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救出の姫
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マラドーダ王国
城下町から見える大きなマラドーダ城は、これでもかと威厳を醸し偉大である事を伝えている。エンブレムのように大きく張り付くのは、マラドーダ国王の顔を模した石の飾りだ。
「よし、先ずは街の連中に話を聞こう。
悪いが嬢ちゃん、案内してくれるか?」
「ええ。助けてくれたお礼もしたいし、街を案内しながら私の家に来て下さい。私の名前はドリー。」
直ぐに城の中へ入る事は出来ない為、街の住人に話を聞きつつ馴染ませていく必要がある。都合よくドリーが街に住んでいた為思った程手間は掛からなそうだ。
「ドリーか、宜しくな!
行こうぜ勇者タクジ、街を回ろう!」
「ああ、それじゃあ先ずは思いっきりぱふぱふできる店に案内してくれ。」
「ぱふぱふ...ですか?」
頬を赤らめ呟くドリーの顔に股間が反応する。考えてみれば実質一度タクジのモノはドリーの秘部に入ったのだ、感触も穴のそれだった。
「..宿屋でもいいよ?
ていうか、そっちの方がいいかも..。」
「えっ?」
我慢ならずキスして胸を揉みしだいた。やはりかなり大きい、サキュバスに操られず共充分に妖艶なカラダ
「俺の剣を挟んで。」「……はい..!」
「武器を無駄に使うなっ!!」
「武器じゃねぇ相棒だ!」「相棒は俺だっ!!」
聞き捨てならない物言いだ、股にぶら下がっているモノは生まれたときから共にいる親友だ。会ったばかりの即席の関係とはワケが違う。
「…ダメだ、今じゃない。」
無理矢理に性欲を抑え、時期を待つ。モノは幸せの一歩目であり武器じゃない。それを証明する為にも、今ズボンを下ろす訳にはいかない。
「…はぁ。まぁいい、早く家に行こう。」
「はい、私のお父様は街一番の商人なので顔が効くと思います。勇者様の事を話してみましょう。」
「そうか、それは助かる。
相棒、会いにいこうぜ? ドリーの父親に。」
「……」
「どうした相棒?」
俯いて立ち止まり動かない。気分でも悪いのか、よく見ると肩が小刻みに震えている。
「フフ..フフフフフ..アハハハ!!」
突如笑いだす勇者タクジ。
「...何だよ、どうした勇者!?」
「..ヒニング、俺決めたよ。この街の連中みんなを抱きまくる。一人残らず全員だ!」
我慢は解かれた、もう欲はおさまらない。
全ての女が、勇者のターゲットだ。
「姫様も頂くぜ...。」
「..コイツ、本物の魔王だ....!」
「姫様~!!」
「貴様、何者だ!」
城の門へ駆け寄り飛び込むと、門番に取り押さえられ羽交い締めにされてしまう。
「おい、相棒っ!」
「姫様を~抱~か~せ~ろ~っ!!」
「姫様だと!? 貴様、やはり曲者か!
恥を知れ、馬鹿者っ!!」
「あうっ!」
槍で突かれて気を失う。
「相棒……!」
……。
「はっ!」
ここで目が覚めた。
幻想でもヤる事は変わらないようだ。
たとえ相手が、サキュバスであろうと。
城下町から見える大きなマラドーダ城は、これでもかと威厳を醸し偉大である事を伝えている。エンブレムのように大きく張り付くのは、マラドーダ国王の顔を模した石の飾りだ。
「よし、先ずは街の連中に話を聞こう。
悪いが嬢ちゃん、案内してくれるか?」
「ええ。助けてくれたお礼もしたいし、街を案内しながら私の家に来て下さい。私の名前はドリー。」
直ぐに城の中へ入る事は出来ない為、街の住人に話を聞きつつ馴染ませていく必要がある。都合よくドリーが街に住んでいた為思った程手間は掛からなそうだ。
「ドリーか、宜しくな!
行こうぜ勇者タクジ、街を回ろう!」
「ああ、それじゃあ先ずは思いっきりぱふぱふできる店に案内してくれ。」
「ぱふぱふ...ですか?」
頬を赤らめ呟くドリーの顔に股間が反応する。考えてみれば実質一度タクジのモノはドリーの秘部に入ったのだ、感触も穴のそれだった。
「..宿屋でもいいよ?
ていうか、そっちの方がいいかも..。」
「えっ?」
我慢ならずキスして胸を揉みしだいた。やはりかなり大きい、サキュバスに操られず共充分に妖艶なカラダ
「俺の剣を挟んで。」「……はい..!」
「武器を無駄に使うなっ!!」
「武器じゃねぇ相棒だ!」「相棒は俺だっ!!」
聞き捨てならない物言いだ、股にぶら下がっているモノは生まれたときから共にいる親友だ。会ったばかりの即席の関係とはワケが違う。
「…ダメだ、今じゃない。」
無理矢理に性欲を抑え、時期を待つ。モノは幸せの一歩目であり武器じゃない。それを証明する為にも、今ズボンを下ろす訳にはいかない。
「…はぁ。まぁいい、早く家に行こう。」
「はい、私のお父様は街一番の商人なので顔が効くと思います。勇者様の事を話してみましょう。」
「そうか、それは助かる。
相棒、会いにいこうぜ? ドリーの父親に。」
「……」
「どうした相棒?」
俯いて立ち止まり動かない。気分でも悪いのか、よく見ると肩が小刻みに震えている。
「フフ..フフフフフ..アハハハ!!」
突如笑いだす勇者タクジ。
「...何だよ、どうした勇者!?」
「..ヒニング、俺決めたよ。この街の連中みんなを抱きまくる。一人残らず全員だ!」
我慢は解かれた、もう欲はおさまらない。
全ての女が、勇者のターゲットだ。
「姫様も頂くぜ...。」
「..コイツ、本物の魔王だ....!」
「姫様~!!」
「貴様、何者だ!」
城の門へ駆け寄り飛び込むと、門番に取り押さえられ羽交い締めにされてしまう。
「おい、相棒っ!」
「姫様を~抱~か~せ~ろ~っ!!」
「姫様だと!? 貴様、やはり曲者か!
恥を知れ、馬鹿者っ!!」
「あうっ!」
槍で突かれて気を失う。
「相棒……!」
……。
「はっ!」
ここで目が覚めた。
幻想でもヤる事は変わらないようだ。
たとえ相手が、サキュバスであろうと。
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