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不穏の影
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「なんかここ数日、帝都の雰囲気が悪くないか?」
「今日も帝国兵が多く巡回していますね……」
「建国祭が近いし、単に見回りを強化しているだけじゃないのー? ほら、浮かれて暴れる人なんて昨日もいたし」
俺は屋敷でロイ、フィン、ミュリアと打ち合わせをしていた。内容は建国祭における黒狼会の出店、その最終調整だ。
といってもフィンは本当に参加しているだけで、特に何か仕事をする訳ではないのだが。
「ミュリア、どうなんだ? 例年こんな感じなのか?」
「そうですね……。確かに見回りの帝国兵は多くなる兆候はありますが、例年よりも物々しいというか……少し違和感はありますね」
「音楽祭に内乱といろいろありましたし。今年は例年以上に警戒しているのかもしれませんね」
その可能性もあるな。とにかく帝都はここ最近いろいろあったんだし。そう納得していたが、ミュリアはどこか難しい表情をしていた。
「どうした、ミュリア。何か気になる事でもあるのか?」
「え、ええ……。実は数日前から、商人を含む平民の貴族街への移動が制限されているのです」
「ふん……?」
「建国祭に向けていろいろ取引も増える頃合いなのですが……。今は貴族街の外で、使用人と直接やり取りする様になっています」
つまり今までだと自分の屋敷まで呼んでいた商人たちに対し、逆に使用人を送っている訳だ。
「なんだそりゃ。何だってそんな事を?」
「それが何も分からないのです。取引自体は問題ないので、大きな支障は出ていないのですが……」
しかし違和感は残るな。貴族街への立ち入りを制限している点といい、まるで貴族街の中を見られたくない様な振る舞いだ。
「言われてみれば、黒狼会にも全然貴族が来ていないな。とか言って、こっちから行くには向こうの許可がいるし……」
「特にふらっと立ち寄れる場所じゃないもんねー」
まぁフィンならふらっとの感覚で貴族街に入れるだろうが。
しかし違和感は残るといっても、納得できない訳じゃない。元々貴族街へ入ること自体、平民は規制されているのだ。
そして今は建国祭を前にし、国内外から様々な貴族たちがやってきている。下手に平民と衝突する可能性を上げたくない……という、体制側の配慮かもしれない。
「ま、一商会でしかない俺たちが考えていても仕方ないさ。それより建国祭はもう5日後なんだ。今のうちにしっかり詰めよう。黒狼会としても一番忙しい時期に入るからな」
「できればアックスさんにも手伝って欲しいところですが……」
「どこで油売ってるんだろうねぇー」
そういやアックスも結構長く帝都を空けているな。いくらカルガーム領まで行っていたとはいえ、そろそろ戻ってきてもおかしくない頃合いのはずだが。
「例の謎の少年少女にやられてたりして!」
「アックスに限ってそれはないと思うが……」
ああ見えてアックスも強かだし、伊達に俺の副長を務めていた訳じゃない。例え相手が未知の能力を持っていたとしても、そう簡単にやられる奴ではないだろう。
ここからは俺も黒狼会の代表として忙しい日々を送っていた。関係各所に顔を出すのはもちろん、出店の場所確認に現場指揮、それにダグドとの打ち合わせもある。
合間を縫ってライルズさんとコラボ企画の出店を計画したりもしていたのだ。人員確保も相まってまさにてんてこ舞いだった。
「俺、今立派に経営者してると思う……」
当初はこういう面倒な事はダグドに全部放り投げるつもりだったのだが。いや、今もそうしている。
だが中には黒狼会のボスでなければ進められない話もあるのだ。そうした要件を済ませている内に、俺もダグドにふる予定の仕事をついでに片付ける事が多くなっていた。
(流石に帝都暮らしに慣れたというのもあるだろうな……)
今や冥狼や結社の様な奴らと争いもなく、徐々に戦いから離れた平和な日常に慣れつつある。そしてこれはこれで悪くないとも感じているのだ。
……帝都に来たばかりの頃は、暴れる事にいくらか快感を感じてもいたんだがな。
(ま、人は順応する生き物って事か。しかしこれだけ緊張がない日々が続くとはな……)
だが油断するにはまだ早い。大陸には何たら会とかいう、怪しい少年少女たちもいる訳だしな。そいつらがいつマルレイアたち旧エル=ダブラス所属の者たちを狙って帝都に来るかも分からないのだ。
