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第二章 NOAH
33 ヒュー・レファイエットの記憶 07
しおりを挟む「あ、あの……ここ、座ってもいい…かな?」
そう、前から声をかけられて、上を見上げた。
顔なんて見なくても、誰の声だなんて、すぐにわかる。ずっと聞いていたくなるほどの、柔らかく、優しげな声だ。でも、どうして、という疑問は、瞬時に頭の中に広がった。
砂漠の国の次に、俺が転生したのは、エンデガルドと呼ばれる世界だった。ユクレシアと、ヴェネティアスのあった世界との、ちょうど中間ほどの、魔法レベルの世界で、俺はこの世界に来て、はじめて、家族に恵まれた。
今までは、家族には疎まれるか、孤児か、と言った生い立ちだったが、この世界では、尊敬できる魔法研究をしている教授の父と、優しい母に育てられた。
元から人付き合いは上手くはないし、さらに長年生きているせいか、感情があまり表に出ない子供であっただろうが、父も母も、「個性だからいい」と言って、慈しんでくれていた。相変わらず、六歳までは、記憶は戻らなかったが、戻ってからは、どこか気恥ずかしいような気持ちで、はじめて感じる家族愛に、少し、怯えながらも、楽しく過ごしていた。
だが、それも、───数年のことだった。
前々から、魔力過多で、体調を崩しがちだった母は、その魔力供給に体が耐えられなくなり、ついに、俺が十二歳の時に倒れ、間もなく亡くなった。教授である父は、母のための研究に明け暮れていたが、それなりに幸せに過ごしていたのだ。
母と同じような病状の人たちを救い、魔力還元のシステムは、長年生きている俺から見ても画期的なアイディアだと思っていた。母の体調も回復して行っていたし、俺も、父の理論には賛成で、それ以上の改善点はない、と思うほどのものだった。
だが、突然、容態が悪化して、亡くなってしまった母を見て、父は衝撃を受けた。
当たり前だ。
あれだけ仲睦まじかった二人だった。そして、父は、母のために、ほぼ全ての研究時間を捧げてきたようなものだった。俺も、できるだけ、父を慰めようとしてみたが、父は衰弱していく一方だった。キリッとした男前だった父の姿はもうなく、髪は伸び、肌は萎れ、老人のようになっていく姿には、心が傷んだ。
そして、毎日思った。
(愛する人が死んでしまったら……)
きっとそれは想像を絶する痛みなはずだった。自分の愛する人のことを思い、父の気持ちは痛いほどわかった。
だけど、元から愛情深い父である。父の不安が、生きている俺に移行するのはすぐだった。父は、母と同じように魔力過多の症状がある俺に、闇魔法を施し、俺だけでも救おうと思ったのだろう。自分に施されている闇魔法が、どれだけ危険なものかは、わかっていた。正当な方法でないことも、明らかだった。
だけど、はじめて自分を愛してくれた家族の、その憔悴していく姿を見ていたら、それを止めることなんて、できなかった。俺の余った膨大な魔力を見て、闇魔法に取り憑かれた父が、人体蘇生なんていうものにたどり着くのもすぐだった。
(気持ちはわかる。本当に…)
もしも俺が、本当に十代の息子であれば、もっと必死になって止めることもできたかもしれない。でも、俺には、父の気持ちがわかってしまい、なんて言っていいのかわからずに、口をつぐんでしまったのだ。
人体蘇生、それは、俺がこれだけ長く生きていても、どの世界にいても、禁忌とされているものだ。そして、成功例なんて、見たことも聞いたこともない。少し、魔力を注いだところで、できるものではないのだ。他の人間の命を大量に使えば、考えられなくもないだろうと思ったが、優しい父に、そこまでのことができるとは思えなかった。
それに、───……
(どちらにしろ…俺は、二十七にはいなくなってしまう命。それまでに、父がなんとか元気になるといいけど…)
消沈した父の他に、もう一つ心配なことは、闇魔法に絡んでいる俺や、父に、異世界転移をしてきたノアが関わらないといいな、ということだった。今回の俺は、闇魔法なんてものに関わっているだけでなく、本当に無力な存在として生まれてきてしまった。
自分の魔力のコントロールも効かず、そして今は、その膨大な魔力を吸い取られ、ほぼ魔法が使えない状態にある。
(なんて情けないんだ。これじゃ、ノアを守ることすらできない、───)
せめてまだ、ユノの時のように、騎士として体を作ることができれば、また違ったはずだった。でも、魔力を吸い取られた反動で、体力もそこまでなく、本当に無力な人間として、存在しなくてはならず、ただでさえ、無いに等しい俺の自信は、完全に底をついていた。
それも、父と母の愛情で、少しは保っていたが、母が亡くなり、傷心の父を慰めることもできず、再び、胸の中には「やっぱり俺なんかじゃだめなのか…」というような、悲しい気持ちでいっぱいだった。
家族一人、救うことのできない俺のことを、ノアはどう思うだろうか、と。本当に、力のない俺のことを見て、ノアはどう思うだろうか、と。
