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第二章 NOAH
25 距離
しおりを挟む(あれ……僕はどうやって、家まで、帰ってきたんだっけ…)
気づけば僕は、自分の部屋のベッドの上に、倒れていた。
ぼうっとする頭で、ただ、さっき見たことを、考えていた。正直、全く現実感のない光景だった。
人の骨なんて、理科室の人体模型くらいでしか見たことがなくて、まるで何かのセットのようなものだった気がして、作られたものだったんじゃないかって、そんなことばかりが頭に浮かんだ。
僕は、あの人が、ヒューだったかって言われると、それも確信が持てなくなっていた。そう思いたいだけだっていうのは、なんとなく感じていたけれど、それでも、僕は、僕の心を守るために、そう考えるしかないのかも、しれなかった。
「骨……」
異臭も何もない、すごくきれいな、白い骨だったのだ。
本物なんて見たことがない僕は、それが本物だったのかもわからずに、ただ、ぼうっとしていた。
僕は重い体で、スマホを取り出し、未だぼんやりしたままの頭で、人体が骨になってしまうまでにかかる期間を調べた。
「へー…夏場では一週間……まじでー…」
でもおそらく、あんなにきれいな状態になるまでは、きっと、もう少し、時間がかかるだろうけど。あの場所に、どれだけの期間、放置されていたんだろう。誰か、誰か様子を見にくる人はいなかったの?という疑問が、ふっと湧いては、僕の心が閉じるような感覚があって、かき消え、そしてまた、ふっとその疑問が戻ってきては、また僕の心が閉じて、かき消えて行った。
(あの人は…それだけの時間、ずっとあそこに一人で、座っていたの?)
それから、必死に、自分の記憶を手繰り寄せてみるのだ。
あのきれいな薄茶色の髪。ヒューの色にそっくりだった。でも、あれだけの長さになるまでには、きっと、何年もかかっているはずだ。僕と別れた時、ヒューは十七歳だった。たとえば、あれが三年後のヒューだったとして、二十歳。
はじめ、召喚した時は、同じ年くらいなんじゃないかと思った。でも、考え直してみれば、僕の知っているヒューの顔よりは、少し、大人っぽくなっていたかもしれない。
(二十歳………)
たとえば、あの時点で、ヒューが二十歳だったとして、その後、さっき僕が召喚するまで、どれほどの時間が経ったんだろう。以前、ユクレシアの一年が、地球の一日だったから、だなんていう、荒唐無稽なことを考えて、日数を数えてみたことを思い出した。
そんな単純な仕組みじゃないことは、わかっていた。それでも、僕がユクレシアを去ってから、かなりの時間が過ぎていた。
時間の流れの仕組みは、分からない。
なんだか気まぐれに、僕を運命に引き合わせては、まるで弄んでいるかのように、こうして残酷に現実を知らしめにくる。
本当は、分かってる。
だって、ヒューの文字で書かれた魔法陣の図面、それに、指定された人物の名前がヒューだったのだ。そして、僕の血で発動した。その事実は、明らかに、あの人が、あの骨が、ヒューのものだったということを、僕に伝えていた。
だけど、僕は、あの人がヒューだったんじゃないかと、確信に近いものを感じているのに、それでも『あの人』と考え、ヒューとは違う人なんだと、そう考えたくて、仕方がなかった。
だって、───
(あれがヒューだったんだとしたら…どうして…どうして?)