なんてことをぼんやり考えながら4日が経った時だった。いよいよ明日から建国祭がはじまる。その日の晩、俺はマルレイアから話があると部屋に呼ばれた。
「マルレイア。どうしたんだ?」
部屋ではマルレイアが珍しく難しい表情を見せていた。今まで柔和な笑みを見せる事が多かったんだがな。
「忙しいところすみません。一応、お耳に入れておいた方がいいと思った情報が入りましたので……」
マルレイアたちは元々フェルグレット聖王国の諜報機関を務めていただけあり、今もその情報収集力は健在だ。黒狼会の仕事を手伝いながら、日々様々な情報を集めていたのだろう。
「その表情を見るに、何だかあまり良くなさそうな話だな……」
「黒狼会にとって悪い話という訳ではありません。良い話でもありませんけどね。……実は今、フォルトガラム聖武国ではゼルダンシア帝国に対する侵攻の準備が始まっているのです」
「……はい?」
言っている意味が理解できない。まずフォルトガラム聖武国とゼルダンシア帝国が、今のこのタイミングで矛を交える理由が見えてこない。
それに帝国の侵略戦争に抵抗するための戦ならともかく、聖武国から帝国に攻め入るにはメリットよりもデメリットの方が大きいのだ。
まず大陸に橋頭堡を築く必要があるし、それを敵国の中で維持しなければならない。これには相当数の人員と物資を消耗し続けることになる。
さらに今は聖武国の王女……フランメリアが国賓として帝都にいるのだ。人質に取られた時点で先に詰むのは聖武国だし、その上で侵攻するのであれば王女を見捨ててでも戦端を開く大義名分が必要になる。
誰もが絶対に戦端を開かないであろうと考える、このタイミングで仕掛ける事に意味があるのかもしれないが。しかしその場合、他国と共闘する条約が実は秘密裏に結ばれていたなど、何か特殊な事情が絡まないと考えにくい。
そしてウィックリンは隣国に対し、通商条約を通して経済面での結びつきを強化している。つまり隣国にとっても、わざわざ聖武国と組んでまで帝国と事を構えるメリットはないはずだ。
せっかく温厚なウィックリンが皇帝として即位しているのだ。今のうちに友好関係を築いて、帝国とは大陸における共生関係を作っておいた方が、国としての利益は大きいはず。そして幸いな事にウィックリン自身もその事を望んでいる。
「……どうやらいろいろ考えられている様ですね」
「ああ。そしてやっぱりマルレイアの言う事が理解できなかった。今は俺の聞き間違えを疑っているところだ」
「聞き間違えではありません。実は少し前から、カルガーム領と帝都の間で昼夜を問わず早馬が走っていたのです。もう数百頭の馬は潰れたでしょうね」
「そんなにか……!」
それだけカルガーム領……フォルトガラム聖武国との間で何かやり取りが行われていたという事か。
「これはまだ未確認の情報なのですが。どうやら貴族街にいるフォルトガラム聖武国の使節団一行は、現在拘束されているそうです」
「は……?」
「おそらく両国の間で何かがあったのでしょう。そしてフォルトガラム聖武国はそれを理由に開戦しようとしている……」
「おいおい……」
いつの間にそんなきな臭い事になっていたんだ。帝都に居ながら全然その事に気付かなかった。
……いや、そう言えば今は貴族街との情報も断たれていたんだったな。今回の事と無関係ではないはずだ。
「だが皇帝であるウィックリンが好戦的に仕掛けるとは思えないんだがなぁ……」
「そこについては私は何とも。事実だけを述べれば、両国は今、開戦間近という事です。ですが本格的にフォルトガラム聖武国がカルガーム領へ侵攻を開始すれば、港は奪われてしまうでしょう」
「奪った後に維持するのは大変だろうがな」
「はい。しかし皇帝としてもそのままにはできないはずです。今、帝都中の薬が買い集められていると聞きます。おそらく帝国も……」
「戦が始まると見込んで、戦争の準備をしている……!?」
俺の言葉を受けてマルレイアはゆっくりと頷いた。
おいおい、事態はもうそんなところまで進んでいたのか。きっとクインも今は連日城に務めているだろう。
「使節団の情報に関しては未確認の部分も多いのですが……」
「…………」
難しい問題だな。これを知ったからといって、黒狼会が何かする事はない。国同士のやり取りだ、そもそも口を挟む立場でもない。
だが俺はあの日、一度フランメリアと会話を交わしている。気の強さは表情や言動から感じられたが、礼節を弁えた常識人に思えた。というより、下手な帝国貴族よりもよっぽど理性的だろう。
そんなフランメリアが、わざわざ帝都に来てまで両国開戦の口実を与える様な行動に出るとは思えない。マルレイアの話を聞いた俺はこの点に強い違和感を感じていた。
「今日も帝国兵が多く巡回していますね……」
「建国祭が近いし、単に見回りを強化しているだけじゃないのー? ほら、浮かれて暴れる人なんて昨日もいたし」
俺は屋敷でロイ、フィン、ミュリアと打ち合わせをしていた。内容は建国祭における黒狼会の出店、その最終調整だ。
といってもフィンは本当に参加しているだけで、特に何か仕事をする訳ではないのだが。
「ミュリア、どうなんだ? 例年こんな感じなのか?」
「そうですね……。確かに見回りの帝国兵は多くなる兆候はありますが、例年よりも物々しいというか……少し違和感はありますね」
「音楽祭に内乱といろいろありましたし。今年は例年以上に警戒しているのかもしれませんね」
その可能性もあるな。とにかく帝都はここ最近いろいろあったんだし。そう納得していたが、ミュリアはどこか難しい表情をしていた。
「どうした、ミュリア。何か気になる事でもあるのか?」
「え、ええ……。実は数日前から、商人を含む平民の貴族街への移動が制限されているのです」
「ふん……?」
「建国祭に向けていろいろ取引も増える頃合いなのですが……。今は貴族街の外で、使用人と直接やり取りする様になっています」
つまり今までだと自分の屋敷まで呼んでいた商人たちに対し、逆に使用人を送っている訳だ。
「なんだそりゃ。何だってそんな事を?」
「それが何も分からないのです。取引自体は問題ないので、大きな支障は出ていないのですが……」
しかし違和感は残るな。貴族街への立ち入りを制限している点といい、まるで貴族街の中を見られたくない様な振る舞いだ。
「言われてみれば、黒狼会にも全然貴族が来ていないな。とか言って、こっちから行くには向こうの許可がいるし……」
「特にふらっと立ち寄れる場所じゃないもんねー」
まぁフィンならふらっとの感覚で貴族街に入れるだろうが。
しかし違和感は残るといっても、納得できない訳じゃない。元々貴族街へ入ること自体、平民は規制されているのだ。
そして今は建国祭を前にし、国内外から様々な貴族たちがやってきている。下手に平民と衝突する可能性を上げたくない……という、体制側の配慮かもしれない。
「ま、一商会でしかない俺たちが考えていても仕方ないさ。それより建国祭はもう5日後なんだ。今のうちにしっかり詰めよう。黒狼会としても一番忙しい時期に入るからな」
「できればアックスさんにも手伝って欲しいところですが……」
「どこで油売ってるんだろうねぇー」
そういやアックスも結構長く帝都を空けているな。いくらカルガーム領まで行っていたとはいえ、そろそろ戻ってきてもおかしくない頃合いのはずだが。
「例の謎の少年少女にやられてたりして!」
「アックスに限ってそれはないと思うが……」
ああ見えてアックスも強かだし、伊達に俺の副長を務めていた訳じゃない。例え相手が未知の能力を持っていたとしても、そう簡単にやられる奴ではないだろう。
ここからは俺も黒狼会の代表として忙しい日々を送っていた。関係各所に顔を出すのはもちろん、出店の場所確認に現場指揮、それにダグドとの打ち合わせもある。
合間を縫ってライルズさんとコラボ企画の出店を計画したりもしていたのだ。人員確保も相まってまさにてんてこ舞いだった。
「俺、今立派に経営者してると思う……」
当初はこういう面倒な事はダグドに全部放り投げるつもりだったのだが。いや、今もそうしている。
だが中には黒狼会のボスでなければ進められない話もあるのだ。そうした要件を済ませている内に、俺もダグドにふる予定の仕事をついでに片付ける事が多くなっていた。
(流石に帝都暮らしに慣れたというのもあるだろうな……)
今や冥狼や結社の様な奴らと争いもなく、徐々に戦いから離れた平和な日常に慣れつつある。そしてこれはこれで悪くないとも感じているのだ。
……帝都に来たばかりの頃は、暴れる事にいくらか快感を感じてもいたんだがな。
(ま、人は順応する生き物って事か。しかしこれだけ緊張がない日々が続くとはな……)
だが油断するにはまだ早い。大陸には何たら会とかいう、怪しい少年少女たちもいる訳だしな。そいつらがいつマルレイアたち旧エル=ダブラス所属の者たちを狙って帝都に来るかも分からないのだ。
なんてことをぼんやり考えながら4日が経った時だった。いよいよ明日から建国祭がはじまる。その日の晩、俺はマルレイアから話があると部屋に呼ばれた。
「マルレイア。どうしたんだ?」
部屋ではマルレイアが珍しく難しい表情を見せていた。今まで柔和な笑みを見せる事が多かったんだがな。
「忙しいところすみません。一応、お耳に入れておいた方がいいと思った情報が入りましたので……」
マルレイアたちは元々フェルグレット聖王国の諜報機関を務めていただけあり、今もその情報収集力は健在だ。黒狼会の仕事を手伝いながら、日々様々な情報を集めていたのだろう。
「その表情を見るに、何だかあまり良くなさそうな話だな……」
「黒狼会にとって悪い話という訳ではありません。良い話でもありませんけどね。……実は今、フォルトガラム聖武国ではゼルダンシア帝国に対する侵攻の準備が始まっているのです」
「……はい?」
言っている意味が理解できない。まずフォルトガラム聖武国とゼルダンシア帝国が、今のこのタイミングで矛を交える理由が見えてこない。
それに帝国の侵略戦争に抵抗するための戦ならともかく、聖武国から帝国に攻め入るにはメリットよりもデメリットの方が大きいのだ。
まず大陸に橋頭堡を築く必要があるし、それを敵国の中で維持しなければならない。これには相当数の人員と物資を消耗し続けることになる。
さらに今は聖武国の王女……フランメリアが国賓として帝都にいるのだ。人質に取られた時点で先に詰むのは聖武国だし、その上で侵攻するのであれば王女を見捨ててでも戦端を開く大義名分が必要になる。
誰もが絶対に戦端を開かないであろうと考える、このタイミングで仕掛ける事に意味があるのかもしれないが。しかしその場合、他国と共闘する条約が実は秘密裏に結ばれていたなど、何か特殊な事情が絡まないと考えにくい。
そしてウィックリンは隣国に対し、通商条約を通して経済面での結びつきを強化している。つまり隣国にとっても、わざわざ聖武国と組んでまで帝国と事を構えるメリットはないはずだ。
せっかく温厚なウィックリンが皇帝として即位しているのだ。今のうちに友好関係を築いて、帝国とは大陸における共生関係を作っておいた方が、国としての利益は大きいはず。そして幸いな事にウィックリン自身もその事を望んでいる。
「……どうやらいろいろ考えられている様ですね」
「ああ。そしてやっぱりマルレイアの言う事が理解できなかった。今は俺の聞き間違えを疑っているところだ」
「聞き間違えではありません。実は少し前から、カルガーム領と帝都の間で昼夜を問わず早馬が走っていたのです。もう数百頭の馬は潰れたでしょうね」
「そんなにか……!」
それだけカルガーム領……フォルトガラム聖武国との間で何かやり取りが行われていたという事か。
「これはまだ未確認の情報なのですが。どうやら貴族街にいるフォルトガラム聖武国の使節団一行は、現在拘束されているそうです」
「は……?」
「おそらく両国の間で何かがあったのでしょう。そしてフォルトガラム聖武国はそれを理由に開戦しようとしている……」
「おいおい……」
いつの間にそんなきな臭い事になっていたんだ。帝都に居ながら全然その事に気付かなかった。
……いや、そう言えば今は貴族街との情報も断たれていたんだったな。今回の事と無関係ではないはずだ。
「だが皇帝であるウィックリンが好戦的に仕掛けるとは思えないんだがなぁ……」
「そこについては私は何とも。事実だけを述べれば、両国は今、開戦間近という事です。ですが本格的にフォルトガラム聖武国がカルガーム領へ侵攻を開始すれば、港は奪われてしまうでしょう」
「奪った後に維持するのは大変だろうがな」
「はい。しかし皇帝としてもそのままにはできないはずです。今、帝都中の薬が買い集められていると聞きます。おそらく帝国も……」
「戦が始まると見込んで、戦争の準備をしている……!?」
俺の言葉を受けてマルレイアはゆっくりと頷いた。
おいおい、事態はもうそんなところまで進んでいたのか。きっとクインも今は連日城に務めているだろう。
「使節団の情報に関しては未確認の部分も多いのですが……」
「…………」
難しい問題だな。これを知ったからといって、黒狼会が何かする事はない。国同士のやり取りだ、そもそも口を挟む立場でもない。
だが俺はあの日、一度フランメリアと会話を交わしている。気の強さは表情や言動から感じられたが、礼節を弁えた常識人に思えた。というより、下手な帝国貴族よりもよっぽど理性的だろう。
そんなフランメリアが、わざわざ帝都に来てまで両国開戦の口実を与える様な行動に出るとは思えない。マルレイアの話を聞いた俺はこの点に強い違和感を感じていた。
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