8 / 33
第二話 焦熱~繭の戯れ
#6 お口でね
しおりを挟む
白い脚の間で、舌を遣う男の頭がなまめかしく蠢く。
「ん、あ、は……」
ちゅぷ、ちゅぷ、ちゅぷ──
甘く濡れた水音と喘ぎ声が、静かな室内に響く。
ずずずっ、ずっ、ずっ──
「ぁんっ! あっ、あっ」
繭のカプセルから隣室のキングベッドに移され、あっという間にとろとろにされた。
「あっ、あん、あん……!」
禁断の口淫は、あまりにも超絶技巧だった。
小さな花弁を表も裏もねっとりと舐めまわし、後から後から吐き出される愛液は吸い付く唇がことごとくすすり上げていく。かと思えば、固く尖った舌先で、膨らんだ陰核をつんつんとくすぐる。
ぢゅっ、ぢゅっ、ずずっ──
このうえなく甘く優しい舌戯で夢見心地にし、そしてあらゆるテクニックを惜しみなく駆使して、うぶな娘をぐずぐずにした。
「あっ、あん、あんっ、んっ、それ、あっ……!」
そもそもこの夜のはじめからさんざん煽られ、たっぷり焦らされ、身体はとっくにできあがっていたのだ。
電磁波で感度を上げるだけ上げて、胸ばかりを執拗に弄られた。そうして器具と指で生殺しにし、経験豊富な蝶子ですらもう限界と音を上げるほどの快楽に焦らした挙句、そこでいきなり花(処女)にさせられた。
その時点でもう、彼女の快感許容量はオーバーフローしていた。
「ひあっ、~~~~ッ!!!」
ビクビクビクンッ──!
「あああああああぁ」
男を知らない秘所に施されるプロの技巧は、花を手もなく蕩けさせ、それだけでもう何度達したかわからない。
「またイったね。かわいい」
ビクビクビクと跳ねる身体を、指を絡め合った手がつなぎとめる。
「花、気持ちいい?」
ツン…──
「ひあっ……!」
ぬろ、ぬろ、ぬろ──
丸めた舌先で弄ばれ、舌全面でざらりと舐め上げられて、目の奥がチカチカとかすんだ。背中が反り上がる。
「あっ! ひ! あああっ!」
また蜜がどっとあふれ出て、恍惚の表情で待ち受けるDに飲み干されていく。
ずずずっ── じゅぷ……
「花? 教えて? 気持ちいい?」
「あ、ん、……いぃ」
もう頭が回らない。
舌足らずな応えは、うわごとのようだ。
「よすぎて、こわい」
身体がどうにかなってしまったのではないかと思う。
「とまん…ない」
「とめなくていい。抑えなくていい。もっとイッていいんだよ」
尖らせた舌が、とんとん……と蜜口をノックした。まるで入っていいかと尋ねるように。
「あ」
絡めた指に、ぎゅっと力が入る。
Dの指が応えて握り返し、もう片方の手は内腿をやさしくさする。
そうされると、胸の中があたたかくなるから不思議だ。
「ふ」
「花、顔を見せて」
そこで喋らないで、と花は言いたい。だがとてもそんな余裕はなかった。息がうわずって言葉が出ない。
「隠さないで」
そう言われて、気づいた。
顔をそむけて、手の甲で隠していたことに。
「ちゃんと気持ちいい? 優しくできてる? 僕は君を怖がらせてない? 顔が見えないと、君がまた泣いていないかと不安になる」
つないだ手が引き寄せられて、キスされた。別の手は、やはり内腿を愛撫している。
「顔を見ればわかる。だから隠さないで」
今度は花が、絡めた手を引き寄せた。
「きもちいい。怖くないよ。早く知りたい」
両手でDの手を包み込み、小さく口付ける。
「花……」
「Dさん、ぜんぶ教えて?」
花の顔が、さっと朱に染まった。
「中で…イクって、どんな感じかなって」
羞ずかしさを堪えながらも、目を合わせて求めてきた花の顔を見て、Dは今度こそ躊躇いを捨てた。
次ページへ続く
