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リリアーナの正体 ヴェルトの決意

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「話す前にもう一度確認だけど。絶対に他言しない。そして私に協力してもらう。いい?」

 リリアーナは改めて俺たちに視線を回す。まぁこれまでの言動で、おおよその正体は分かっているのだが。

 十中八九、ディナルドが話していた結社エル=ダブラスの一員だろう。しかしエル=グナーデとの因縁など詳細は分からない。

「協力というのは約束できんが、互いに利益があるなら構わない」

「……いいわ。どちらにせよヴェルトたちの力を借りないと、やるべきこともできないし。こちらの事情を理解してもらった上で、黒狼会とできれば帝国にも協力してほしい。結社エル=グナーデの企みを止めるため」

 結社エル=グナーデと聞いて思い出すのは七殺星の連中と音楽祭で見た獣だ。たしかにあれは放置できない。

 クインも同じ意見なのか、特に異論はない様だった。

「私は結社エル=ダブラスに所属している獅徒の1人。見ての通りフェルグレット聖王国出身だけど、帝国にはエル=グナーデを追ってやってきたの」

 やはりな。獅徒というのはよく分からんが、リリアーナはおおよその事情を教えてくれた。

 以前ディナルドから聞いた通り、元々結社は一つだった。しかし数年前に二つに割れる。

「エル=ダブラスというのは、元々大幻霊石の破片を研究していたチームが前身なの。それこそ幻魔歴の時代から存在しているわ」

「察するに、フェルグレット聖王国が元々所有していた大幻霊石の固有名称がエル=ダブラスだったんだな?」

「そうよ。砕けた大幻霊石の破片を研究し、どうにか魔法の力を蘇らせる事が目的だったの」

 王家の所有する大幻霊石を研究ねぇ……。もしかしたら結社エル=ダブラスというのは、聖王国が丸々関わっている組織なのかな。

 リリアーナの話は進む。大幻霊石エル=ダブラスの司る力は成長と促進。結社はどうにかその力で、国を豊かに発展させたいと考えていたらしい。そして実際、いくつかの成果はあった。

「大幻霊石の破片から精製されたエルクォーツ。この発明が、これまでの研究をさらに大きく進ませる事になったの」

「エルクォーツ……。レグザックも言っていた単語だな」

「エルクォーツは条件付きではあるけれど、適合した人間に力を授けてくれるわ。身体能力の強化の他に、レグザックの様に少し先の未来を見る力を与えたりもする。ヴェルトは随分簡単にレグザックを倒したみたいだけど。あの男、適合者の中でも相当上位の実力者なのよ」

 あいつが高い実力を持っているのは、実際に戦ってみて俺も感じた。何せ黒曜腕駆を前にして、接近戦でしっかりナイフをあててきていたからな。

 元々結社エル=ダブラスは総主と呼ばれる代表と、幾人かの適合者……獅徒が中心になって活動していたそうだ。しかし結社にある女が加わり、流れが大きく変わった。 

「その女の名はレクタリア。彼女はエルクォーツに更なる改良を加え、多くの実験を行った。例えば、生物の持つ潜在能力を大きく引き出し、別の形状に変化させる……とかね」

「まさか……」

 怪物になった閃刺鉄鷲の暗殺者や、音楽祭に現れた獣を思い出す。あれはそういう事か。

「他にも様々な実験を繰り返し、リステルマの様にかつて存在した魔法と言っても遜色のない力を持つ者も生まれたわ。でも彼女はどんどん暴走していき、閃刺鉄鷲の様な暗殺者をまるまる抱き込み、七殺星たちにもその力を与え始めた」

 結社エル=ダブラスは人や国の発展を願って魔法の研究を進めてきたが、レクタリアは人や生物に対し、どう効率的に力を与えられるかを中心にした研究を行っていたらしい。

 やがて結社の中でも、レクタリアの考えに賛同する者と反対する者で別れていった。

「レクタリアが一気に研究を進められた背景に、大量の大幻霊石の破片を持っていたという事があるの。その破片は大幻霊石エル=グナーデの物だって言っていたわ。彼女は幻魔歴の時代に滅びた王国、そこの王族の血を引いているという話だった。実際、王族の巫女に発現するという赤い眼を持っていたわ」

 全員の視線がアデライアに集まる。アデライアは確か、少し前に急に眼が赤くなったって話だったな。

「もっとも、レクタリアは右目だけだったけどね。そして気付けば結社の研究は、大部分をレクタリアが管轄する様になっていた。でもレクタリアがそうした強い影響力を持つ事に懸念を抱いている者も、相変わらず存在していたわ。そして……」

「組織を二つに割って出て行ったって訳か」

 ディナルドも結社が二つに割れた経緯までは知らなかった。キーとなるのはレクタリアという女か。

「予想外だったのは、レクタリアについていった者がかなり多かった事よ。もちろん閃刺鉄鷲は全員レクタリアについたわ。元々彼女のお抱えみたいな感じだったし。そしてレクタリア一派は、エル=グナーデの持つ多くの研究資料やエルクォーツを持って出て行った。一瞬の内にね」

 そして新たにエル=グナーデを設立、今も怪しい研究を進めているという訳か。冥狼は帝都における結社の出先機関として、その研究に協力していた訳だ。

 ここでヴィローラが俺も抱いていた疑問を口にする。

「大幻霊石の破片というのはとても貴重な物です。帝国でも一部は保存されていますが、中には加工して臣下に下賜している物もあります。そのせいもあってほとんど残っていないのですが、エル=ダブラスは潤沢な破片を抱えていた。……結社の設立者、あるいは運営に聖王国の王族が関与しているのではなくて?」

 組織の名が大幻霊石の名前そのものだからな。リリアーナはヴィローラの質問に、首を縦に振った。

「……その通りよ。王家と結社はあくまで別団体だけど、協力関係にはあったの。長年に渡って聖王国の諜報機関みたいなこともしてきていたわ」

 何となく話が繋がった。長年に渡ってゼルダンシア帝国の侵攻を食い止めていたのは、結社の協力もあったからに違いない。

 エルクォーツを活かして帝国内で諜報活動を行い、時に暗殺まがいの事もしてきたのだろう。そうして聖王国は、長く帝国に侵略されない様に立ち回ってきた。

 しかしその大部分に抜けられ、大きく力を落とした。レクタリアが組織を割った事をきっかけに、帝国を抑え込む事が難しくなったのだろう。そしてとうとう帝国の属国として屈した。

 侵略された国の中でも破格の扱いを受けているのは、以前リリアーナから聞いた皇子の影響か。聖王国の姫に惚れているとかいう。

「レクタリアが組織を抜ける際、その膨大な研究資料を奪うために一部では戦いになったの。こっちにも戦闘能力の高い者はいたのだけれど、相手にはあのリステルマもいた。多くの者がその戦いで死んでいったわ。当時獅徒だった私の姉さんも……!」

 リリアーナは悔しそうに拳を握る。そこからリリアーナは血の滲む努力をし、自らも獅徒になったらしい。

「レクタリアの研究は今も続いているわ。あいつは魔法の力を人の発展に活かそうとは考えていない。自分の知的好奇心を満たすために、多くの人体実験を平気でする様な奴よ。聖王国は帝国の属国となり、エル=ダブラスももう全盛期の力は残っていない。いえ、復活も難しいでしょう。でもレクタリアを生み出した責任はとらないといけない。彼女にこれ以上、魔法の力を悪用させないために」

「エル=ダブラスのトップはレクタリアを倒すつもりなのか?」

「そうよ。今の結社の存在意義はそれだけ。エル=グナーデを崩壊させられたら、おそらく総主は組織を解体するでしょう」

 そうしてエルクォーツを精製する技術と、高い諜報能力を持つ組織が消える訳か。

 少しもったいない気もするが、今の帝国からすればそういうイレギュラーな力は無い方がやりやすいだろうな。

 だが組織の現状からして、今のままではレクタリアは止めらない。そこで現れたのが、俺たち黒狼会という訳だ。

 リリアーナが何故俺たちの協力が欲しいのか、その理由は理解できた。

「怪しい研究をしていた諜報組織が内輪もめを起こして、関係のない人様にも迷惑をかけるようになった訳か。で、エル=ダブラスとしてはその責任を取って、自らも消えるつもりだと。心意気は買うがな」

 長く聖王国のために働き、その聖王国が帝国の属国となった後も責任を取ろうとする。それは良いが、肝心の力がない。

 それはリリアーナも分かっているのか、悔しそうな表情を見せた。

「お願いヴェルト! 力を貸して! あのリステルマを圧倒できるヴェルトの協力があれば、結社の最後の悲願も達成できるの……!」

 リリアーナの願いとは関係無く、どちらにせよ黒狼会はエル=グナーデとぶつかる可能性が高い。

 黒狼会は冥狼を最後まで潰すつもりだし、エル=グナーデがその後ろ盾になっている以上、衝突が起こる可能性は十分にある。すでにフィンやガードンも、それらしい奴と交戦しているしな。

