笑い
「ううん、トモちゃん、めっちゃ可愛かったわ。
私も新鮮な気持ちで臨めたよ。
気持ちよかったしね。」
と言って、智の頬にキスをした。
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