14 / 615
霹靂
しおりを挟む
見知らぬ女
それもかなりの美人が自分の名前を呼んできた。
どう考えても答えが出てこない。
和俊は目を逸らしてその場から去ろうとした。
そのとき
「後藤、俺だよ
吉岡
中学のとき一緒のクラスにいた吉岡智だよ」
女は聞き覚えのある名前を出してきた。
でも、目の前にいるのは吉岡智ではなく
性別も顔も声も何もかも違う女ではないか
ますます混乱する和俊に
「わからないのも無理ないね、ごめん
ワタシ、今ニューハーフやってんのよ」
女はそう言って笑った。
「ニューハーフ?
吉岡?」
和俊がそれでも戸惑いの表情を見せると
女は話を続けた
「ワタシは紛れもなく吉岡智で
ちょっと色々あって、一年ちょっと前からこんな感じになってしまったの。
久しぶりだね、後藤」
「え?
吉岡
成績が学年一位だったあの吉岡?」
和俊は呆然としながら、智を指差して言った。
「やめてよ、そんな昔の話
今はただのオカマだし」
智は声を出して笑った。
「信じらんね」
「まあ、色々あったのよ
それよりも後藤、元気にしてた?
毎年墓参りで地元に帰ってきてるんだけど、ヤマとか村瀬とは飲みに行ったりしてるんだけど、後藤の連絡先はわかんなかったから」
「あ、ああ
まあ、元気にしてるよ」
まだ信じられないといった表情で、和俊は返事した。
「久しぶりに会ったし、ちょっと話そうよ
あ、そうだ
ワタシ、そのホテルに今日から泊まってるんだけど
ちょっと部屋で飲みながら話そうよー」
智はそう言うと、コンビニに戻り酒とつまみを買い直し、半ば強引に和俊を連れ出した。
それもかなりの美人が自分の名前を呼んできた。
どう考えても答えが出てこない。
和俊は目を逸らしてその場から去ろうとした。
そのとき
「後藤、俺だよ
吉岡
中学のとき一緒のクラスにいた吉岡智だよ」
女は聞き覚えのある名前を出してきた。
でも、目の前にいるのは吉岡智ではなく
性別も顔も声も何もかも違う女ではないか
ますます混乱する和俊に
「わからないのも無理ないね、ごめん
ワタシ、今ニューハーフやってんのよ」
女はそう言って笑った。
「ニューハーフ?
吉岡?」
和俊がそれでも戸惑いの表情を見せると
女は話を続けた
「ワタシは紛れもなく吉岡智で
ちょっと色々あって、一年ちょっと前からこんな感じになってしまったの。
久しぶりだね、後藤」
「え?
吉岡
成績が学年一位だったあの吉岡?」
和俊は呆然としながら、智を指差して言った。
「やめてよ、そんな昔の話
今はただのオカマだし」
智は声を出して笑った。
「信じらんね」
「まあ、色々あったのよ
それよりも後藤、元気にしてた?
毎年墓参りで地元に帰ってきてるんだけど、ヤマとか村瀬とは飲みに行ったりしてるんだけど、後藤の連絡先はわかんなかったから」
「あ、ああ
まあ、元気にしてるよ」
まだ信じられないといった表情で、和俊は返事した。
「久しぶりに会ったし、ちょっと話そうよ
あ、そうだ
ワタシ、そのホテルに今日から泊まってるんだけど
ちょっと部屋で飲みながら話そうよー」
智はそう言うと、コンビニに戻り酒とつまみを買い直し、半ば強引に和俊を連れ出した。
0
お気に入りに追加
54
あなたにおすすめの小説
男子中学生から女子校生になった僕
葵
大衆娯楽
僕はある日突然、母と姉に強制的に女の子として育てられる事になった。
普通に男の子として過ごしていた主人公がJKで過ごした高校3年間のお話し。
強制女装、女性と性行為、男性と性行為、羞恥、屈辱などが好きな方は是非読んでみてください!
ずっと女の子になりたかった 男の娘の私
ムーワ
BL
幼少期からどことなく男の服装をして学校に通っているのに違和感を感じていた主人公のヒデキ。
ヒデキは同級生の女の子が履いているスカートが自分でも履きたくて仕方がなかったが、母親はいつもズボンばかりでスカートは買ってくれなかった。
そんなヒデキの幼少期から大人になるまでの成長を描いたLGBT(ジェンダーレス作品)です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる