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後ろ髪
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昼休みの食堂で、優里はすみれとばったり出会った。
「優里」
「すみれ」
「隣に座っていい?」
「うん。どうぞ」
二人が顔を合わすのは、優里が部を辞めて以来初めてだった。
「優里、なんか感じ変わったね」
「えっ、何が?」
「うーん、上手く言えないけど
なんか綺麗になったというか、女らしさが増したっていうか」
「えー、ほんと?
なんかすごく嬉しいんだけど」
たしかに優里には思う節があった。
野球部を辞めて一切スポーツをしていないその体は筋肉が落ち、丸みを帯びていた。
優里の場合、定期的に女性ホルモンの投与が欠かせないので、どうしても筋肉が付きにくく、女性的な皮下脂肪が付いてしまう。
それを運動によってある程度防いでいたのだが、退部した事により、一気に女性化してしまったのだ。
そして、もう一つ原因があった。
花音と再会し、オナニーをするようになった事で、体内の女性ホルモンが活発化したような感じになり、さらに加速した感があったのだ。
これについては何の根拠もなく、科学的な説明は出来ず
あくまでも優里の心理的な部分が影響を受けているにすぎなかったのだが…
「優里さあ、放課後空いてる?」
「えっ、帰宅部だし、常に空いてるけど。」
「今日さあ、自主練なんだけど、久しぶりに優里のボールを受けたくなってね。」
「えーっ、ちょっとそれは気まずいよ
ワタシのせいで部にすごい迷惑かけたし、みんなに合わす顔ないよ。」
「そんな事ないって。
あのとき、全員が泣いたんだよ。優里が可哀想だって。
でも、もうやるしかないってみんなで話し合って、それを力に変えようってね。
優里の悔しさを晴らすんだって全員が燃えてるよ」
「そう言ってくれるとホントにありがたいけど…」
「とにかく、ワタシらを助けると思って、ちょっとだけ顔出してよ、ね?」
「うん…
でも、あれ以来一球も投げてないから、まともなボールはいかないと思うけど」
優里は元気なさげにそう言った。
「優里」
「すみれ」
「隣に座っていい?」
「うん。どうぞ」
二人が顔を合わすのは、優里が部を辞めて以来初めてだった。
「優里、なんか感じ変わったね」
「えっ、何が?」
「うーん、上手く言えないけど
なんか綺麗になったというか、女らしさが増したっていうか」
「えー、ほんと?
なんかすごく嬉しいんだけど」
たしかに優里には思う節があった。
野球部を辞めて一切スポーツをしていないその体は筋肉が落ち、丸みを帯びていた。
優里の場合、定期的に女性ホルモンの投与が欠かせないので、どうしても筋肉が付きにくく、女性的な皮下脂肪が付いてしまう。
それを運動によってある程度防いでいたのだが、退部した事により、一気に女性化してしまったのだ。
そして、もう一つ原因があった。
花音と再会し、オナニーをするようになった事で、体内の女性ホルモンが活発化したような感じになり、さらに加速した感があったのだ。
これについては何の根拠もなく、科学的な説明は出来ず
あくまでも優里の心理的な部分が影響を受けているにすぎなかったのだが…
「優里さあ、放課後空いてる?」
「えっ、帰宅部だし、常に空いてるけど。」
「今日さあ、自主練なんだけど、久しぶりに優里のボールを受けたくなってね。」
「えーっ、ちょっとそれは気まずいよ
ワタシのせいで部にすごい迷惑かけたし、みんなに合わす顔ないよ。」
「そんな事ないって。
あのとき、全員が泣いたんだよ。優里が可哀想だって。
でも、もうやるしかないってみんなで話し合って、それを力に変えようってね。
優里の悔しさを晴らすんだって全員が燃えてるよ」
「そう言ってくれるとホントにありがたいけど…」
「とにかく、ワタシらを助けると思って、ちょっとだけ顔出してよ、ね?」
「うん…
でも、あれ以来一球も投げてないから、まともなボールはいかないと思うけど」
優里は元気なさげにそう言った。
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