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第58話 おっさん、誓う
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魔帝が残していった大量の虚無は、城から駆けつけた兵士や宮廷魔道士たちの手によって一体残らず駆逐された。
俺はというと、ようやく戻ってきたミライが連れて来た賢者に救出された。
ミライは、俺の有様を見て何度も謝り倒していた。自分がもっと早く賢者を連れて来れば俺が怪我をすることもなかったのに、と今にも何処かに身投げしそうな様子で言うので、俺はしばらく彼女を落ち着かせるのに必死だった。
因みに俺の右足は、俺を瓦礫の下から引っ張り出した後、ミライが魔法で癒してくれた。流石賢者と言うだけあって、彼女が操る魔法の回復力は俺が操る同じ魔法の何倍もの効果があった。もはや完治は不可能なんじゃないかと半分諦めていたのだが、ちぎれた痕跡ひとつ残ることもなく綺麗に右足がくっついたのは奇跡に近いと思う。
──そんな感じで、魔帝によって引き起こされた今回の騒動は、復興などの問題も残ってはいるものの、ひとまず終焉へと向かったのだった。
アインソフ魔道目録殿内にある、ミライの研究室。そこに、俺たちは集まっていた。
「……そうか。君たちの仲間が一人、魔帝に連れ去られてしまったと……」
俺から事の顛末を聞き終えた彼は、顎に手を当てて神妙な顔をした。
この男は、名をゼファルト・ウルミスという。ミライと同じ円卓の賢者の一人で、彼女たちを統括するリーダーなのだという。
見た目は二十代半ばくらいで、銀の髪に茨のような形をした銀のサークレットを被った、白いローブ姿の長身の男だ。青い切れ長の目が何処となく妖艶な雰囲気を漂わせる、なかなかの美丈夫である。
「ラルガ……そこに己の国があると、魔帝はそう言ったのだな?」
「ラルガなんて国、聞いたことないわ……本当に、そんな名前の国、あるの?」
首を傾げるフォルテ。
その疑問に答えたのはミライだった。
「昔、魔族領の一部にラルガと呼ばれていた地域があったのですが……おそらく、その場所のことを言っているのではないかと思いますぅ」
この世界には、人間が治めている土地以外にも亜人種が治めている土地があるという。
魔族とは亜人種のひとつで、生まれながらにして対価を用いることなく魔法を操ることができる──要は魔力を持っている種族らしい。
魔族領は此処とは別の大陸にあるため、遠く離れている人間領との交流は殆どない。昔はまだ魔族の国からやって来た旅人が僅かながらにいたこともあって民間での交流があったらしいが、魔帝が世に現れてからはそれすらもなくなってしまったという。情報がないので憶測でしかないが、おそらく魔族の国は魔帝に滅ぼされてしまったのではないかと言われているそうだ。
「魔族領へは普通の渡航技術で行くことができない。魔族が作る魔法船か魚人たちが持っているという特殊な海渡りの技術が必要になるのだが、魔法船はまず残っていないだろうし、魚人領は魔帝に滅ぼされてしまったと聞いている。今の我々に、魔族領に行くための手段はない」
どうやら、魔族領がある大陸を囲んでいる海は穏やかなものではないようである。
魔物が存在しない世界なので変なものが棲んでいるということはないだろうが、大方海流が複雑すぎて普通の船では流されてしまうとか、そういったところだろう。
……待てよ。海路が駄目なら……
俺は尋ねた。
「海が駄目なら、空は? この世界には飛行機とか飛空艇とか、そういうものはないのか?」
「ヒコウキ? ヒクウテイ? 何だ、それは」
ゼファルトが訝る。
ああ、この世界には人間が空を飛ぶ技術が存在していないのか……
「飛空艇ってのは、簡単に言うと空を飛ぶ船だな。エンジンとかプロペラとか、そういう船に特別な動力を積んで、それによって生み出した浮力で空を飛ぶ……ってものなんだが、分かるか?」
「……分からない」
駄目か、やっぱり。
船やプロペラは、設計図さえあればこの世界でも作れるかもしれないが、要であるエンジンを作るのは流石に無理だろう。あれは機械に区分されるものだからな。
