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第三章
07
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「そっか、残念だ。でも、これだけは言わせてね?」
にこりと細められた瞼がそっと開いて、赤紫の瞳がこちらを見つめる。
思わず背筋に走った寒気。身体が動かない。
「君が持つ魔力は、修行すれば必ず強大なものになる。魔法が自分自身を強くさせてくれると言えば、分かりやすいかな」
「強く……なれる? 本当に……?」
無意識に、小高くなっている丘からさっきまでいた街を見下ろす。
小指の先ほどに見えるハルは、例の宿屋の主人達と一緒にいるようだ。きっと、にこにこ笑ってこれからどうするのか話しているんだろうな。
僕のことなんて忘れてしまったまま……。
「さぁ、気持ちの整理がついたようだね?」
にっこりと笑う人――この日以来師匠になる妖華を睨みつけるつもりが、唇を噛み締めるだけになってしまった。
強がっている外面とは反比例して、そっと差し伸べられた大きな手に廃材同等の人生を救って欲しくもあったんだ。
一刻も早く強くなりたいと焦る僕に反して、妖華はなかなか魔法を教えてはくれなかったっけ。
「魔力と体力は密接な関係にあるからね? 六耀は痩せ過ぎだから、そのままじゃ魔法を操るどころか魔力に蝕まれちゃうよ。勉強は健康な身体作りが終わってから」
「街に行ってパンと苺ジャムを買ってきてね。言っておくけれど、お金で買うんだよ? 奪っちゃだめだからね」
だとか言って。
あの人……、上手いこと言って、僕を召使いとして使っているだけなんじゃないだろうか。
ある日の買出しの帰り、そんなことを思いながら歩いていた。ぼんやりしていたのが悪かった、と言うしかないかな。
「っ!?」
視界は今まで見つめていた地面から、薄暗い路地裏の風景へと移り。そして、背中側からは耐え難い拘束感。
真っ白になった頭でも、誰かに羽交い絞めにされていると言うことだけはかろうじて理解出来た。
暴れてみても取り押さえられて。まだ幼さが残る少女が、大人の男に敵うはずがない。
「お前、妖華の弟子なんだろ? あいつの弱点を教えろよ。なぁ?」
「し、知らないよ……。本当に知らない!」
耳元で聞こえた声に、全身は寒気を帯びる。上擦った声で正直に答えたにも関わらず、刃物の温度が首に触れた。
「あいつさえいなくなれば、オレが世界一の魔術師になれるんだよ! 弱点を教えないのなら、お前を殺すぞ」
痛いと思ったと同時に、生きている赤い証が一粒、自身の手の甲に落ちる。
ここで、こんな風に人生を終える運命だったの……?
思わず喉をごくりと鳴らしてしまった時、
「世界一の魔術師になりたいと言っている割に、ナイフで脅しは格好悪いんじゃないかな?」
ふわりと揺れる紫色の長髪に、いつもと変わらない笑みを浮かべている妖華を見つけた。
「死神……! ち、近寄るな! 一歩でも近寄ったらこいつの命はないぞ!?」
「こいつって誰のこと? 我の大切な六耀を指しているんじゃないよね。だってさ」
ここまで言って、開眼した死神の鋭い瞳。
全ての者を黙らせるだけの力を持つ、赤紫の目がこちらを睨みつけて――
「今から死ぬのは君なんだから、ね」
一瞬。本当に一瞬だった。
視界が魔力の幕に遮られ、気が付くと通り魔ではなく妖華の胸に支えられていた。
深い森の奥にある小屋。見た目は粗末でも、安心出来る家に帰って来られた。
少しだけ切れてしまった首をそっと手当てしてもらってから、ふと浮かんだ疑問を投げてみる。
「……さっき使っていた魔法は、何て言う名前なの?」
その質問にちょっとだけこちらを見て、次に吹き出して笑うんだ。
「あれは我の創作呪文だよ。炎と爆発と竜巻を織り交ぜたの。だから名前は付いてないんだ」
「僕もいつかはあんなのを唱えられるようになる?」
「なるよ。何事も努力努力!」
努力……か。いつしか頑張ることを諦めてしまった僕には、痛い単語だな。
そっとココアを手渡してくれながら、それにしても、との前置きに続いた言葉。
「泣かないんだね、六耀は」
時が、少し止まった。
家の外では強い風が吹き荒れている。その悲鳴と、鼓動が大きく耳を劈く。
「殺されそうになっても、目の前で人が消えても決して泣かない」
「もう、泣けないだけだよ……」
感情の源を自身で断ってしまったから、涙は枯れてしまった。誤魔化しても震えている声は、次の一言で終止符を打たれる。
「泣けないんじゃなくて、泣かないようにしてるんだろう?」
迷うことなく、遠慮なく、はっきりと言い当てられてしまった本心。
喉に生まれた苦い鉛を徐々に飲み込み、代わりに溢れ出てきたものは……?
「長年生きていると、人間の心の内が簡単に分かっちゃうんだよね。君は、涙を堪えているだけだ」
「仕方無いじゃないか! 一人で生きていかなきゃいけなかったから、誰にも……、弱さを見せる訳にはいかなくて……」
我慢しようがなく、頬を伝い落ちる雫。
唇を思い切り噛み締めてみても、嗚咽は漏れて。
「リクは強いね! 格好良いよ」
ふっと、昔に聞いたハルの台詞が脳裏を掠めた。
僕を強い人だと思っていた彼女の前で泣いてはいけないと、強がってばかり。
なのに、今。弱い僕は君のおかげでたくさんの涙を留め、そして溢れさせているんだ。
誰の愛も感じられない、感じたくないから、この世から消えてしまいたいと願ってしまう……。
「明日から魔法の勉強をしようか? でも、最初に言っておくよ。自身の命を絶つために魔法を使ってはいけない。それだけは覚えておいてね」
ぽんっと頭を撫でてくれた師匠との約束。
この時胆に銘じたはずなのに、今になってそれを破ろうとしている……。
出来の悪い弟子で申し訳ないね、妖華。
にこりと細められた瞼がそっと開いて、赤紫の瞳がこちらを見つめる。
思わず背筋に走った寒気。身体が動かない。
「君が持つ魔力は、修行すれば必ず強大なものになる。魔法が自分自身を強くさせてくれると言えば、分かりやすいかな」
「強く……なれる? 本当に……?」
無意識に、小高くなっている丘からさっきまでいた街を見下ろす。
小指の先ほどに見えるハルは、例の宿屋の主人達と一緒にいるようだ。きっと、にこにこ笑ってこれからどうするのか話しているんだろうな。
僕のことなんて忘れてしまったまま……。
「さぁ、気持ちの整理がついたようだね?」
にっこりと笑う人――この日以来師匠になる妖華を睨みつけるつもりが、唇を噛み締めるだけになってしまった。
強がっている外面とは反比例して、そっと差し伸べられた大きな手に廃材同等の人生を救って欲しくもあったんだ。
一刻も早く強くなりたいと焦る僕に反して、妖華はなかなか魔法を教えてはくれなかったっけ。
「魔力と体力は密接な関係にあるからね? 六耀は痩せ過ぎだから、そのままじゃ魔法を操るどころか魔力に蝕まれちゃうよ。勉強は健康な身体作りが終わってから」
「街に行ってパンと苺ジャムを買ってきてね。言っておくけれど、お金で買うんだよ? 奪っちゃだめだからね」
だとか言って。
あの人……、上手いこと言って、僕を召使いとして使っているだけなんじゃないだろうか。
ある日の買出しの帰り、そんなことを思いながら歩いていた。ぼんやりしていたのが悪かった、と言うしかないかな。
「っ!?」
視界は今まで見つめていた地面から、薄暗い路地裏の風景へと移り。そして、背中側からは耐え難い拘束感。
真っ白になった頭でも、誰かに羽交い絞めにされていると言うことだけはかろうじて理解出来た。
暴れてみても取り押さえられて。まだ幼さが残る少女が、大人の男に敵うはずがない。
「お前、妖華の弟子なんだろ? あいつの弱点を教えろよ。なぁ?」
「し、知らないよ……。本当に知らない!」
耳元で聞こえた声に、全身は寒気を帯びる。上擦った声で正直に答えたにも関わらず、刃物の温度が首に触れた。
「あいつさえいなくなれば、オレが世界一の魔術師になれるんだよ! 弱点を教えないのなら、お前を殺すぞ」
痛いと思ったと同時に、生きている赤い証が一粒、自身の手の甲に落ちる。
ここで、こんな風に人生を終える運命だったの……?
