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第74話 鬼面は笑う
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試合場は、選手が広範囲型の魔法を放っても観客席の方にまで影響が出ないように考慮して設計されているらしく、幅の広い水路で囲われた孤島のような造りをしていた。
円形の舞台の広さは直径三十メートルほど。普通のざらざらとした黄土色の煉瓦でできている建物とは異なり、白くて光沢のある石でできている。外周に柵の類はなく、押し出されたらそのまま水路に転落してしまうようになっていた。舞台から水面までは一メートル半くらいの高低差があるので、おそらく落ちたら上から引き上げてもらわなければ上がってくることはできないだろう。
観客席は、舞台から見て頭上──試合場を囲っている壁の上から、舞台を見下ろせる形にぐるりと設けられていた。天井が吹き抜けになっている劇場の二階席、あれに似たような構造だ。安全に試合場全体を見渡せるようにこういう造りにしてあるのだろう。
観客席に座っているのは大半が良い身なりをした貴族って感じの人間だが、旅人っぽい服装の奴もちらほらと見受けられる。やけに興奮した様子で、小さな羊皮紙を握り締めながら「殺せ!」などと汚らしい言葉を叫んでいるのが聞こえた。
そういえば、受付のお姉さんが賭けがどうとかって言ってたっけな。多分観客は俺たち選手を使った賭け事をしているのだろう。誰が優勝するかっていう……要は競馬みたいなやつだ。
優勝して無事に此処から出られても、賭けに負けた奴に恨まれて襲われる可能性が無きにしも非ずってことか。全く、ギャンブルってのはろくなもんじゃないな。
フォルテたちは……いた。
彼女たちは、最前列の席に座っていた。皆気難しそうな顔をしてこちらを見ている。フォルテなんかは俺が預けたボトムレスの袋を両手でぎゅっと抱き締めた格好で、唇を引き締めてまっすぐに俺のことを見つめていた。
心配するな、の意味を込めて、俺は彼女たちに向かって小さく手を振ってやった。
「……さあ、時間は無制限、最後まで生きてこの舞台に立っていられた者が勝者だ! 十五人の戦士たちの命を賭けた本気の戦いを、どうぞ最後までお楽しみ下さい!」
壁の一角に設けられた実況席と思わしき場所に立っている派手な服装の男が、大仰な身振りをしながら大きな声を張り上げる。
その一言を合図に、舞台に立った選手たちが一斉に各々の得物を手にして身構えた。
「くくっ……まさにショーを見せるのに相応しい舞台だ。勝者の名誉と富は私が頂くぞ!」
「言ってろ。オレの武術の前にゃお前らなんか雑魚も同然よ! 一瞬で捻り潰してやるぜ!」
俺一人が他の十四人を同時に相手にするわけではないが、皆がどう動くか全く予想が付かない以上は、迂闊に前に出るわけにはいかない。
俺の身体能力は一般人と変わらないのだ。もしも多方向から仕掛けられてそれを避けることができなかったら行動不能になるほどのダメージを負うかもしれないし、最悪舞台から落とされて場外負けになってしまうかもしれない。それだけは何が何でも避けなければならない。
一度に多人数から目を付けられたら終わりだ。誰もが元気なうちの試合序盤は様子を見ることに徹して、着実に一人ずつを相手にして頭数を減らしていくとしよう。
脳内でそう行動方針を決めたと同時に、高らかなファンファーレが空間中に鳴り響いた。
「それでは──試合、始めっ!」
「ひゃっはぁーっ!」
まるで世紀末の世界を生きるならず者のような雄叫びを上げながら、選手たちが舞台の中央に進み出る。
振り回される武器。宙を飛び、火の粉を撒き散らす魔法。
周囲で湧き起こる拍手と歓声。応援。罵声。
舞台の上は、あっという間に乱闘の場となった。
誰が誰に明確な敵意を持っているとか、そういうのは一切関係ない。
目の前に立っている者は無条件で潰す。そういう知略も何もない殺戮の演舞が繰り広げられていた。
「くくっ……おっさんよぉ、覚悟はできてるだろうなぁ?」
そんな中を斧片手に悠然と歩いてくる巨大な影。
俺に敵視を定めたエンガが、不敵な笑みを浮かべながら舌なめずりをしていた。
「泣いて謝っても許さねぇぜ。その貧弱な手足をぶった切って芋虫にしてから場外に叩き落としてやるよ!」
「ふざけるな。お断りだそんなもの!」
俺は目の前で振り上げられた斧を狙って右手を翳した。
「ウィンドボム!」
ぼっ!
風が標的に命中して、破裂する。
吹っ飛ばされた斧は、くるくると回転しながら頭上高く飛んでいき、がちゃんと派手な音を立てて舞台の上に落ちた。
柄にぶら下がった腕の切断面から──夥しい量の血を、垂れ流しながら。
「……おぁあああああ!?」
肘の先がなくなった右腕を目の前に掲げながら、エンガが悲鳴を上げる。
その目には、色濃い憤怒の色が宿っていた。
「てめっ……よくも、よくも俺の腕をぉぉぉぉ!」
──違う。奴の腕を落としたのは俺じゃない。
ウィンドボムは、空気の塊を破裂させて衝撃を生むだけの魔法だ。当たり所が悪ければ気絶するくらいはあるかもしれないが、基本的には物を弾き飛ばす程度の威力しかない。そんな魔法で人の腕を落とすことなどできるはずがない。
奴の腕を落としたのは別の何かだ。奴の意識が俺に向いている隙を突いて、舞台上にいる誰かが奴を攻撃し、腕を切り落としたのだ。
それに……この切り口。包丁で切った野菜のように見事な断面だ。それなりに固くて太い人間の体をここまで綺麗に切断するとは、並大抵の切れ味じゃない。
一体誰が──
「やれやれ……まるで獰猛な獣ですね。まあその方が相手をするには楽ですが……しかし長々と付き合うつもりもありません。仕事を始めさせてもらいますよ」
騒音の中に確かに存在感を示した、物静かな声。
ひゅ──と空を裂く音と、目の前のそこかしこに発生する赤い煌めき。
それは巨大な三日月型の刃となって、近くにいた選手たちを無差別に襲った。
「がっ!?」
「いでぇ!」
ある者は足を断たれ、ある者は腹を切り裂かれ。
血を纏いながら、次々と白い舞台の上へと倒れていく。
その中を悠然と歩むのは、鬼面の男。
手中に控え室にいた時は持っていなかったはずの赤い石でできた大鎌を持ち、奴は周囲に転がっている選手たちに向けて冷たく言い放った。
「貴方たちに用はありません。今すぐこの場から去りなさい」
「……だ、誰が棄権するか……奴隷落ちするのは、御免だ……!」
足下に転がった選手の一人が、痛みに呻きながらも必死に言葉を吐き出す。
鬼面の男は今喋った戦士を見下ろしながら、小さく溜め息をついて。
「では、死んで下さい」
大鎌を無造作に一閃。戦士の首を、まるで雑草を刈るように何の躊躇いもなく斬り落としたのだった。
わああ、と沸き上がる観客席。
この大会は、対戦相手を殺めることを禁じてはいない。観客の方もそれを知った上で観戦しているから、殺人行為を忌避する感覚が麻痺してしまっているのだ。
「……てめぇか、てめぇが俺の腕を!」
いつの間にか鬼面の男の方を向いていたエンガが、奴が選手の首を刎ねるところを見て全身を怒りに震わせている。
エンガは舞台の上に落ちていた自分の斧を拾うと、それを振りかぶりながら鬼面の男へと向かって突進していった。
「落とし前をつけてやる!」
「……無駄なことはしないに限りますよ」
エンガの突進を、鬼面の男は最低限の動きだけで避けた。
自分の横を通り過ぎていったエンガの背中に目を向けて、大鎌を振るう。
その瞬間、明らかに届かないと思われていた大鎌の刃が不自然に変形して、舞台の端に届くほどの長さに伸びた。伸びた刃はエンガの体を背中から貫いて、鎧をものともせず真っ二つに断ち割ってしまった。
腹の断面から零れた血と臓腑を零しながら、二つに分かれたエンガは突進の勢いをそのままに床に転がった。偶然前にいた小柄な選手の一人を巻き込んで、その選手は素っ頓狂な声を上げながら舞台の外へと落ちていった。
……何だ、こいつ。人を殺すことに対して全然抵抗感を持っていない。
常日頃から命を張って色々なものと戦っている人間ならば、そういう感覚の奴がいても別に不思議なことではないのだろうが……流石にこれは度が過ぎている。此処にいるのは殺されても仕方のない悪人じゃない、振る舞いは悪いかもしれないが何の罪も犯していない普通の人間なんだぞ!
俺は思わず叫んでいた。
「おい、あんた! やり過ぎだ! 何も殺すことはないだろうが!」
「…………」
鬼面の男の顔が、ゆっくりと俺の方を向いた。
そして、何を思ったのか、場違いな笑いを漏らしたのだった。
「……貴方は、相変わらず甘いですね。そんな優しい考え方だと、この世界を生きていくのは辛いでしょうに」
変形した大鎌の形状を元に戻して、奴は左手を自らの顔に掛けた。
そして、被っていた鬼の仮面を外し、素顔を俺へと晒す。
「まあ……貴方がそういう性格の持ち主だということは、分かってはいましたけどね。ハルさん」
暴かれた顔を見て驚愕で言葉を失った俺を見つめながら、ユーリルは別れる以前から見せていたものと全く同じ微笑み顔を浮かべていた。
円形の舞台の広さは直径三十メートルほど。普通のざらざらとした黄土色の煉瓦でできている建物とは異なり、白くて光沢のある石でできている。外周に柵の類はなく、押し出されたらそのまま水路に転落してしまうようになっていた。舞台から水面までは一メートル半くらいの高低差があるので、おそらく落ちたら上から引き上げてもらわなければ上がってくることはできないだろう。
観客席は、舞台から見て頭上──試合場を囲っている壁の上から、舞台を見下ろせる形にぐるりと設けられていた。天井が吹き抜けになっている劇場の二階席、あれに似たような構造だ。安全に試合場全体を見渡せるようにこういう造りにしてあるのだろう。
観客席に座っているのは大半が良い身なりをした貴族って感じの人間だが、旅人っぽい服装の奴もちらほらと見受けられる。やけに興奮した様子で、小さな羊皮紙を握り締めながら「殺せ!」などと汚らしい言葉を叫んでいるのが聞こえた。
そういえば、受付のお姉さんが賭けがどうとかって言ってたっけな。多分観客は俺たち選手を使った賭け事をしているのだろう。誰が優勝するかっていう……要は競馬みたいなやつだ。
優勝して無事に此処から出られても、賭けに負けた奴に恨まれて襲われる可能性が無きにしも非ずってことか。全く、ギャンブルってのはろくなもんじゃないな。
フォルテたちは……いた。
彼女たちは、最前列の席に座っていた。皆気難しそうな顔をしてこちらを見ている。フォルテなんかは俺が預けたボトムレスの袋を両手でぎゅっと抱き締めた格好で、唇を引き締めてまっすぐに俺のことを見つめていた。
心配するな、の意味を込めて、俺は彼女たちに向かって小さく手を振ってやった。
「……さあ、時間は無制限、最後まで生きてこの舞台に立っていられた者が勝者だ! 十五人の戦士たちの命を賭けた本気の戦いを、どうぞ最後までお楽しみ下さい!」
壁の一角に設けられた実況席と思わしき場所に立っている派手な服装の男が、大仰な身振りをしながら大きな声を張り上げる。
その一言を合図に、舞台に立った選手たちが一斉に各々の得物を手にして身構えた。
「くくっ……まさにショーを見せるのに相応しい舞台だ。勝者の名誉と富は私が頂くぞ!」
「言ってろ。オレの武術の前にゃお前らなんか雑魚も同然よ! 一瞬で捻り潰してやるぜ!」
俺一人が他の十四人を同時に相手にするわけではないが、皆がどう動くか全く予想が付かない以上は、迂闊に前に出るわけにはいかない。
俺の身体能力は一般人と変わらないのだ。もしも多方向から仕掛けられてそれを避けることができなかったら行動不能になるほどのダメージを負うかもしれないし、最悪舞台から落とされて場外負けになってしまうかもしれない。それだけは何が何でも避けなければならない。
一度に多人数から目を付けられたら終わりだ。誰もが元気なうちの試合序盤は様子を見ることに徹して、着実に一人ずつを相手にして頭数を減らしていくとしよう。
脳内でそう行動方針を決めたと同時に、高らかなファンファーレが空間中に鳴り響いた。
「それでは──試合、始めっ!」
「ひゃっはぁーっ!」
まるで世紀末の世界を生きるならず者のような雄叫びを上げながら、選手たちが舞台の中央に進み出る。
振り回される武器。宙を飛び、火の粉を撒き散らす魔法。
周囲で湧き起こる拍手と歓声。応援。罵声。
舞台の上は、あっという間に乱闘の場となった。
誰が誰に明確な敵意を持っているとか、そういうのは一切関係ない。
目の前に立っている者は無条件で潰す。そういう知略も何もない殺戮の演舞が繰り広げられていた。
「くくっ……おっさんよぉ、覚悟はできてるだろうなぁ?」
そんな中を斧片手に悠然と歩いてくる巨大な影。
俺に敵視を定めたエンガが、不敵な笑みを浮かべながら舌なめずりをしていた。
「泣いて謝っても許さねぇぜ。その貧弱な手足をぶった切って芋虫にしてから場外に叩き落としてやるよ!」
「ふざけるな。お断りだそんなもの!」
俺は目の前で振り上げられた斧を狙って右手を翳した。
「ウィンドボム!」
ぼっ!
風が標的に命中して、破裂する。
吹っ飛ばされた斧は、くるくると回転しながら頭上高く飛んでいき、がちゃんと派手な音を立てて舞台の上に落ちた。
柄にぶら下がった腕の切断面から──夥しい量の血を、垂れ流しながら。
「……おぁあああああ!?」
肘の先がなくなった右腕を目の前に掲げながら、エンガが悲鳴を上げる。
その目には、色濃い憤怒の色が宿っていた。
「てめっ……よくも、よくも俺の腕をぉぉぉぉ!」
──違う。奴の腕を落としたのは俺じゃない。
ウィンドボムは、空気の塊を破裂させて衝撃を生むだけの魔法だ。当たり所が悪ければ気絶するくらいはあるかもしれないが、基本的には物を弾き飛ばす程度の威力しかない。そんな魔法で人の腕を落とすことなどできるはずがない。
奴の腕を落としたのは別の何かだ。奴の意識が俺に向いている隙を突いて、舞台上にいる誰かが奴を攻撃し、腕を切り落としたのだ。
それに……この切り口。包丁で切った野菜のように見事な断面だ。それなりに固くて太い人間の体をここまで綺麗に切断するとは、並大抵の切れ味じゃない。
一体誰が──
「やれやれ……まるで獰猛な獣ですね。まあその方が相手をするには楽ですが……しかし長々と付き合うつもりもありません。仕事を始めさせてもらいますよ」
騒音の中に確かに存在感を示した、物静かな声。
ひゅ──と空を裂く音と、目の前のそこかしこに発生する赤い煌めき。
それは巨大な三日月型の刃となって、近くにいた選手たちを無差別に襲った。
「がっ!?」
「いでぇ!」
ある者は足を断たれ、ある者は腹を切り裂かれ。
血を纏いながら、次々と白い舞台の上へと倒れていく。
その中を悠然と歩むのは、鬼面の男。
手中に控え室にいた時は持っていなかったはずの赤い石でできた大鎌を持ち、奴は周囲に転がっている選手たちに向けて冷たく言い放った。
「貴方たちに用はありません。今すぐこの場から去りなさい」
「……だ、誰が棄権するか……奴隷落ちするのは、御免だ……!」
足下に転がった選手の一人が、痛みに呻きながらも必死に言葉を吐き出す。
鬼面の男は今喋った戦士を見下ろしながら、小さく溜め息をついて。
「では、死んで下さい」
大鎌を無造作に一閃。戦士の首を、まるで雑草を刈るように何の躊躇いもなく斬り落としたのだった。
わああ、と沸き上がる観客席。
この大会は、対戦相手を殺めることを禁じてはいない。観客の方もそれを知った上で観戦しているから、殺人行為を忌避する感覚が麻痺してしまっているのだ。
「……てめぇか、てめぇが俺の腕を!」
いつの間にか鬼面の男の方を向いていたエンガが、奴が選手の首を刎ねるところを見て全身を怒りに震わせている。
エンガは舞台の上に落ちていた自分の斧を拾うと、それを振りかぶりながら鬼面の男へと向かって突進していった。
「落とし前をつけてやる!」
「……無駄なことはしないに限りますよ」
エンガの突進を、鬼面の男は最低限の動きだけで避けた。
自分の横を通り過ぎていったエンガの背中に目を向けて、大鎌を振るう。
その瞬間、明らかに届かないと思われていた大鎌の刃が不自然に変形して、舞台の端に届くほどの長さに伸びた。伸びた刃はエンガの体を背中から貫いて、鎧をものともせず真っ二つに断ち割ってしまった。
腹の断面から零れた血と臓腑を零しながら、二つに分かれたエンガは突進の勢いをそのままに床に転がった。偶然前にいた小柄な選手の一人を巻き込んで、その選手は素っ頓狂な声を上げながら舞台の外へと落ちていった。
……何だ、こいつ。人を殺すことに対して全然抵抗感を持っていない。
常日頃から命を張って色々なものと戦っている人間ならば、そういう感覚の奴がいても別に不思議なことではないのだろうが……流石にこれは度が過ぎている。此処にいるのは殺されても仕方のない悪人じゃない、振る舞いは悪いかもしれないが何の罪も犯していない普通の人間なんだぞ!
俺は思わず叫んでいた。
「おい、あんた! やり過ぎだ! 何も殺すことはないだろうが!」
「…………」
鬼面の男の顔が、ゆっくりと俺の方を向いた。
そして、何を思ったのか、場違いな笑いを漏らしたのだった。
「……貴方は、相変わらず甘いですね。そんな優しい考え方だと、この世界を生きていくのは辛いでしょうに」
変形した大鎌の形状を元に戻して、奴は左手を自らの顔に掛けた。
そして、被っていた鬼の仮面を外し、素顔を俺へと晒す。
「まあ……貴方がそういう性格の持ち主だということは、分かってはいましたけどね。ハルさん」
暴かれた顔を見て驚愕で言葉を失った俺を見つめながら、ユーリルは別れる以前から見せていたものと全く同じ微笑み顔を浮かべていた。
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