俺の心に広がるのは、ただの絶望だった。
でも、温存する魔力が少ないながらも、毎日の生体探知は怠っていなかった。今回は、神子を召喚するという噂が立っていたから、時期も読みやすかった。
生体探知で、ノアがこの世界に召喚されたことは、すぐにわかった。今回の世界では、ノアの近くには行けない理由があったが、ノアは学生として学園に通い、安全な学園の寮で生活ができる様子だった。俺は、ほっと胸を撫で下ろした。
遠目で見ながら、持ち物を確認した。
(水族館のキーホルダー、それから、組紐…)
その二つをつけていると言うことは、俺の予想では、全ての世界に行った後のノアだと思った。
ユノとして渡したネックレスは確認できないが、おそらく、ノアは、モフーン王国の後に、ヴェネティアスに行ったと考えていたからだった。
全部の世界に行ったノアだというのなら、おそらく、俺とは気がついていないとは思うが、砂漠の国で勘違いして、四年間も嫌がらせを続けたことも知ってるのか…と思うと、恥ずかしくて死にそうだった。
あれはまるで、好きな子をいじめて、喜ぶ子供のようだったはずだ。なんて言って話せばいいのかわからなかった。そもそも、今回は、どちらにしろ近づく気がなかったから、少しだけ、それには安心した。
せっかく、自分と同じだけの記憶があるだろうノアに会えたというのに、今回、俺は話しかけることもできないか…と、思っていた時だった。
魔法研究棟のすぐ横に、見覚えのある花火が打ち上がり、驚愕に目を見開いた。まさか、と思って、下を覗けば、本当にノアだったのだ。下の会話から、どうやら異世界に転送しようとしていることが、聞いてとれた。
おそらくは、失敗して、恥ずかしかったのか、逃げ出すノアの姿が見えた。俺はしばらく固まって、その様子を見送っていた。
(信じられない…じゃあ、あの時のも…本当に?)
モフーン王国で見た、花火を思い出した。少しだけ、視界が潤んだ。そうか…と、ノアの気持ちを噛みしめる。
俺が不安に苛まれていようとも、俺が絶望していようとも、ノアは現状を嘆くことなんてしない。いつだって、前を向いて、できることをやろうと、一生懸命だ。
俺は、知らぬうちに、ノアに救われてばかりいた。
毎日のように空に上がる花火を、縋るように、こんなにもずっと見上げている人間がいるだなんて、ノアは思ってもみないだろう。むしろ、毎日上がる花火に、恥ずかしがっているかもしれないな、と、思い、ふっと笑みが漏れた。
この世界では、関わることもできないかもしれないが、俺は、そのノアの気持ちだけで、もう、十分だった。
好きでいてくれてることが、嬉しくて仕方なかった。
万が一の時に備えて、モフーン王国でそうしていたように、吸い取られてしまう魔力以外に、魔力を溜め込んでおこうと思った。
だと言うのに、───
「お、お昼、一緒に食べない?さっき食堂でスープもらってきたんだけど…その、お、覚えてないかもしれないけど、こ、この間、ぶつかっちゃって、お、お礼…とか…?」
ノアがどうして俺に話しかけてきたのかは、わからない。
ただ、しばらくろくなものを食べていなかった俺は、思わず、ノアが差し出した食料に、食いついてしまった。少し話してみれば、ノアがいるというだけで、俺の不安は、すぐに浄化されていくようだった。
今までの世界の中でも、自分に力がないという状況は、はじめてだった。それで、ノアの近くには行けないと思っていたのに、俺は、こうして一緒にいるだけで、こんなにも安らぐのだ。
ノアが『人体蘇生』のことまで知っていたことには、本当に驚かされた。大衆向けの書物だと言っていたが、俺はすぐに、これも『ゲーム』で見たのかもしれないと予測ができた。だとすれば、俺の運命についても、もしかしたら、ノアは何かしらの情報を持っているのかもしれなかった。
「きれいな色だね、目」
相変わらず、人の話を聞いてるんだか、聞いてないんだかわからないノアの、そのマイペースさは、俺の思考を乱し、放って置けないと思っているうちに、いつだって嘘みたいに、俺の不安を取り除いてしまう。
でも、───今回ばかりは。
「頼むから。ほっといてよ」
ノアを、絶対に、危険な目に巻き込むわけには、行かなかった。
←↓←↑→↓←↑→↓←↑→
その後から、俺の希望に反して、ノアは俺の近くに寄ってくることになった。
訝しんだ俺は、一度、ノアの様子をこっそり見に行き、そして、ノアがどうやらこの世界での俺を探しているらしいことと、指輪の箱を開けてしまったことを知って、がっくりと肩を落とした。
(身を切る思いで、記憶まで奪ったのに……)
もしかして、気がつかれてるのか?とも思ったが、今回は、ヴェネティアスの時のように、匂わせるようなことも言ってなければ、むしろ、突き放すようなことばかり言っているのだから、ミュエリーが俺だなんて、ノアが気がつくわけはないと思った。
他の世界でも、似てると思って困惑はしていたが、全ての世界の内訳が、完全にバレたわけではなかったはずだった。
