カジュアルセックスチェンジ

回帰

智の一年振りのAV出演作は、リリースされると、新井が言っていた通り、大ヒットとまではいかなかったが、そこそこ人気が出た。

智は不思議に思ったが、新井曰く

「智ちゃんはいくらおデブさんになっても、顔が良いから、ある程度の需要は見込んでたけど、それだけだったらダメで、やっぱり元々のアイドルニューハーフ時代のトモちゃんがあまりにも有名だから、それとのギャップに萌える人が一定数いるんだよ。」

「そんなものなんですかね。」

「ニューハーフAVなんてものを求める層自体が、言ったらマニアックすぎなんだよ。

だからこそ、こういうのでもハマれば当たる。」

「よくわかるような、わからないような‥」

「ところでダイエットは順調のようだね。」

「そうですね。最初からだと、20キロ落としました。

でも、まだ90キロ以上あるんですけどね。」

「いや、立派なもんだよ。

でも、それくらいがちょうど良いかもね。
今回はまた女子高生役をしてもらうよ。」

「えーっ、ヤダ」

「ダメダメ、マニアを喜ばせるって言ったじゃん。
智ちゃんが着れるサイズの制服を探すの、めっちゃ大変だったんだから。」

「‥わかりましたよ、もうこの体になってから羞恥心なんてものはとっくにありませんから。
何だってやらせていただきます。」

智は渡された制服に着替え、スタンバイした。

痩せてたときよりも、感じる顔やプレイに信憑性があり、また本気で感じるので、本人もそれなりに手応えはあったし、紐で縛られてもぜい肉にぐいぐい食い込み、それもまた良い具合に見えるし、太った状態でしか出来ないプレイもまた見どころの一つであった。

半年間のうちに5作品に出演した智は、並行して進める過酷なダイエットにも耐え、順調に体重を落としていった。