魔法の力を利用すればひょっとしたら似たようなものは作れるかもしれないが、そもそもそれだけの巨大なものを浮かせることができる魔法ってどんなだよって感じだし。
日本から飛行機やヘリコプターを召喚してしまえば一気に渡航問題は解決するのだが、流石にそれはできない。そもそもそんなものを召喚できるだけの金が俺にはないし、仮に召喚できたとしてそれを操縦できる奴が此処にはいない。そしてそんなものを召喚した日には世間が大騒ぎになる。そうなったら多分アマテラスが黙ってないだろうからな。
打つ手なし、か。
だが。それでも、俺は諦めるわけにはいかない。
俺の身代わりとして、ユーリルが魔帝の手に落ちてしまったのだ。
彼を見捨てることは、俺にはできない。例え行った時には手遅れだったとしても──それでも、俺は彼を取り返すために行かなければならないのだ。
世界を見るための旅は、終わりだ。俺は、魔帝と戦う。
完膚なきまでにやられた相手ではあるが、だからといってこのまま引き下がるわけにはいかない。奴にまともに立ち向かえるのは、おそらく神から授かった能力を持っている俺だけなのだから。
「なあ、何でもいいんだ。何かないのか? 魔族領に渡る方法」
沈黙が落ちる。
しばしして。ふと、思い出したようにミライが口を開いた。
「……魚人領にある海底通路は? あれは、確か魔族領と繋がっていたはずですぅ。崩落していなければ、今でも使えるはずですがぁ」
「海溝迷宮シーノルド・ブリーズか? あれは水没したダンジョンだぞ、危険すぎる。そもそも入るためには魚人たちが掛けた封印を解かなければならん。魚人族が魔帝に滅ぼされている今、封印を解ける者がいない──」
「でも、他に道がないのも事実ですぅ。それに、魚人たちが一人残らず魔帝に殺されてしまったと決まったわけでもありませんしぃ……ひょっとしたら、何処かに生き残ってる子がいるかもしれませんよぉ」
「…………」
何やら言い合った後、再び沈黙するミライとゼファルト。
「……魔帝を倒すこと自体がそもそも奇跡に近い所業だ。それを考えたら、ダンジョン踏破など比較にならない小事、か……」
一人でぽつりと呟いて。ゼファルトは俺の方を見て、言った。
「ハル殿。我々は、君が持つ可能性に賭けたいと思う。本来ならば我々も君と共に行くべきなのだろうが……円卓の賢者は、ファルティノンを護る使命があるため此処から動くことができないのだ。一般人である君にこのような期待をするのは勝手だと取られても仕方ないと思っているが……他に方法がない。どうか、頼む」
「もちろん、わたしたちも丸投げするつもりはありません。此処でできることでしたら、貴方たちへの協力は惜しみませんからぁ」
二人は、俺たちに旅をするために必要になる資金と、魔帝と戦う時に多少は役立つであろう魔法の武具を幾つか用立ててくれた。
贈られた魔法の武具は、剣と杖とローブが一着。どれも、ミライが創造魔法を用いて作り上げた自慢の一品だという。
剣は武器の扱いに長けているリュウガに、杖は現状丸腰に近い状態であるフォルテに渡し、ローブは俺が着ることにした。
このローブ、見た目は今俺が着ている服と大差ないのだが、要所に施された魔法文字の力によって普通の布の服よりもかなり頑丈にできているらしい。理論上ではなまくらな剣で斬られた程度では傷ひとつ付かないという。流石に試してみたいとは思わないが。
「まずは……人間領を出て隣のエルフ領に行ってみるといい。エルフ族は自然の声を聞く能力を持っているというからな、もしかしたら、魚人族の安否について何か知っている者がいるかもしれない」
直接魚人領に行って確かめた方が早いような気がしないでもないが、此処からだと魚人領はかなり遠いらしい。それにどのみち魚人領に行くためには途中にあるエルフ領をどうしても通ることになるのだから、立ち寄ろうが立ち寄るまいが旅にそれほどの変化が出るわけでもない。
どうやら、俺が想像していた以上に、この旅は壮大なものになりそうである。
俺はゼファルトと固い握手を交わして、彼らと約束した。
必ず、生きて此処に再び帰ってくるから……と。
こうして、俺の魔帝討伐の旅は始まった。
次こそは、勝ってみせる。必ずユーリルを助け出して、皆で生きて帰ってみせると心に誓って。
頼りになる仲間たちと共に、次なる目的地を目指して広大な土地を歩んでいくのだった。
俺はというと、ようやく戻ってきたミライが連れて来た賢者に救出された。
ミライは、俺の有様を見て何度も謝り倒していた。自分がもっと早く賢者を連れて来れば俺が怪我をすることもなかったのに、と今にも何処かに身投げしそうな様子で言うので、俺はしばらく彼女を落ち着かせるのに必死だった。
因みに俺の右足は、俺を瓦礫の下から引っ張り出した後、ミライが魔法で癒してくれた。流石賢者と言うだけあって、彼女が操る魔法の回復力は俺が操る同じ魔法の何倍もの効果があった。もはや完治は不可能なんじゃないかと半分諦めていたのだが、ちぎれた痕跡ひとつ残ることもなく綺麗に右足がくっついたのは奇跡に近いと思う。
──そんな感じで、魔帝によって引き起こされた今回の騒動は、復興などの問題も残ってはいるものの、ひとまず終焉へと向かったのだった。
アインソフ魔道目録殿内にある、ミライの研究室。そこに、俺たちは集まっていた。
「……そうか。君たちの仲間が一人、魔帝に連れ去られてしまったと……」
俺から事の顛末を聞き終えた彼は、顎に手を当てて神妙な顔をした。
この男は、名をゼファルト・ウルミスという。ミライと同じ円卓の賢者の一人で、彼女たちを統括するリーダーなのだという。
見た目は二十代半ばくらいで、銀の髪に茨のような形をした銀のサークレットを被った、白いローブ姿の長身の男だ。青い切れ長の目が何処となく妖艶な雰囲気を漂わせる、なかなかの美丈夫である。
「ラルガ……そこに己の国があると、魔帝はそう言ったのだな?」
「ラルガなんて国、聞いたことないわ……本当に、そんな名前の国、あるの?」
首を傾げるフォルテ。
その疑問に答えたのはミライだった。
「昔、魔族領の一部にラルガと呼ばれていた地域があったのですが……おそらく、その場所のことを言っているのではないかと思いますぅ」
この世界には、人間が治めている土地以外にも亜人種が治めている土地があるという。
魔族とは亜人種のひとつで、生まれながらにして対価を用いることなく魔法を操ることができる──要は魔力を持っている種族らしい。
魔族領は此処とは別の大陸にあるため、遠く離れている人間領との交流は殆どない。昔はまだ魔族の国からやって来た旅人が僅かながらにいたこともあって民間での交流があったらしいが、魔帝が世に現れてからはそれすらもなくなってしまったという。情報がないので憶測でしかないが、おそらく魔族の国は魔帝に滅ぼされてしまったのではないかと言われているそうだ。
「魔族領へは普通の渡航技術で行くことができない。魔族が作る魔法船か魚人たちが持っているという特殊な海渡りの技術が必要になるのだが、魔法船はまず残っていないだろうし、魚人領は魔帝に滅ぼされてしまったと聞いている。今の我々に、魔族領に行くための手段はない」
どうやら、魔族領がある大陸を囲んでいる海は穏やかなものではないようである。
魔物が存在しない世界なので変なものが棲んでいるということはないだろうが、大方海流が複雑すぎて普通の船では流されてしまうとか、そういったところだろう。
……待てよ。海路が駄目なら……
俺は尋ねた。
「海が駄目なら、空は? この世界には飛行機とか飛空艇とか、そういうものはないのか?」
「ヒコウキ? ヒクウテイ? 何だ、それは」
ゼファルトが訝る。
ああ、この世界には人間が空を飛ぶ技術が存在していないのか……
「飛空艇ってのは、簡単に言うと空を飛ぶ船だな。エンジンとかプロペラとか、そういう船に特別な動力を積んで、それによって生み出した浮力で空を飛ぶ……ってものなんだが、分かるか?」
「……分からない」
駄目か、やっぱり。
船やプロペラは、設計図さえあればこの世界でも作れるかもしれないが、要であるエンジンを作るのは流石に無理だろう。あれは機械に区分されるものだからな。
魔法の力を利用すればひょっとしたら似たようなものは作れるかもしれないが、そもそもそれだけの巨大なものを浮かせることができる魔法ってどんなだよって感じだし。
日本から飛行機やヘリコプターを召喚してしまえば一気に渡航問題は解決するのだが、流石にそれはできない。そもそもそんなものを召喚できるだけの金が俺にはないし、仮に召喚できたとしてそれを操縦できる奴が此処にはいない。そしてそんなものを召喚した日には世間が大騒ぎになる。そうなったら多分アマテラスが黙ってないだろうからな。
打つ手なし、か。
だが。それでも、俺は諦めるわけにはいかない。
俺の身代わりとして、ユーリルが魔帝の手に落ちてしまったのだ。
彼を見捨てることは、俺にはできない。例え行った時には手遅れだったとしても──それでも、俺は彼を取り返すために行かなければならないのだ。
世界を見るための旅は、終わりだ。俺は、魔帝と戦う。
完膚なきまでにやられた相手ではあるが、だからといってこのまま引き下がるわけにはいかない。奴にまともに立ち向かえるのは、おそらく神から授かった能力を持っている俺だけなのだから。
「なあ、何でもいいんだ。何かないのか? 魔族領に渡る方法」
沈黙が落ちる。
しばしして。ふと、思い出したようにミライが口を開いた。
「……魚人領にある海底通路は? あれは、確か魔族領と繋がっていたはずですぅ。崩落していなければ、今でも使えるはずですがぁ」
「海溝迷宮シーノルド・ブリーズか? あれは水没したダンジョンだぞ、危険すぎる。そもそも入るためには魚人たちが掛けた封印を解かなければならん。魚人族が魔帝に滅ぼされている今、封印を解ける者がいない──」
「でも、他に道がないのも事実ですぅ。それに、魚人たちが一人残らず魔帝に殺されてしまったと決まったわけでもありませんしぃ……ひょっとしたら、何処かに生き残ってる子がいるかもしれませんよぉ」
「…………」
何やら言い合った後、再び沈黙するミライとゼファルト。
「……魔帝を倒すこと自体がそもそも奇跡に近い所業だ。それを考えたら、ダンジョン踏破など比較にならない小事、か……」
一人でぽつりと呟いて。ゼファルトは俺の方を見て、言った。
「ハル殿。我々は、君が持つ可能性に賭けたいと思う。本来ならば我々も君と共に行くべきなのだろうが……円卓の賢者は、ファルティノンを護る使命があるため此処から動くことができないのだ。一般人である君にこのような期待をするのは勝手だと取られても仕方ないと思っているが……他に方法がない。どうか、頼む」
「もちろん、わたしたちも丸投げするつもりはありません。此処でできることでしたら、貴方たちへの協力は惜しみませんからぁ」
二人は、俺たちに旅をするために必要になる資金と、魔帝と戦う時に多少は役立つであろう魔法の武具を幾つか用立ててくれた。
贈られた魔法の武具は、剣と杖とローブが一着。どれも、ミライが創造魔法を用いて作り上げた自慢の一品だという。
剣は武器の扱いに長けているリュウガに、杖は現状丸腰に近い状態であるフォルテに渡し、ローブは俺が着ることにした。
このローブ、見た目は今俺が着ている服と大差ないのだが、要所に施された魔法文字の力によって普通の布の服よりもかなり頑丈にできているらしい。理論上ではなまくらな剣で斬られた程度では傷ひとつ付かないという。流石に試してみたいとは思わないが。
「まずは……人間領を出て隣のエルフ領に行ってみるといい。エルフ族は自然の声を聞く能力を持っているというからな、もしかしたら、魚人族の安否について何か知っている者がいるかもしれない」
直接魚人領に行って確かめた方が早いような気がしないでもないが、此処からだと魚人領はかなり遠いらしい。それにどのみち魚人領に行くためには途中にあるエルフ領をどうしても通ることになるのだから、立ち寄ろうが立ち寄るまいが旅にそれほどの変化が出るわけでもない。
どうやら、俺が想像していた以上に、この旅は壮大なものになりそうである。
俺はゼファルトと固い握手を交わして、彼らと約束した。
必ず、生きて此処に再び帰ってくるから……と。
こうして、俺の魔帝討伐の旅は始まった。
次こそは、勝ってみせる。必ずユーリルを助け出して、皆で生きて帰ってみせると心に誓って。
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