ミネルヴァで、「キスする?」と、死ぬほどかわいい顔で尋ねられた時は、心臓が止まるかと思った。
だが、自分はヒューではなく、ミュエリーだと言うのに、こんなふうに、色んな男を誘っているのかと、愕然とした。いや、ノアに限ってそんなことはないはず…という思いと、まさか…という不安が交差して、俺の頭の中は、嵐が吹き荒れていた。
だと言うのに、ノアは、俺の心を乱すだけ乱して、すぐに寝てしまって、結局、俺は眠れずに一晩を明かした。
それでも、目の前で寝ているノアを見ていれば、───
(かわいい…)
眠れないから、仕方なく、ノアの寝顔を目に焼き付けていた。
こんな場所で、さっさと眠りにつくノアの図太さにも驚くが、それでも、昼間の必死な様子を思い出し、それは疲れただろうな、と、納得して、ため息をついた。
(あんなに必死に潜って、魔法陣探して……)
それが、自分のためだなんて…と、あたたかい気持ちが胸の中に満ちていく。
でも、俺がまだ、ヒュー・レファイエットの時、ノアの夢なんて何千回も見てきたが、本物のノアが夢に出てきた、と、感じたことはなかった。だから、こんなにノアが頑張ってくれても、その夢はきっと届かないのだ。
変な夢を見たのは、カラバトリにいた時だったが、エミル・カシアフであったときは、一番ノアと距離があった。おそらくノアは、俺がエミル・カシアフだったとは、思っていないだろう。
いじめてしまったこともあり、そこは、気づいて欲しくないな、とも、思っていた。まあ、とにかく、ノアが、その時の俺の夢をみたいだなんて、思うとは、思えなかった。
でも、ノアは、この魔法陣から、通信具のヒントを得たようだった。カラバトリで一緒に出かけた時に、そんな話をしていたことを思い出した。ノアのノートを見ながら思う。ノアは、もしかしたらあの時からずっと、リビィのところでも、フィリの時も、そして今も、ずっとずっと、通信具の研究をしているのかもしれなかった。
(好きで、いてくれてる……)
嬉しかった。特に、この世界では、何も持たない自分に絶望していたこともあって、そのノアの真っ直ぐな気持ちは、本当に、嬉しかった。
ノアの手を握り、その温もりを感じる。どうせ、起きればまた、突き放した態度を取らなければならないのだ。今だけでも、と思い、その幸せを噛みしめた。
いや、幸せ…だったけど、辛かったが……。
何故かはわからないけれど、次の日も、なんだかノアが惑わすようなことを言ってきたりして、俺の限界を試してるんだろうか、と、少し思った。大体なんであいつは、俺のために、花火だの通信具だのやりながら、ミュエリーを惑わそうとするんだ。どういうつもりなんだ、と、帰り道は、少し苛立ちながら帰った。
そして、今後は近づかないようにと言う意味で、釘を刺す。
「ごめん、ノア。俺は人と関わりたくないんだ」
少し、涙目になっているノアを見て、胸が傷んだが、同時に、勘違いしたまま、砂漠の国であんなにいじめ抜いてしまったことを思い出し、また恥ずかしくなった。泉の水は飲まないほうがいいとだけ言って、もう関わらないつもりでいたのだ。
だけど、結局頑固なノアは、俺の忠告も聞かず、泉の水を飲むと言い出した。
ミュエリーの俺は、無属性の固有魔法を一つだけ持っていた。ほぼ五大属性しかない世界だ。おそらくこの能力は、この世界では珍しかった。夜だけ、という限定はあるが、その魔法を使って、猫に化け、様子を見にいくしかなかった。
結局、水を飲むノアに腹を立てながらも、最後にノアが呟いた言葉に、驚愕に目を見開いた。
「エミル様に……会えますように……」
そんな俺の様子を見て、ノアが、なぜかわかっているかのように、ふっと笑ったのが見えた。そして、すぐに眠りに落ちていった。
残された俺は、そのまま、目を瞬かせて、どうにか頭の中で、その事実を処理しようとしていた。
(まさか…あの時の夢?本当に??)
心当たりのある夢が二つあった。
あの夢がなければ、俺は、ユノの時の苦しみを引きずったまま、砂漠の国でも、ノアと話すことはなかったかもしれないのだ。そして気がつく。
(あれが…ノアの本心だった?俺と、話したいって思ってた??これから四年間いじめられることになっても??)
気がつかれていたと知って、俺は、恥ずかしさに悶えた。何も知らないノアのことを四年間もイジメ抜いたと言うのに、それでも、ノアはあの時の俺のことすらも、救おうとしてくれているのか、と思って、ジンと胸が熱くなった。
すやすやと寝ているノアの横で、猫のまま、丸まりながら、思った。
(俺はお前がいるだけで、救われているのに。どれだけ、俺のことを……助けてくれるんだ…)
この世界で関わりさえしなければ、もう、おそらく、次の転生の時には、チキューで会える。俺はぐっと奥歯を噛みしめ、心を鬼にして、愛する人を遠ざけなくては、と、再度決意した。
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