思わず喉をごくりと鳴らしてしまった時、
「世界一の魔術師になりたいと言っている割に、ナイフで脅しは格好悪いんじゃないかな?」
ふわりと揺れる紫色の長髪に、いつもと変わらない笑みを浮かべている妖華を見つけた。
「死神……! ち、近寄るな! 一歩でも近寄ったらこいつの命はないぞ!?」
「こいつって誰のこと? 我の大切な六耀を指しているんじゃないよね。だってさ」
ここまで言って、開眼した死神の鋭い瞳。
全ての者を黙らせるだけの力を持つ、赤紫の目がこちらを睨みつけて――
「今から死ぬのは君なんだから、ね」
一瞬。本当に一瞬だった。
視界が魔力の幕に遮られ、気が付くと通り魔ではなく妖華の胸に支えられていた。
深い森の奥にある小屋。見た目は粗末でも、安心出来る家に帰って来られた。
少しだけ切れてしまった首をそっと手当てしてもらってから、ふと浮かんだ疑問を投げてみる。
「……さっき使っていた魔法は、何て言う名前なの?」
その質問にちょっとだけこちらを見て、次に吹き出して笑うんだ。
「あれは我の創作呪文だよ。炎と爆発と竜巻を織り交ぜたの。だから名前は付いてないんだ」
「僕もいつかはあんなのを唱えられるようになる?」
「なるよ。何事も努力努力!」
努力……か。いつしか頑張ることを諦めてしまった僕には、痛い単語だな。
そっとココアを手渡してくれながら、それにしても、との前置きに続いた言葉。
「泣かないんだね、六耀は」
時が、少し止まった。
家の外では強い風が吹き荒れている。その悲鳴と、鼓動が大きく耳を劈く。
「殺されそうになっても、目の前で人が消えても決して泣かない」
「もう、泣けないだけだよ……」
感情の源を自身で断ってしまったから、涙は枯れてしまった。誤魔化しても震えている声は、次の一言で終止符を打たれる。
「泣けないんじゃなくて、泣かないようにしてるんだろう?」
迷うことなく、遠慮なく、はっきりと言い当てられてしまった本心。
喉に生まれた苦い鉛を徐々に飲み込み、代わりに溢れ出てきたものは……?
「長年生きていると、人間の心の内が簡単に分かっちゃうんだよね。君は、涙を堪えているだけだ」
「仕方無いじゃないか! 一人で生きていかなきゃいけなかったから、誰にも……、弱さを見せる訳にはいかなくて……」
我慢しようがなく、頬を伝い落ちる雫。
唇を思い切り噛み締めてみても、嗚咽は漏れて。
「リクは強いね! 格好良いよ」
ふっと、昔に聞いたハルの台詞が脳裏を掠めた。
僕を強い人だと思っていた彼女の前で泣いてはいけないと、強がってばかり。
なのに、今。弱い僕は君のおかげでたくさんの涙を留め、そして溢れさせているんだ。
誰の愛も感じられない、感じたくないから、この世から消えてしまいたいと願ってしまう……。
「明日から魔法の勉強をしようか? でも、最初に言っておくよ。自身の命を絶つために魔法を使ってはいけない。それだけは覚えておいてね」
ぽんっと頭を撫でてくれた師匠との約束。
この時胆に銘じたはずなのに、今になってそれを破ろうとしている……。
出来の悪い弟子で申し訳ないね、妖華。
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