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第ニ章 運命との戦い
第二十一話 神からの贈り物
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「剣が・・・ 魔力を吸収した?」
インテグリーは未だに光を放ち続けている・・・
「ギギギ・・・」
人形も余りの突然のことに、何をすればよいか分からない状態だ。
(良く分からないが・・・ これならいける!)
レイドは再び人形に剣を向ける。
「うおおおお!!」
人形の方へ突撃し切り込もうとするが、難なく後ろへよけられてしまった。
「ギガガ・・・」
「・・・レイド! 危ない!」
その隙を人形は逃さず、魔法を再び撃とうとしたが何か違和感がする。
先ほどインテグリーで空を切った場所が、徐々に光始めている・・・
やがてその光が刃となった。 光の刃は人形の方へ向けて飛んでいく!
「ギ・・・!」
その刃が人形を真っ二つにしたのだ!
人形はその場でこと切れてしまった・・・
「な、何が起こったんだ・・・?」
「レイド! そ、その剣は・・・?」
エレーヌが驚いた顔で向かってきた。
レイドはインテグリーを見つめる。既に光は失っていた。
「これはコレル子爵から譲り受けたものだ・・・ なんとも、先祖がこの剣を使用してたとか・・・」
「・・・その剣はどうやら魔力による攻撃を無効化し、自分の攻撃として使えるようです。これはとんでもない武器ですよ・・・」
「・・・? それなら、ロイクの電撃魔術を反射しているはずだ。あの時も剣を持っていたからな」
「それなら、何か発動に条件でもあるのでしょうか・・・」
エレーヌが考え始めた。しかしながら、今はそんなことしている暇は無い・・・
「また後で考えてみよう。まずはここから脱出しないといけないな・・・」
「・・・! そうですね」
気を取り直し、レイドとエレーヌは先ほどの小部屋から出て、通路を歩き始める。
「・・・! 風を感じます。こっちに抜け穴があるかもしれません」
しばらく歩いたのち、エレーヌがそう言った。
そのまま数分歩いた後、目の前に現れたのは巨大な金属製の扉だ。
扉との隙間から風が吹き込んできているようだ。
「どうやらここのようだ。入り口であって欲しいがな・・・」
そう言ってレイドは扉を開けた。
扉を開けた先には、大きな空間が広がっていた。奥からは外の景色も見える。
「当たりだったようですが、同時にはずれでもあったようですね・・・」
目の前に立ち塞がるのは、杖を持った大きな魔導人形だ。
明らかに奴が門番であることは間違いないだろう・・・
「レイド、貴方は時間稼ぎをしてください。私が大型魔法を撃ち込みます・・・!」
「ああ、分かった。 ・・・な!?」
「侵入者、ハッケン! 排除、スル!」
人形はものすごい速さで詠唱を始める。
「Ω άνεμος... Ω μεγάλος άνεμος! Γίνε η δύναμη που διώχνει τον εχθρό!」
「不味い! 大型魔法です!」
エレーヌが即座に反撃しようとするが、間に合わなかった。
「うわあああ!!」
辺りに暴風が吹き荒れる・・・ レイドとエレーヌはそれぞれ別のところへ飛ばされてしまった。
レイドは壁に体を打ち付けてしまう。
「うがあっ!」
(くそ! 全身が痛い・・・)
レイドはよろめきながらも、再び立ち上がりインテグリーを構える。
「くっ・・・ レイド・・・」
エレーヌの方は防御魔法が間に合い、大きなケガは無いように見える。
「ギギギ・・・」
ただし、人形はエレーヌのことを標的にしているようだ。再び詠唱を始める・・・
「Άνεμος...! Ω μεγάλε άνεμε...!」
「・・・! させるか!」
レイドは残る力を振り絞り、人形に突撃する。
「・・・レイド! 私が何とかします! 貴方は逃げてください!」
「うおおおお!!」
レイドはそれでもなお、止まらない。
「ギギギ・・・?」
人形がレイドの方へ向いた。どうやらこちらに魔法を放つ気だ。
「レイド! あの力を使えるかどうか分かりません! やめて! 引き返して!」
「ギギギ!」
再び人形は風魔法を放ってきた。おぞましい数の風の刃がレイドに向かってくる。
「う・・・ ぐ・・・」
インテグリーが再び光り出し、魔法を吸収していくが、剣に当たらなかったものは吸収できなかったようだ。
残った風の刃が、レイドの体に傷をつけていく・・・
それでも、レイドはまだ立っていた。
「食らえええ!」
レイドは思いっきり剣を振り、魔力の刃を人形に向けて放った。
「ギガッ!」
レイドの反撃は人形にクリーンヒットした。
「滅びなさい!」
エレーヌがすかさず追撃をかける。
「ギ・・・ ッ・・・」
人形はついに倒れた。レイドたちの勝利だ。
「か、勝った・・・」
レイドはその場で倒れこんだ。エレーヌが急いでこちらへ駆けてくる。
「ああ! レイド! 今治癒魔術を施します!」
エレーヌは詠唱を始め、レイドの傷を癒した。
「うう・・・ 助かった・・・」
レイドは立ち上がると、エレーヌに感謝を述べた。
しかし、レイドはエレーヌに猛烈なビンタを食らう。
「バカなんですか! 毎度毎度一人で突っ込んでいって・・・! 私が付いているというのに、どうして危険な目に合おうとするんですか!」
エレーヌは目に涙を浮かべながら怒っている。
「あ・・・ う・・・ す、すまない・・・」
「とにかく、帰りますよ! 話はそれからです!」
どうやらレイドに対する好感度が下がってしまったようだ・・・
インテグリーは未だに光を放ち続けている・・・
「ギギギ・・・」
人形も余りの突然のことに、何をすればよいか分からない状態だ。
(良く分からないが・・・ これならいける!)
レイドは再び人形に剣を向ける。
「うおおおお!!」
人形の方へ突撃し切り込もうとするが、難なく後ろへよけられてしまった。
「ギガガ・・・」
「・・・レイド! 危ない!」
その隙を人形は逃さず、魔法を再び撃とうとしたが何か違和感がする。
先ほどインテグリーで空を切った場所が、徐々に光始めている・・・
やがてその光が刃となった。 光の刃は人形の方へ向けて飛んでいく!
「ギ・・・!」
その刃が人形を真っ二つにしたのだ!
人形はその場でこと切れてしまった・・・
「な、何が起こったんだ・・・?」
「レイド! そ、その剣は・・・?」
エレーヌが驚いた顔で向かってきた。
レイドはインテグリーを見つめる。既に光は失っていた。
「これはコレル子爵から譲り受けたものだ・・・ なんとも、先祖がこの剣を使用してたとか・・・」
「・・・その剣はどうやら魔力による攻撃を無効化し、自分の攻撃として使えるようです。これはとんでもない武器ですよ・・・」
「・・・? それなら、ロイクの電撃魔術を反射しているはずだ。あの時も剣を持っていたからな」
「それなら、何か発動に条件でもあるのでしょうか・・・」
エレーヌが考え始めた。しかしながら、今はそんなことしている暇は無い・・・
「また後で考えてみよう。まずはここから脱出しないといけないな・・・」
「・・・! そうですね」
気を取り直し、レイドとエレーヌは先ほどの小部屋から出て、通路を歩き始める。
「・・・! 風を感じます。こっちに抜け穴があるかもしれません」
しばらく歩いたのち、エレーヌがそう言った。
そのまま数分歩いた後、目の前に現れたのは巨大な金属製の扉だ。
扉との隙間から風が吹き込んできているようだ。
「どうやらここのようだ。入り口であって欲しいがな・・・」
そう言ってレイドは扉を開けた。
扉を開けた先には、大きな空間が広がっていた。奥からは外の景色も見える。
「当たりだったようですが、同時にはずれでもあったようですね・・・」
目の前に立ち塞がるのは、杖を持った大きな魔導人形だ。
明らかに奴が門番であることは間違いないだろう・・・
「レイド、貴方は時間稼ぎをしてください。私が大型魔法を撃ち込みます・・・!」
「ああ、分かった。 ・・・な!?」
「侵入者、ハッケン! 排除、スル!」
人形はものすごい速さで詠唱を始める。
「Ω άνεμος... Ω μεγάλος άνεμος! Γίνε η δύναμη που διώχνει τον εχθρό!」
「不味い! 大型魔法です!」
エレーヌが即座に反撃しようとするが、間に合わなかった。
「うわあああ!!」
辺りに暴風が吹き荒れる・・・ レイドとエレーヌはそれぞれ別のところへ飛ばされてしまった。
レイドは壁に体を打ち付けてしまう。
「うがあっ!」
(くそ! 全身が痛い・・・)
レイドはよろめきながらも、再び立ち上がりインテグリーを構える。
「くっ・・・ レイド・・・」
エレーヌの方は防御魔法が間に合い、大きなケガは無いように見える。
「ギギギ・・・」
ただし、人形はエレーヌのことを標的にしているようだ。再び詠唱を始める・・・
「Άνεμος...! Ω μεγάλε άνεμε...!」
「・・・! させるか!」
レイドは残る力を振り絞り、人形に突撃する。
「・・・レイド! 私が何とかします! 貴方は逃げてください!」
「うおおおお!!」
レイドはそれでもなお、止まらない。
「ギギギ・・・?」
人形がレイドの方へ向いた。どうやらこちらに魔法を放つ気だ。
「レイド! あの力を使えるかどうか分かりません! やめて! 引き返して!」
「ギギギ!」
再び人形は風魔法を放ってきた。おぞましい数の風の刃がレイドに向かってくる。
「う・・・ ぐ・・・」
インテグリーが再び光り出し、魔法を吸収していくが、剣に当たらなかったものは吸収できなかったようだ。
残った風の刃が、レイドの体に傷をつけていく・・・
それでも、レイドはまだ立っていた。
「食らえええ!」
レイドは思いっきり剣を振り、魔力の刃を人形に向けて放った。
「ギガッ!」
レイドの反撃は人形にクリーンヒットした。
「滅びなさい!」
エレーヌがすかさず追撃をかける。
「ギ・・・ ッ・・・」
人形はついに倒れた。レイドたちの勝利だ。
「か、勝った・・・」
レイドはその場で倒れこんだ。エレーヌが急いでこちらへ駆けてくる。
「ああ! レイド! 今治癒魔術を施します!」
エレーヌは詠唱を始め、レイドの傷を癒した。
「うう・・・ 助かった・・・」
レイドは立ち上がると、エレーヌに感謝を述べた。
しかし、レイドはエレーヌに猛烈なビンタを食らう。
「バカなんですか! 毎度毎度一人で突っ込んでいって・・・! 私が付いているというのに、どうして危険な目に合おうとするんですか!」
エレーヌは目に涙を浮かべながら怒っている。
「あ・・・ う・・・ す、すまない・・・」
「とにかく、帰りますよ! 話はそれからです!」
どうやらレイドに対する好感度が下がってしまったようだ・・・
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