 そして怪物や獣について、放っておけないのは俺も同じだ。掟的にもここまで事情を知って後は知らんぷり、という事はできない。甘いとは思うが、黒狼会は傭兵集団ではないのだ。

 それにクインやメルの前で、格好付けたいという気持ちもある。……俺も単純だな。

「俺たち群狼武風はゼルダンシア王族に対して恩がある。それにかつて過ごした事もあるこの帝都に怪物や獣が放たれているのに、これを無視して帝都で商売するのも、黒狼会の矜持が許さない。一度幹部たちで話し合いにはなるが。俺たちも結社エル=グナーデを抑えるのに協力しよう」

「ほんと!?」

「ああ。それに連中の狙いはアデライアだろう? 引き続き帝都に実行部隊を送り込んでくるはずだ。黒狼会としても、アデライアは守りたいと考えている。それに事が事だし、できれば騎士団とも連携を取っていきたいんだが……」

 そう言ってクインに視線を向ける。クインも力強く頷いた。

「もちろんだ。帝都の治安を陛下より預かる身としても、捨て置く事はできない。むしろこちらから協力をお願いしたいくらいだ」

「嬉しい申し出だが、貴族様が平民にする態度じゃないな」

「平民……? 生まれは貴族なのだろう?」

 俺とクインは互いに口角を上げる。完全に俺が兄のヴェルトハルトだと感づいているな。

 メルは……気付いていないか。俺はアデライアに顔を向ける。

「これからもエル=グナーデが御身を狙う可能性は高いでしょう。及ばずながら黒狼会もお力になりたく思います。実はこう見えても昔、とある王族に傭兵として雇われていた実績もありましてね。信用していただいて大丈夫ですよ」

 まだ10代の少女が怪しい組織に狙われている。その自覚は彼女自身に強いストレスや不安、恐怖をもたらすだろう。

 俺はそんな感情をなるべく和らげる様に、あえておどけて見せる。アデライアもゆっくりと頷いた。

「時を越え、またこうしてゼルダンシアの地で暮らす事を選んでいただき、嬉しく思います。……ですがヴェルト様。私にはあなたにお返しできるものが何もありません。あなたの……」

「はは。ま、確かに俺は皇族に仕える貴族でもないし、今のところアデライア個人に忠誠を捧げるなんてつもりもないが。俺の命の恩人、その人の血筋だ。見返りなんてなくても守ってやるさ。それに今は、言う事を聞かせるのに金が必要な傭兵でもないしな」

「ヴェルト様……」

 これで黒狼会は帝国内においても、問題のないポジションに落ち着いただろう。

 騎士団とは距離が近く、皇族を守る力と共通した目標もある。そしてリリアーナの希望通り、結社エル=グナーデとは対立する立ち位置だ。

 最終的に一番得しているのはリリアーナの様な気もするが。後で見返りに、あの変わった武器について教えてもらうか。

 そんな事をぼんやりと考えていると、ヴィローラが思い出した様に手を叩いた。

「そう、そうですわ! 初代皇帝アルグローガ様のお父上にしてシャノーラ様の旦那様! 一体どなたなんですの!? 私、実は群狼武風の団長マーカスではないかと思っているのですが!」

 ……いや、だからマーカスって誰だよ。しかし皇女殿下方には早く眠っていただこうとなり、ある程度話をまとめたところでこの会合はお開きになった。

 レグザックの様子を見に行くが、相変わらず意識は戻っていない。レグザックは今、舌を噛めない様に歯も抜かれていた。裸で柱に括り付け、騎士たちが交代で監視している。

(……よく考えたら聞きたい事は一通りリリアーナから聞けたし、もうこいつを生かしておく必要はないんじゃ……)

 まぁ……何かの役にも立つ……か……? 

 そう考え、屋敷の廊下を歩いていた時だった。正面からクインが近づいてくる。手には二つのグラスにワインを持っていた。

「丁度良かった、探していたんだ。……良かったら寝る前に、少し2人で話さないか?」

「……いいな。俺もお前から、いろいろ聞きたい事はあったんだ」

 そう言うと俺たちはクインにあてがわれた部屋へと入り、バルコニーへと出る。

 夜風が良い感じに気持ちいい。クインはグラスにワインを注いでくれた。
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