どうして誰も、ヒューがあんな風になってしまうまで、気が付かないんだろう。曲がりなりにも、世界を救った英雄だ。ヤマダくんたちだっていたはずだ。あんなことになるまで、誰にも気がつかれないということが、ありうるんだろうか。
そんなことは、考えられない、───と、思ったとき、ふと気づく。
「時の塔………」
そんな建物の名前は、聞いたことがなかった。
僕が行った後に、できたものなのかもしれない。その二十歳くらいのヒューにも見えた、あの人は、以前もそこにいたのだ。と言うことは、もしかしたら、あの人は、その『時の塔』に、住んでいたのかもしれない。
もしも、もしもあの人がヒューで、ヒューが住んでいる場所が『時の塔』という名前なのだとしたら、あの理論大好き合理的魔術師が、『時間』に関係ないのに、そんな名前を塔につけるはずはなかった。
少しだけ、引っ掛かることがある。
ヒューの、異空間収納袋は、ユクレシアでは国宝級の魔道具だった。もちろん、空間を繋ぐ技術もさることながら、どうしてあの道具を、国宝級とまで言わしめるのか。それは、時間を停止させることができるからだった。
僕は、考える。
もしも、ヒューが、───
他の人生を経てまでも、地球を目指してくれているヒューが、ユクレシアのヒューの人生の中で、『異世界転移が無理だ』と気がつくまでの時間は、どれだけ、かかるのだろうと、僕は考えた。そして、もしも、ヒューが「もっと時間があれば」と願ったなら、おそらく、ヒューは、ユクレシアで唯一、ヒューだけが使える『時』の魔法を、自分の家に施すかもしれない、と、僕は少し思ったのだ。
(うーん…それは流石に考えすぎかな…)
普通に、あのひねくれ者は、砂漠のど真ん中とかに塔を建てたのかもしれない。
そうしたら、体が干からびるのは早そうだし、それに、発見も遅れるかも…と、そこまで考えて、ヒヤリと内臓が縮まった。『死』ということを考えるのは、じわじわと僕の胃に、痛みを与えていた。
(結局、そのまま、ヒューは、し…死んで………)
ここまで来て、ようやく、僕の体は、だんだんと、状況を理解してきた。
あれは、おそらく、ヒューだったのだ。そして僕は、おそらく、間に合わなかった、ということになる。内臓が氷漬けになったみたいに温度をなくし、背筋に震えが走った。横になっているだけなのに、は、は、と、僕の口から、呼吸とも言えない、変な息が漏れ、嫌な汗が流れた。体は自然と、膝を抱えるように、丸くなった。
言い聞かせる。何度目かもわからない、リヴィさんの言葉。とにかく、それを、言い聞かせた。
「だ、大丈夫。外から見れば、時間の流れは一定ではない。だ、大丈夫…大丈夫…」
僕は頭を振り、無理矢理、思考を元に戻す。
だって、だって、止まってしまえば、僕がここで、止まってしまえば、それは全ての終わりなはずだった。いや、最愛の人の、おそらく…死体を、見てしまったのは、もう全ての終わりと、考えられなくもないが、そうではなかった。
僕は、多分、あの後のヒューにも、何回も会っていることになるはずなのだ。
ぎゅっと目と瞑り、頭をぶんぶんと振って、なんとか恐ろしいことに囚われてしまいそうな脳を、奮い立たせる。
「時間……そういえば……」
僕の傍に転がっていた、ヒューの魔法陣の本を取り出しながら、僕は首を傾げた。
僕が描いた魔法陣には、世界座標・場所座標・生体座標があったけど、時間座標は含まれていなかった。僕の花火の魔法陣でいうところの、ユノさんや、エミル様の、年齢を指定していたそれが、なかった。
あの魔法陣は、発動すれば、何歳のヒューが召喚されるか、分からないのだ。だから、一回目は、生きていたし、二回目は、白骨化した後っていう、まばらな結果になった。
(考えられるのは、『時の塔』の存在期間、あるいは、『ヒュー・レファイエット』の存在期間自体が、すでに、希望の通りの、時間指定になっているってこと…)
ヒューならば、必要のない項目は必ず魔法陣から省くはずだった。
たとえば『時の塔』が三年間しか存在しない建築物だったとすれば、そう指定するだけで、時間指定になるのかもしれない。瓦礫になり、『時の塔』という認識を持つ者がいなくなれば、それは成立しないはずだった。
そこまで考えて、いや、と、思い直す。もし『ヒュー・レファイエット』が時間指定になっているのだとすれば、それは成立しないような気がした。ヒュー・レファイエットという偉人を、人々が忘れるまで、その認識を持つ者がいなくなるまでは、きっと、かなりの時間がかかる。ヒュー本人を時間指定に考えるなら、『生存』を限定しなければ、ああして白骨化してしまった後に、僕がたどり着いてしまう可能性もある。
(どういうことだ…そんな不完全なことを、ヒューが魔法陣として書き残すわけがない)
普通に考えて、もしもこの召喚がうまくいくんだとすれば、僕が花火でそうしたように、『=27yrs』など、自分が生きている間の時間指定をするはずだった。
どうしてだろう。何かが引っかかる。
自分が死んだ後に、僕がたどり着いても、意味がない。
死んだ後に…と、考えて、ん?と思う。死んだ後に、僕がたどりついても、意味がない。ヒューだって、この魔法陣を書き残したくらいだ。生きている間に、会いたかったはず。
だと言うのに、なんでこの魔法陣は、こんなにも、生存に執着がないんだ。ヒューは無駄なことはしない。生存を指定しない理由は、なんだ。だって、もう死ぬから、───?
