18 / 98
アハトさんは教え諭したい。
しおりを挟む
ギルンを含め、俺たちの視線がハルトに集中する。それを受けて、ハルトはハッと表情を変えた。
「ギルンさん。すまないが、アハト殿たちと話させてくれ」
「あ……ああ……」
ここでギルンは退室する。まぁ扉も壊れて半開きだし、だれかに聞かれているかもだけど。
あらためて部屋に残ったハルトに視線を向ける。
「んで? なんだって俺たちについてきたいんだ?」
「………………。その前に……すこし俺の過去を聞いてくれないか……?」
「過去ぉ?」
急にハルトの自分語りがはじまった。それによると彼は、異国の離れ小島出身らしい。
なんでもそこは高名な剣士を数多く輩出している島らしく、どこの国でもちょっとは名が知れているとか。
「シロムカ島の剣士、ねぇ……?」
「ああ。……聞いたことがないのか?」
「しらん。はじめて聞いた」
「そ……そうか……」
その島に生まれた者は、男女問わず剣の修練を積むようだ。ハルトも幼い頃から己を鍛え続けてきた。
「さっき話に出てきたが……2000年前にこの世界を荒らした魔人王。シロムカ島には、7つに分かれた魔人王の力、その一つが封じられていたんだ」
「………………え?」
おとぎ話かと思っていたが、シロムカ島には魔人王の伝承が伝わっているらしい。それによると2000年前、魔人王は7つに裂かれた上で各地に封印されたそうだ。
「島には神殿があった。その神殿の奥には魔人王を封じていた聖域がある。そこに設置されていたカタナが、封印の要だったんだ」
すっげぇファンタジーしてきた……! アハトもあからさまに興味を示している。そんなアハトの視線を気にしつつも、ハルトは説明を続けてくれた。
なんでもハルトが15才のとき、島で祭りがあったらしい。そこで妹が魔人王の封印を解き、設置されていた刀も持ち出したのだとか。
さらに妹は、島の住人を幾人も殺していったそうだ。
「え、まじで!?」
「ああ、まじだ。俺の親も友も、その時に妹に殺された。俺自身も妹に斬られ、重傷を負って生死の境をさまよったよ……」
そう言うとハルトは胸元をはだけさせる。彼の上半身には、ななめに斬られた傷痕があった。
「どうして妹があんなことをしたのか、それはわからない。だがあいつはその後、とある組織に所属したことがわかった」
「とある組織……?」
「各地にある魔人王の封印を解いている組織。玖聖会だ」
ハルトはその後、17才のときに島を出たらしい。それからずっと妹の足取りを追っていたそうだ。
そして今から2年前、ハルトが27歳の時。12年ぶりに妹と対峙した。
「親や友の仇だ。実の妹とはいえ、俺は殺す気だった。だが……妹の姿は、あの日からまったく変わっていなかったんだ」
事件を起こしたとき、妹は12才だったらしい。本来であれば24歳になっているはずなのに、その姿は子供のときのままだった。
なにそれすげぇ。魔人王式のアンチエイジングだろうか。まぁ俺も12年程度なら、見た目はぜんぜん変わらないけど。
しかしハルトはその妹に対し、惨敗した。そして王都に流れてきて今に至るというわけだ。
「ふーん。まぁハードな人生を送ってきているのはわかったけどよぉ。それでなんで俺たちについてくるって話になるんだ?」
「……正直に言う。一度は復讐を諦めたが……俺はやはり強くなりたい。人の身でも魔人王の力を超えられるのだと、その可能性をアハト殿が示してくれたからだ」
そう言うとハルトはアハトに熱い視線を向ける。
いや……残念ながらアハトは、人の身というにはなかなか微妙なところだが。
しかしここでテンションの上がったアハトが口を開いた。
「なるほど。要するに強くなって妹を見返したいのですね」
「み、見返す……」
そう聞くと一気に小さく聞こえるな! ハルトは妹を殺す気満々だったけど!
「ですがそれなら、わたしたちについてくる意味はありません」
「…………! な、なぜだ……!?」
「ついてきたところで、あなたがわたし並に強くなれることなどあり得ないからです」
「………………っ!」
すっげぇえらそう! 超が10個はつくくらいに上から目線じゃん!
「ですがその魔人王の話には興味があります。そうですね……もし玖聖会と再び戦うことがあるのなら。力を貸すくらいは検討しましょう」
「ほ……ほんとうか……!? なにも見返りはないのに……!?」
ああ……アハトがなにを考えているのかわかってしまう。
こいつあれだ。その強者を相手に「ん? わたし、なにかやっちゃいましたか?」ムーブがしたいだけだ……!