「ん、あ、は……」
ちゅぷ、ちゅぷ、ちゅぷ──
甘く濡れた水音と喘ぎ声が、静かな室内に響く。
ずずずっ、ずっ、ずっ──
「ぁんっ! あっ、あっ」
繭のカプセルから隣室のキングベッドに移され、あっという間にとろとろにされた。
「あっ、あん、あん……!」
禁断の口淫は、あまりにも超絶技巧だった。
小さな花弁を表も裏もねっとりと舐めまわし、後から後から吐き出される愛液は吸い付く唇がことごとくすすり上げていく。かと思えば、固く尖った舌先で、膨らんだ陰核をつんつんとくすぐる。
ぢゅっ、ぢゅっ、ずずっ──
このうえなく甘く優しい舌戯で夢見心地にし、そしてあらゆるテクニックを惜しみなく駆使して、うぶな娘をぐずぐずにした。
「あっ、あん、あんっ、んっ、それ、あっ……!」
そもそもこの夜のはじめからさんざん煽られ、たっぷり焦らされ、身体はとっくにできあがっていたのだ。
電磁波で感度を上げるだけ上げて、胸ばかりを執拗に弄られた。そうして器具と指で生殺しにし、経験豊富な蝶子ですらもう限界と音を上げるほどの快楽に焦らした挙句、そこでいきなり花(処女)にさせられた。
その時点でもう、彼女の快感許容量はオーバーフローしていた。
「ひあっ、~~~~ッ!!!」
ビクビクビクンッ──!
「あああああああぁ」
男を知らない秘所に施されるプロの技巧は、花を手もなく蕩けさせ、それだけでもう何度達したかわからない。
「またイったね。かわいい」
ビクビクビクと跳ねる身体を、指を絡め合った手がつなぎとめる。
「花、気持ちいい?」
ツン…──
「ひあっ……!」
ぬろ、ぬろ、ぬろ──
丸めた舌先で弄ばれ、舌全面でざらりと舐め上げられて、目の奥がチカチカとかすんだ。背中が反り上がる。
「あっ! ひ! あああっ!」
また蜜がどっとあふれ出て、恍惚の表情で待ち受けるDに飲み干されていく。
ずずずっ── じゅぷ……
「花? 教えて? 気持ちいい?」
「あ、ん、……いぃ」
もう頭が回らない。
舌足らずな応えは、うわごとのようだ。
「よすぎて、こわい」
身体がどうにかなってしまったのではないかと思う。
「とまん…ない」
「とめなくていい。抑えなくていい。もっとイッていいんだよ」
尖らせた舌が、とんとん……と蜜口をノックした。まるで入っていいかと尋ねるように。
「あ」
絡めた指に、ぎゅっと力が入る。
Dの指が応えて握り返し、もう片方の手は内腿をやさしくさする。
そうされると、胸の中があたたかくなるから不思議だ。
「ふ」
「花、顔を見せて」
そこで喋らないで、と花は言いたい。だがとてもそんな余裕はなかった。息がうわずって言葉が出ない。
「隠さないで」
そう言われて、気づいた。
顔をそむけて、手の甲で隠していたことに。
「ちゃんと気持ちいい? 優しくできてる? 僕は君を怖がらせてない? 顔が見えないと、君がまた泣いていないかと不安になる」
つないだ手が引き寄せられて、キスされた。別の手は、やはり内腿を愛撫している。
「顔を見ればわかる。だから隠さないで」
今度は花が、絡めた手を引き寄せた。
「きもちいい。怖くないよ。早く知りたい」
両手でDの手を包み込み、小さく口付ける。
「花……」
「Dさん、ぜんぶ教えて?」
花の顔が、さっと朱に染まった。
「中で…イクって、どんな感じかなって」
羞ずかしさを堪えながらも、目を合わせて求めてきた花の顔を見て、Dは今度こそ躊躇いを捨てた。
次ページへ続く
0
お気に入りに追加
81
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる