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転職

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結局、智はアキが働くニューハーフヘルス「ハーフフェアリー」に昼の少しの時間のみのアルバイトとして入店した。

店長とアキから簡単な講習を受け、店のルールなどを学び、早速実戦配備された。

入店にあたり、何枚か写真をアップしていた為、今週は全て予約でいっぱいになっていた。

「トモちゃん、すごいね

予約殺到中だよ、初日から恐ろしいくらいの人気嬢になっちゃった」

店長の有澤は小太りの暑苦しい顔をした中年男だったが、智を見つめながら上機嫌で言った。

「なんか、不安です
私に務まるでしょうか。」

智は緊張の面持ちで聞くと、有澤は

「心配ないよ。
ホラ、予約のお客さんが来るから準備して。」
と、笑って言った。

智は緊張した面持ちで講習で習った通りエレベーターの前で客を待った。
エレベーターのドアが開くと、三十代くらいのスーツ姿の眼鏡をかけた男が乗っていた。

思ったより、清潔そうでまともな感じの人で、智は一安心した。

「こんにちは」
智は緊張しながらも満面の笑顔で男を迎え入れた。

男のスーツを預かり、ハンガーにかけると
ソファの隣に腰掛け、挨拶をした。

「今日はご指名いただきありがとうございます。
早速ですけど、お代金頂戴してもいいですか?」

そして、マニュアル通り、先に料金を貰おうと声をかけた。
案外これを忘れる嬢がいるそうだ。

「あ、はい、いくらでした?」

「19,000円です」

新人コースは少し安く設定しており、90分で23000円のところを4000円引きになっている。

智は料金を貰うと、携帯を取り出し、時間をセットした。

秀才と呼ばれただけあって、講習で学んだ事を完璧にこなすと、次にシャワーへ誘導することにした。

男は慣れてるのか慣れてないのかよくわからなかったが、少し恥ずかしそうにしながら服を脱いだ。

智はその間にシャワーの温度調整をしたり、うがい薬を持ち込んだり、バスタオルのセットをするなどの下準備をした後、自分も服を脱いだ。

二人とも全裸になると、シャワールームに行き、丁寧に男の体を洗った。

男は少し高揚した感じで、智の乳房、ペニスをまじまじと見つめた。

一通り洗うと、うがい薬を入れた紙コップを手渡し、口を濯がせた。

ここまでは完璧にマニュアルを遵守し、スムーズに進行。

「ちょっと片付けちゃうんで、先にベッドに行っててね。」

男の体を拭いて、ベッドに行かせると、智はじぶんの体をサッと拭き、そのタオルを胸に巻いて、シャワールームの片付けをした。

「おまたせ」

ようやく智もベッドに到着し、仰向けになっている男の横に潜り込んだ。
それから、顔を見合わせるとキスをした。
舌を絡ませる激しいキスを。

男のペニスはそれだけで一気に膨張し、智はそれを見つけると

「すごい元気!」

と、笑って言った。

そして、ゆっくり顔を下にスライドさせ、男のペニスを優しく咥え込んだ。

気持ちいいツボがわかっているため、ニューハーフのフェラは評判がいい。
智もその例に漏れず、テクニックを駆使して男を満足させた。

それからも、乳首舐めやイチャイチャプレイをした後、いよいよアナルファックへと進んでいった。

まだまだ経験の浅い智は、自分で一番調整のしやすい騎乗位を選び、男のいきり勃ったペニスにゴムを装着させると、ローションをたっぷり塗り、男に跨った。
普段からアナル拡張に余念のない智は、痛みを感じる事なく、男のペニスを自分の中に招き入れた。
腰の上下運動は智が行ったが、何故か智のペニスが勃ってしまい、少し恥ずかしい思いをした。
しばらくすると、その強烈な締め付けに男が限界を迎え、苦しそうに

「あ、ダメ、出る」

と、言って、あっという間に果ててしまった。

客によっては緊張したり、相性が悪いのか勃起せず、最後まで何も出来ずに終わってしまう事が多々あるそうだが、それは嬢にとっても不本意な事で、せっかく指名してもらったからには満足して帰ってもらいたいという話をアキから聞いていた。

智は初日にしてその最低限のラインはクリア出来たのだった。

イッてしまった後、人によっては二回戦に突入するのもいるようだが、今回の客は、もうムリなようで、残りの時間は智のおっぱいを吸ったり揉んだり、キスをするだけで満足して、終了の時間を迎えた。

智は再びシャワールームでお湯の調整をして、男の体を丁寧に洗い、うがいをさせ、帰り支度をした後、エレベーターの前まで見送った。
エレベーターのドアが開き、男が乗り込むと
今日のお礼を言って、男の唇にキスをした。

男は照れくさそうに笑って、手を上げて、また指名すると約束して帰って行った。

我ながらなかなか完璧にやり遂げたのではないかと、智は手応えを感じる初陣であった。
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