相手はハルト以上の強者だって話だし。そういう奴を相手に、絶対的な強さで無自覚に己の強さを見せつける……というシチュエーションを想定しているのだろう。
ここで口を挟んできたのはリュインだった。
「ねぇねぇ! その封印に使われていた剣ってさぁ! もしかして……四聖剣なんじゃないの!?」
「いや……それはわからない。すくなくとも聖剣だとかいう話は聞いたことなかったが……」
「えー!? ぜったいそうだって! ねぇねぇ! もしわたしたちが妹さんを倒したら、その剣ちょうだい!」
なんでわたしたち、て自信満々に言えるんだ……。お前、戦闘で役に立ったことなんて一度もねぇぞ……。
「つか四聖剣ってのは、〈フェルン〉が使用していたんだろ? サイズがちがうくないか?」
「そんなのわかんないじゃん! もしかしたら使い手によって大きさが変わるかもしれないでしょ?」
「いや……この世には質量保存の法則というものがあってだな……」
だがこんなファンタジーな世界だし。いよいよあやしい魔人王とかいうのも出てきたし。案外ありうる話なのか……?
「玖聖会がどこにいるのか。それはわからないのですか?」
「ああ。一般的に名前も知られていないような組織だ」
「そうですか……まぁいいでしょう。ではハルト。今後、玖聖会についてなにか情報があったら、わたしたちに知らせてください」
どうやらアハトの中では、ハルトを連れて行くという選択肢はないようだ。
まぁ移動速度も遅くなるしな。サクサク魔獣大陸を目指す身からすれば、ハルトはお荷物にしかならない。
「だがあんたらは魔獣大陸に渡るんだろう? 次に王都に来るのはいつになるんだ?」
ハルトはまだ未練があるのか、ついてきたそうにしている。これに答えたのはリュインだった。
「それなら大丈夫よ! わたしたち、その気になればあっという間に王都に来れるから!」
「そう……なのか……?」
「あー、まぁそんな感じだ」
転送装置のことはうまく説明できないしなぁ……。そもそもあんまり話したいことでもないけど。
「とりあえずそんな感じでよろしく頼むわ。これからもちょいちょい顔を見せにくるからよ。そのときになにか面白い話があれば聞かせてくれ」
「あ……ああ……」
どうやら諦めたようだ。ここでアハトは頷きを見せた。
「ハルト。あなたの剣……迷いがありました」
「………………っ! あ、アハト殿……! それは……!」
「さて……妹との因縁が剣に現れていたのかはわかりませんが。いずれにせよまだ発展途上だというのはわかります。今しばらくこの地で励みなさい。そして己に恥じない剣を……まっすぐな思いをその身で示すのです。次に会ったとき、見込みがありそうなら……稽古の相手をしてあげましょう」
いや、なに言ってんの!? いまどういうムーブ!?
トラウマ持ちに「迷いがある」て言っても、まぁそりゃそうだわとしかならんわ! 思い当たる節しかねぇんだもん!
「アハト殿……! こ、こんな俺を……ずいぶんと歪んでしまった太刀筋を、それでもまだ成長の余地があると……! そう、認めてくれるのか……!」
アハトはいつもどおり無表情で頷いている。だがその胸中はいま、ウッキウキにちがいない。
「わかった……! 俺は今一度、己を見直す……! そして今度こそ、俺自身と……アハト殿に恥じない生き方をする! ああ、完全に目は覚めた……! もう迷いはない! 俺は……剣に生きる……っ!」
だいじょうぶ、これ!? 人生壊してない!? 俺知らねぇよ!?