(本当に、例えばだけど、もしも、病気か何かで、あらかじめもう死ぬと分かっている直前に、あの魔法陣を書き残したとすれば、なくは、ない)
(なんだろう…この、ヒューの寿命が、あらかじめ決まっているみたいな違和感…)
もうここから先、いつ、どんな時間軸の僕が、ヒューを召喚したとしても、自分がもう死ぬから、意味がないなと思っていたとすれば、時間も書き記さないかもしれない。
(あれ…なんかこの魔法陣って、よく考えてみれば、生前に、もしも僕がヒューを召喚する事態になれば、それはそれでラッキーだなあ、くらいの…?あんまり、期待感がないような…)
僕は思考を巡らせる。
争った形跡のようなものは、なかったのだ。ヒューはあそこで、静かに…。時の塔。ヒューの思考パターンを思えば、きっと時間の経たない塔なんじゃないかと思うのだ。時間が足りないなら、足せばいいという、ひどくヒュー的な、合理的な判断だと、思うのだが。でも、そうだとしたら、どうして、───
(どうして死んでしまったんだろう…)
もしも、時の塔のなんたるかが、僕の想像通りだったとして、あそこで死んでしまったのだとすれば、それは、ヒューがおそらく、時間を止めるのを、やめたのだ。時間を止めていたのだとして、どうして、時間を止めることを、やめたのだろう。そう、疑問を持つべきは、そこだった。
僕がシャベルを手渡してから、今日までの間に、ヒューは何かの決断をしたんだ。
僕は再度、はじめて召喚した時のことを、思い出してみた。
(あの時、ヒューは、僕に気がつかなかったのかな?)
僕は、ヒューが死ぬ前に、僕は、一度、この魔法陣でヒューに会った。
あれは、この魔法陣を作ったヒューの意図した通りの、『最善の状態』だっただろうか、と、考えてみたのだ。
シャベルを渡した時のことを思い出す。
僕は「まだ」ヒューのことを知らなかった。でも、ヒューは、僕のことを知っていたはずだった。あの髪の毛の伸び方は、僕と別れてから、最低でも数年は経過していただろう。それでも、僕を知っているはずのヒューだ。
前髪で顔を隠している僕を見て、ヒューが気づいたかどうかは、わからない。でも、信じられないほど、頭の回転の速い天才魔術師だ。あの一瞬で、いろんなことに気がついた可能性は高い。
そして、あの時、ヒューは、『地球には行かない』と、そう、判断した。
それから何年後のことなのかはわからない。ヒューは『記憶を保ったまま、転生する』という方法を選んだ。
(それは、どうして?)
ヒューが、おそらく転生してまで、地球を目指してくれているんだとすれば、それは、僕が魔法陣で召喚した後、死んでしまった後から、転生がはじまるんだ。死は、必ずついて回る。
次はフィリ。
どうやってそんなことが可能なんだろう。そんな魔術を編み出したんだろうか。
だけど、───と、思う。
「何も知らない僕を見て、ヒューはどう思っただろう」
一瞬思ったのだ。
ヒューの遺した魔法陣を書き換え、時間指定をすれば、生きているヒューを召喚できるのではないか、と。だけど、それは同時に、これから起きるはずだった、フィリと、ユノさんと、エミル様との思い出を、全て失くすことと同じだった。
多分、タイムリープの漫画でよくある、『過去の改変』にあたる行為になるのだ。
そうなると、僕は、異世界に飛ばされるのか、飛ばされないのかは、よく分からない。僕の記憶の中には残るかもしれないけど、ヒューの記憶の中からは、その全てが、消えてしまうはずだった。
自分がエミル様に言ったことを思い出す。
自分がミュエリーに叫んだことを思い出す。
(辛い記憶、悲しい記憶だって、僕とヒューの大切な繋がりだって…そうだとして…)
ヒューはどう思っただろうか。
僕がシャベルを渡した時、もしも、あそこで、僕があの長い髪の男の人の手を引いてしまえば、ヒューが一歩、地球へと踏み出してしまえば、ヒューの中に、僕と一緒に旅した記憶は残るけど、僕はヒューと旅をしなかったことになるはずだった。
愛した記憶どころの騒ぎではない。
ヒューという人間と出会ったこと自体が、全て、なくなってしまうことだったはずだ。
(ヒューだって、きっと、それは悲しいことだと思っただろうな…)
それで、待つよりも、転生することを選んだんだろうか。
だけど、ヒューが新しく何か魔術を生み出して、記憶を魂に蓄積する形で、転生を続けているのだとすれば、ただ、当てもなく転生を繰り返しているんだろうか。
(人生を重ねれば、重ねた分だけ、記憶や知識が増えて、地球に近づくことができる…ということだったんだろうか…)
と、考えて、おかしな矛盾に気がつく。
だって、ただ知識を増やすために、時間が必要なんだとすれば、それは、『時の塔』のなんたるかは定かではないけど、ヒューはどうにかして、自分の時間を引き伸ばす方法を考えたような気がした。
(どうしてユクレシアではなくて、違う世界にわざわざ転生することを選んだんだ?)
違う世界の方が、違う知識が増えるからだろうか。そんな曖昧な理由で、ユクレシアの全てを捨てて、転生しようと思うのだろうか。でももし、ヒューが転生を選ぶのだとすれば、ユクレシアでできることは、全てやってみたけど、無理だった時、だろうか、という気がした。
(でも、おかしい…)
ただ単純に、他の世界で知識を増やそうとするのならば、技術で言えば、きっと、ヴェネティアスにとどまるのが最善だったはずだ。ヒューだって、ヴェネティアスの技術の高さには気がついただろう。それでも次のモフーン王国に進んだのだ。
(なんでだ?)
僕は、ころんとうつ伏せになり、いつものノートをパラパラとめくりながら、それぞれの世界の世界座標が書いてあるページを開いた。手を伸ばして、机の上のペンを取り、新たにそこに、ミュエリーがいた、エンデガルドの世界座標も書き記した。
世界座標自体は、その世界の物が一つでもあれば、割り出すのは難しいことではない。そして、思う。
(こんなにたくさん。こんなにたくさんの世界を経て、それでもヒューは…)
地球を目指してくれているんだろうか、と、思い、僕は本当になんとなく、なんとなく、エンデガルドの下に、この世界の世界座標をも、書き記したのだ。そして、ユクレシアまでの距離が、どれほどの世界を間に挟んでいるのかと、ふと、思った。
ユクレシアは、とても、遠い。
ユクレシアから、次に遠い、ヴェネティアスのあった世界までの距離を数値として書いた。それから、その次に遠い、モフーン王国のあった世界までの距離、───と、その時。
「──────え、あれ」
その途端、僕の体に震えが走った。
僕は、あれ、あれ?と、言いながら、モフーン王国から、砂漠の国までの座標の数値を見比べた。どうして今まで気がつかなかったんだろう。だけど、これは明らかにおかしかった。
(───嘘)
世界座標というのは、具体的には、基軸となる、四つの数値で表されているのだ。緯度と経度のように平面的な数値二つと、立体的な二つの数値の、計四つの数値を指定し、全異世界の中での位置を割り出すことができる。
イメージとしては、何層にも重なった厚みの中での縦位置、それから同じ階層内での縦位置・横位置、それから最後にその全てを含んだ『輪』がさらに層を成していて、その縦位置。その四つの数値だ。
つまり、───螺旋状に、一列に並んだ『ドーナツ』みたいなものなのだ。
世界座標のことをヒューに教えてもらった時、自分のイメージの中では、「異世界って、きれいに並んだドーナツみたいだな」と思った。それで、もしかして、頭の良すぎるヒューは、それで、ドーナツのことが怖いんじゃないかな、と思ったのだ。
もっと詳しくいえば、ちょっと古いがクロナッツ。バームクーヘンだと、層の向きが違うのだ。クロワッサンドーナツみたいに、ミルフィーユ状に重なった、穴の空いたパイでできたドーナツが、螺旋状に無限に続いているみたいなイメージで、異世界というものは広がっている。
だからまず、何番目のドーナツなのかという指定、それから、そのドーナツのうちの、どのパイ層なのかという指定、それから、そのパイ層の輪の中の、どこなのかという縦と横の指定。その四つの数値なのだ。
その一つのドーナツの中にも、何万という異世界が存在しているらしいのだ。途方もない話だった。だが、───
「どういうことだ?」
エンデガルドにいたときに、そこから近いのは、砂漠の国かモフーン王国だと思った。でも、こうしてはじめから全てを並べて見て、はじめて気がつく。
ユクレシアの入っていたドーナツを0と考えた時、次のヴェネティアスがあった世界は94240番目、モフーン王国があった世界は188480番目、それから、砂漠の国が282720番目、そして、エンデガルドが376960番目。そして、───
「え、待って。94240個ずつ近づいてきてる。嘘、───嘘!これって、……」
座標の数値が大きな数値すぎて、全然気がつかなかった。25296であるユクレシアの座標から、119536、213776、308016、402256に移動してきてる。ふと全部そこだけ並べてみたら、その数字の奇妙さに気がつく。
どっどっどっど、と、心臓の音が、全力疾走した後のように、すごい勢いでなりだした。
最後の座標の数値をペンで指し、全身に鳥肌が立った。
もしこの規則性が、意図して続けられていることなのだとすれば、次。次の496496番目のドーナツの中にあるのは、───。
「───嘘。この世界に……まさか。まさか地球に?」
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