「フ……これが敗者を教え諭す主人公の気持ちですか……いいですね……」
ボソッとアハトさんが呟く。こいつ、ここがファンタジーな世界だとわかってから、性格が歪んでやがんな……。
(だが気になる話ではあったな。2000年前の魔人王……7つの封印に、12才のときから身体の成長が止まった少女か……)
こうなると四聖剣はまだマユツバだが、魔人王はなにかあるかもしれない。なにせ実際に暗躍している玖聖会とかいう組織があるらしいし。
これからの旅に関わってくるのかはわからねぇが。ま、アハトさんが楽しそうにしているのならそれでいいか。
その後、俺たちはギルンに港町までの地図をもらう。そしてさっさと王都を出たのだった。
「ギルンさん。すまないが、アハト殿たちと話させてくれ」
「あ……ああ……」
ここでギルンは退室する。まぁ扉も壊れて半開きだし、だれかに聞かれているかもだけど。
あらためて部屋に残ったハルトに視線を向ける。
「んで? なんだって俺たちについてきたいんだ?」
「………………。その前に……すこし俺の過去を聞いてくれないか……?」
「過去ぉ?」
急にハルトの自分語りがはじまった。それによると彼は、異国の離れ小島出身らしい。
なんでもそこは高名な剣士を数多く輩出している島らしく、どこの国でもちょっとは名が知れているとか。
「シロムカ島の剣士、ねぇ……?」
「ああ。……聞いたことがないのか?」
「しらん。はじめて聞いた」
「そ……そうか……」
その島に生まれた者は、男女問わず剣の修練を積むようだ。ハルトも幼い頃から己を鍛え続けてきた。
「さっき話に出てきたが……2000年前にこの世界を荒らした魔人王。シロムカ島には、7つに分かれた魔人王の力、その一つが封じられていたんだ」
「………………え?」
おとぎ話かと思っていたが、シロムカ島には魔人王の伝承が伝わっているらしい。それによると2000年前、魔人王は7つに裂かれた上で各地に封印されたそうだ。
「島には神殿があった。その神殿の奥には魔人王を封じていた聖域がある。そこに設置されていたカタナが、封印の要だったんだ」
すっげぇファンタジーしてきた……! アハトもあからさまに興味を示している。そんなアハトの視線を気にしつつも、ハルトは説明を続けてくれた。
なんでもハルトが15才のとき、島で祭りがあったらしい。そこで妹が魔人王の封印を解き、設置されていた刀も持ち出したのだとか。
さらに妹は、島の住人を幾人も殺していったそうだ。
「え、まじで!?」
「ああ、まじだ。俺の親も友も、その時に妹に殺された。俺自身も妹に斬られ、重傷を負って生死の境をさまよったよ……」
そう言うとハルトは胸元をはだけさせる。彼の上半身には、ななめに斬られた傷痕があった。
「どうして妹があんなことをしたのか、それはわからない。だがあいつはその後、とある組織に所属したことがわかった」
「とある組織……?」
「各地にある魔人王の封印を解いている組織。玖聖会だ」
ハルトはその後、17才のときに島を出たらしい。それからずっと妹の足取りを追っていたそうだ。
そして今から2年前、ハルトが27歳の時。12年ぶりに妹と対峙した。
「親や友の仇だ。実の妹とはいえ、俺は殺す気だった。だが……妹の姿は、あの日からまったく変わっていなかったんだ」
事件を起こしたとき、妹は12才だったらしい。本来であれば24歳になっているはずなのに、その姿は子供のときのままだった。
なにそれすげぇ。魔人王式のアンチエイジングだろうか。まぁ俺も12年程度なら、見た目はぜんぜん変わらないけど。
しかしハルトはその妹に対し、惨敗した。そして王都に流れてきて今に至るというわけだ。
「ふーん。まぁハードな人生を送ってきているのはわかったけどよぉ。それでなんで俺たちについてくるって話になるんだ?」
「……正直に言う。一度は復讐を諦めたが……俺はやはり強くなりたい。人の身でも魔人王の力を超えられるのだと、その可能性をアハト殿が示してくれたからだ」
そう言うとハルトはアハトに熱い視線を向ける。
いや……残念ながらアハトは、人の身というにはなかなか微妙なところだが。
しかしここでテンションの上がったアハトが口を開いた。
「なるほど。要するに強くなって妹を見返したいのですね」
「み、見返す……」
そう聞くと一気に小さく聞こえるな! ハルトは妹を殺す気満々だったけど!
「ですがそれなら、わたしたちについてくる意味はありません」
「…………! な、なぜだ……!?」
「ついてきたところで、あなたがわたし並に強くなれることなどあり得ないからです」
「………………っ!」
すっげぇえらそう! 超が10個はつくくらいに上から目線じゃん!
「ですがその魔人王の話には興味があります。そうですね……もし玖聖会と再び戦うことがあるのなら。力を貸すくらいは検討しましょう」
「ほ……ほんとうか……!? なにも見返りはないのに……!?」
ああ……アハトがなにを考えているのかわかってしまう。
こいつあれだ。その強者を相手に「ん? わたし、なにかやっちゃいましたか?」ムーブがしたいだけだ……!
相手はハルト以上の強者だって話だし。そういう奴を相手に、絶対的な強さで無自覚に己の強さを見せつける……というシチュエーションを想定しているのだろう。
ここで口を挟んできたのはリュインだった。
「ねぇねぇ! その封印に使われていた剣ってさぁ! もしかして……四聖剣なんじゃないの!?」
「いや……それはわからない。すくなくとも聖剣だとかいう話は聞いたことなかったが……」
「えー!? ぜったいそうだって! ねぇねぇ! もしわたしたちが妹さんを倒したら、その剣ちょうだい!」
なんでわたしたち、て自信満々に言えるんだ……。お前、戦闘で役に立ったことなんて一度もねぇぞ……。
「つか四聖剣ってのは、〈フェルン〉が使用していたんだろ? サイズがちがうくないか?」
「そんなのわかんないじゃん! もしかしたら使い手によって大きさが変わるかもしれないでしょ?」
「いや……この世には質量保存の法則というものがあってだな……」
だがこんなファンタジーな世界だし。いよいよあやしい魔人王とかいうのも出てきたし。案外ありうる話なのか……?
「玖聖会がどこにいるのか。それはわからないのですか?」
「ああ。一般的に名前も知られていないような組織だ」
「そうですか……まぁいいでしょう。ではハルト。今後、玖聖会についてなにか情報があったら、わたしたちに知らせてください」
どうやらアハトの中では、ハルトを連れて行くという選択肢はないようだ。
まぁ移動速度も遅くなるしな。サクサク魔獣大陸を目指す身からすれば、ハルトはお荷物にしかならない。
「だがあんたらは魔獣大陸に渡るんだろう? 次に王都に来るのはいつになるんだ?」
ハルトはまだ未練があるのか、ついてきたそうにしている。これに答えたのはリュインだった。
「それなら大丈夫よ! わたしたち、その気になればあっという間に王都に来れるから!」
「そう……なのか……?」
「あー、まぁそんな感じだ」
転送装置のことはうまく説明できないしなぁ……。そもそもあんまり話したいことでもないけど。
「とりあえずそんな感じでよろしく頼むわ。これからもちょいちょい顔を見せにくるからよ。そのときになにか面白い話があれば聞かせてくれ」
「あ……ああ……」
どうやら諦めたようだ。ここでアハトは頷きを見せた。
「ハルト。あなたの剣……迷いがありました」
「………………っ! あ、アハト殿……! それは……!」
「さて……妹との因縁が剣に現れていたのかはわかりませんが。いずれにせよまだ発展途上だというのはわかります。今しばらくこの地で励みなさい。そして己に恥じない剣を……まっすぐな思いをその身で示すのです。次に会ったとき、見込みがありそうなら……稽古の相手をしてあげましょう」
いや、なに言ってんの!? いまどういうムーブ!?
トラウマ持ちに「迷いがある」て言っても、まぁそりゃそうだわとしかならんわ! 思い当たる節しかねぇんだもん!
「アハト殿……! こ、こんな俺を……ずいぶんと歪んでしまった太刀筋を、それでもまだ成長の余地があると……! そう、認めてくれるのか……!」
アハトはいつもどおり無表情で頷いている。だがその胸中はいま、ウッキウキにちがいない。
「わかった……! 俺は今一度、己を見直す……! そして今度こそ、俺自身と……アハト殿に恥じない生き方をする! ああ、完全に目は覚めた……! もう迷いはない! 俺は……剣に生きる……っ!」
だいじょうぶ、これ!? 人生壊してない!? 俺知らねぇよ!?
「フ……これが敗者を教え諭す主人公の気持ちですか……いいですね……」
ボソッとアハトさんが呟く。こいつ、ここがファンタジーな世界だとわかってから、性格が歪んでやがんな……。
(だが気になる話ではあったな。2000年前の魔人王……7つの封印に、12才のときから身体の成長が止まった少女か……)
こうなると四聖剣はまだマユツバだが、魔人王はなにかあるかもしれない。なにせ実際に暗躍している玖聖会とかいう組織があるらしいし。
これからの旅に関わってくるのかはわからねぇが。ま、アハトさんが楽しそうにしているのならそれでいいか。
その後、俺たちはギルンに港町までの地図をもらう。そしてさっさと王都を出たのだった。
0
お気に入りに追加
118
あなたにおすすめの小説
転売屋(テンバイヤー)は相場スキルで財を成す
エルリア
ファンタジー
【祝!なろう2000万アクセス突破!】
転売屋(テンバイヤー)が異世界に飛ばされたらチートスキルを手にしていた!
元の世界では疎まれていても、こっちの世界なら問題なし。
相場スキルを駆使して目指せ夢のマイショップ!
ふとしたことで異世界に飛ばされた中年が、青年となってお金儲けに走ります。
お金は全てを解決する、それはどの世界においても同じ事。
金金金の主人公が、授かった相場スキルで私利私欲の為に稼ぎまくります。
危険な森で目指せ快適異世界生活!
ハラーマル
ファンタジー
初めての彼氏との誕生日デート中、彼氏に裏切られた私は、貞操を守るため、展望台から飛び降りて・・・
気がつくと、薄暗い洞窟の中で、よくわかんない種族に転生していました!
2人の子どもを助けて、一緒に森で生活することに・・・
だけどその森が、実は誰も生きて帰らないという危険な森で・・・
出会った子ども達と、謎種族のスキルや魔法、持ち前の明るさと行動力で、危険な森で快適な生活を目指します!
♢ ♢ ♢
所謂、異世界転生ものです。
初めての投稿なので、色々不備もあると思いますが。軽い気持ちで読んでくださると幸いです。
誤字や、読みにくいところは見つけ次第修正しています。
内容を大きく変更した場合には、お知らせ致しますので、確認していただけると嬉しいです。
「小説家になろう」様「カクヨム」様でも連載させていただいています。
※7月10日、「カクヨム」様の投稿について、アカウントを作成し直しました。
宇宙打撃空母クリシュナ ――異次元星域の傭兵軍師――
黒鯛の刺身♪
SF
半機械化生命体であるバイオロイド戦闘員のカーヴは、科学の進んだ未来にて作られる。
彼の乗る亜光速戦闘機は撃墜され、とある惑星に不時着。
救助を待つために深い眠りにつく。
しかし、カーヴが目覚めた世界は、地球がある宇宙とは整合性の取れない別次元の宇宙だった。
カーヴを助けた少女の名はセーラ。
戦い慣れたカーヴは日雇いの軍師として彼女に雇われる。
カーヴは少女を助け、侵略国家であるマーダ連邦との戦いに身を投じていく。
――時に宇宙暦880年
銀河は再び熱い戦いの幕を開けた。
◆DATE
艦名◇クリシュナ
兵装◇艦首固定式25cmビーム砲32門。
砲塔型36cm連装レールガン3基。
収納型兵装ハードポイント4基。
電磁カタパルト2基。
搭載◇亜光速戦闘機12機(内、補用4機)
高機動戦車4台他
全長◇300m
全幅◇76m
(以上、10話時点)
表紙画像の原作はこたかん様です。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
スキルガチャで異世界を冒険しよう
つちねこ
ファンタジー
異世界に召喚されて手に入れたスキルは「ガチャ」だった。
それはガチャガチャを回すことで様々な魔道具やスキルが入手できる優れものスキル。
しかしながら、お城で披露した際にただのポーション精製スキルと勘違いされてしまう。
お偉いさん方による検討の結果、監視の目はつくもののあっさりと追放されてしまう事態に……。
そんな世知辛い異世界でのスタートからもめげることなく頑張る主人公ニール(銭形にぎる)。
少しずつ信頼できる仲間や知り合いが増え、何とか生活の基盤を作れるようになっていく。そんなニールにスキル「ガチャ」は少しづつ奇跡を起こしはじめる。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
『転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~』
姜維信繁
ファンタジー
佐賀藩より早く蒸気船に蒸気機関車、アームストロング砲。列強に勝つ!
人生100年時代の折り返し地点に来た企画営業部長の清水亨は、大きなプロジェクトをやり遂げて、久しぶりに長崎の実家に帰ってきた。
学生時代の仲間とどんちゃん騒ぎのあげく、急性アルコール中毒で死んでしまう。
しかし、目が覚めたら幕末の動乱期。龍馬や西郷や桂や高杉……と思いつつ。あまり幕末史でも知名度のない「薩長土肥」の『肥』のさらに隣の藩の大村藩のお話。
で、誰に転生したかと言うと、これまた誰も知らない、地元の人もおそらく知らない人の末裔として。
なーんにもしなければ、間違いなく幕末の動乱に巻き込まれ、戊辰戦争マッシグラ。それを回避して西洋列強にまけない国(藩)づくりに励む事になるのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる