11 / 17
11.目覚め
しおりを挟む
ゆらゆらとしたまどろみは、覚醒の予感。
頬に触れる柔らかなシーツの柔らかさや、それとはまた違う身体の下のあたたかさに、ルカは身動ぎする。
なんだか、身体の上に重いものが乗っていて動きづらい。ひとしきりもぞもぞした後、ルカはゆっくりと目を開けた。
一面、真っ白だった。花の蜜を思わせる品のある甘い香りとともに、あたたかくて白くて大きなものに包まれている。
よく知っている香りのような気がするが、ルカはうまく思い出せない。
きょろきょろあたりをみまわそうと思ったが、どうにも身体が重くて動きづらい。四苦八苦しながらごそごそしていると、身体の上のあたたかな重みがぴくりと震えた。
「ルカ、起きた?待ってたよ」
やさしげな声とともに引き寄せられて、ようやくルカは声の主に抱きしめられている事に気づく。
頬に手を添え、のぞきこんでくるエメラルドグリーンの瞳。
その輝きに、ルカはサバトの後の一件をまざまざと思い出した。
目の前で大好きな人間の男の子が、天使に変わる衝撃。
もう一人の赤髪の天使に、身体に絡みつく鎖。
びくりと反射的に身を引きかける。
「ルカ、おねがい、こわがらないで」
震える身体をなだめるように、背中を撫でられ、額に唇がおしあてられた。
「ごめんね、俺が天使でごめん。ルカに怖い思いさせてごめん」
セフィの言葉の響きに、妙な既視感があった。
⸺悪魔だと知ったら、人間は石を投げ忌み嫌うだろう
ルカがいつも胸の奥に感じている鉛のようなわだかまり。
悪魔だからそれだけで怖がる人間がいるように。
天使だからという理由で、ルカはセフィに怯えている。
「ルカ、体調はだいじょうぶ?どこか痛いところはある?お腹減ったりしてない?」
セフィが落ち着かなげに、ルカの頬をなでながら矢継ぎ早に質問してくる。なんだか、まるでルカの返事を聞くのがこわいみたいに。
ルカはひとつ、大きく深呼吸した。
意を決してぎゅっとセフィに抱きつく。指先に力が入らないけど、がんばって白い服の裾をぎゅっと握って、勇気を振り絞る。
「びっくりしたけど大丈夫!セフィ、ほんとに天使なんだね」
くっついているセフィの肩から、少し力が抜ける。かわりにルカを抱きしめる腕に力がこもった。
「うん、黙っててごめん。拾ってくれたのがルカで良かった」
愛おしげに、頬をルカのこめかみにあててすりすりしてくる。
ルカもちょっとほっとしてセフィの頬に触れようとして、うまく腕があがらないことに気づいた。
「だいぶ鎖に魔力を吸われたから、力が入らないと思う。俺の力で補充してるから、もう少しこのままで。ルカからいっぱいもらったから、お返し」
確かに、セフィに触れているところからゆっくりとあたたかな力が流れ込んでくる。少しずつ満たされるのが気持ち良い。
このあたたかさをもっと欲しいとルカは思った。無意識のうちに、セフィの首筋に唇を押し当てる。跡をつけないように浅く吸う。
「んっ……それも、いいけど、こっちはだめ?」
顔をずらして、セフィが唇をルカのそれに近づける。触れる寸前で、まるでルカの許可を待つようにぴたりと止めた。
唇をかすめる吐息の甘さに、思わず触れたくなるのをルカは、ぐっと我慢する。
「いいの?私、悪魔だよ?贄の証ももう外れたし」
「悪魔でも悪魔じゃなくても、俺はルカがいい。贄の証も所有紋も、関係ない。それともルカは、やっぱり俺とは友だちがいい?」
答える代わりに、ルカはそっと唇を重ねた。
間近でエメラルドの瞳と紅の瞳が交錯する。そのままルカは勢い良く抱きしめられた。
ぐるりと仰向けにされて、何度も角度を変えて深く唇を貪られる。背中にまわされた大きな手がもどかしげにルカの羽根を撫でる。セフィの肩越しにばさりと白い翼が羽ばたいた。
「ルカ……ルカ……」
まるで、うわ言のように何度も呟く声に、ぞくぞくする。
流れ込む力に、ルカの手足も体も、少しずつ軽くなっていく。まだ重みの残る手を持ち上げて、セフィの首に回してキスに応えた。
呼吸をのみこむように深く舌を絡められて、たちまちルカの息があがる。
「セフィ、くるし……」
「ごめん、我慢できなくて」
深い口づけから、甘くささやかな唇への軽いキスへ。
荒いルカの呼吸を邪魔しないように、何度も唇の端に甘い柔らかさが降り積もる。
激しいキスの余韻でぼんやりしつつ、ルカはふと周囲をながめた。
そういえば、ここはどこだろう。
見渡せば真っ白なシーツが敷き詰められた丸い空間で、天蓋から吊り下げられた、これまた白い布で周りから遮断されている。ふわふわしている感触は、まるでベッドの上のようだ。シーツの上には白いクッションがたくさん敷き詰められており、ルカが寝やすいよう、羽根に負担がかからないよう、うまく配置されているのだった。
「ん……セフィ、ここは……?」
いまだ降り積もるキスの合間に問う。
「ここ?天界だよ」
「天界!?」
慌てて飛び起きるルカを、セフィが抱きしめてベッドに引き戻す。
「落ち着いて、ここは俺の部屋だから他の天使はこないし、俺と一緒なら安全だよ。許可証もあるし」
ほら、と、ルカの首元に手を導く。そこには、しっとりとした手触りの首輪がはまっていた。
「ほんとはこんなの、ルカに嵌めたくないんだけど、流石にこれがないと、他の天使に見つかったときに危いから。それから、悪魔の力は使えないから気をつけて」
確かに自分の格好を見れば、いつも魔力で編んでいる服の代わりに、白いゆったりとした服を着ている。今、セフィが着ている服に似ていた。
「裁きの場は……?」
不安げなルカの声に、セフィは安心させるように首を振る。
「ルカを断罪なんてさせない。でも、あのまま逃がすことはさすがにできなくて。勝手に連れてきてごめん」
「そっか、セフィが助けてくれたんだね」
あのときは、殺されてもおかしくない状況だった。なんとかして、あの場から救い出してくれたセフィには感謝しかない。
すぐ近くのセフィの滑らかな白い頬にキスをして、厚い胸板を手でそっと押す。ゆっくりと身体を起こして、セフィと体勢を入れ替えた。
ルカが馬乗りになる形で、上からセフィを見下ろす。人間の時よりも、身体が大きくてしっかりと筋肉がついているのを、指でつんつんして確かめた。
セフィはきょとんとしながらも、されるがまま仰向けにねっころがって、翼の位置をちょっとずらしたりなんかしている。
そのあどけなさは、あの黒髪の人間の男の子にそっくりで。
ぱむっ!と、ルカは自分の頬を両手で勢い良く叩いた。恐怖や悩みや迷いをふっ切って、素直な自分の気持ちに向き合うことにした。
「やっぱりセフィ、大好き!」
屈託なく笑うルカに、セフィも微笑み返した。
「よかった、もう俺のこと怖くない?」
「うん、もう全然!怖くないってとこみせてあげる。友だち以上ってとこもね!」
ルカはいい笑顔を浮かべつつ、勢い良くセフィのローブの帯を解き、はだけた肌に唇を押し当てる。
「えっ、待って」
慌てたようなセフィの声と、容赦のない衣擦れの音が、天蓋のカーテンで仕切られた空間に響いた。
頬に触れる柔らかなシーツの柔らかさや、それとはまた違う身体の下のあたたかさに、ルカは身動ぎする。
なんだか、身体の上に重いものが乗っていて動きづらい。ひとしきりもぞもぞした後、ルカはゆっくりと目を開けた。
一面、真っ白だった。花の蜜を思わせる品のある甘い香りとともに、あたたかくて白くて大きなものに包まれている。
よく知っている香りのような気がするが、ルカはうまく思い出せない。
きょろきょろあたりをみまわそうと思ったが、どうにも身体が重くて動きづらい。四苦八苦しながらごそごそしていると、身体の上のあたたかな重みがぴくりと震えた。
「ルカ、起きた?待ってたよ」
やさしげな声とともに引き寄せられて、ようやくルカは声の主に抱きしめられている事に気づく。
頬に手を添え、のぞきこんでくるエメラルドグリーンの瞳。
その輝きに、ルカはサバトの後の一件をまざまざと思い出した。
目の前で大好きな人間の男の子が、天使に変わる衝撃。
もう一人の赤髪の天使に、身体に絡みつく鎖。
びくりと反射的に身を引きかける。
「ルカ、おねがい、こわがらないで」
震える身体をなだめるように、背中を撫でられ、額に唇がおしあてられた。
「ごめんね、俺が天使でごめん。ルカに怖い思いさせてごめん」
セフィの言葉の響きに、妙な既視感があった。
⸺悪魔だと知ったら、人間は石を投げ忌み嫌うだろう
ルカがいつも胸の奥に感じている鉛のようなわだかまり。
悪魔だからそれだけで怖がる人間がいるように。
天使だからという理由で、ルカはセフィに怯えている。
「ルカ、体調はだいじょうぶ?どこか痛いところはある?お腹減ったりしてない?」
セフィが落ち着かなげに、ルカの頬をなでながら矢継ぎ早に質問してくる。なんだか、まるでルカの返事を聞くのがこわいみたいに。
ルカはひとつ、大きく深呼吸した。
意を決してぎゅっとセフィに抱きつく。指先に力が入らないけど、がんばって白い服の裾をぎゅっと握って、勇気を振り絞る。
「びっくりしたけど大丈夫!セフィ、ほんとに天使なんだね」
くっついているセフィの肩から、少し力が抜ける。かわりにルカを抱きしめる腕に力がこもった。
「うん、黙っててごめん。拾ってくれたのがルカで良かった」
愛おしげに、頬をルカのこめかみにあててすりすりしてくる。
ルカもちょっとほっとしてセフィの頬に触れようとして、うまく腕があがらないことに気づいた。
「だいぶ鎖に魔力を吸われたから、力が入らないと思う。俺の力で補充してるから、もう少しこのままで。ルカからいっぱいもらったから、お返し」
確かに、セフィに触れているところからゆっくりとあたたかな力が流れ込んでくる。少しずつ満たされるのが気持ち良い。
このあたたかさをもっと欲しいとルカは思った。無意識のうちに、セフィの首筋に唇を押し当てる。跡をつけないように浅く吸う。
「んっ……それも、いいけど、こっちはだめ?」
顔をずらして、セフィが唇をルカのそれに近づける。触れる寸前で、まるでルカの許可を待つようにぴたりと止めた。
唇をかすめる吐息の甘さに、思わず触れたくなるのをルカは、ぐっと我慢する。
「いいの?私、悪魔だよ?贄の証ももう外れたし」
「悪魔でも悪魔じゃなくても、俺はルカがいい。贄の証も所有紋も、関係ない。それともルカは、やっぱり俺とは友だちがいい?」
答える代わりに、ルカはそっと唇を重ねた。
間近でエメラルドの瞳と紅の瞳が交錯する。そのままルカは勢い良く抱きしめられた。
ぐるりと仰向けにされて、何度も角度を変えて深く唇を貪られる。背中にまわされた大きな手がもどかしげにルカの羽根を撫でる。セフィの肩越しにばさりと白い翼が羽ばたいた。
「ルカ……ルカ……」
まるで、うわ言のように何度も呟く声に、ぞくぞくする。
流れ込む力に、ルカの手足も体も、少しずつ軽くなっていく。まだ重みの残る手を持ち上げて、セフィの首に回してキスに応えた。
呼吸をのみこむように深く舌を絡められて、たちまちルカの息があがる。
「セフィ、くるし……」
「ごめん、我慢できなくて」
深い口づけから、甘くささやかな唇への軽いキスへ。
荒いルカの呼吸を邪魔しないように、何度も唇の端に甘い柔らかさが降り積もる。
激しいキスの余韻でぼんやりしつつ、ルカはふと周囲をながめた。
そういえば、ここはどこだろう。
見渡せば真っ白なシーツが敷き詰められた丸い空間で、天蓋から吊り下げられた、これまた白い布で周りから遮断されている。ふわふわしている感触は、まるでベッドの上のようだ。シーツの上には白いクッションがたくさん敷き詰められており、ルカが寝やすいよう、羽根に負担がかからないよう、うまく配置されているのだった。
「ん……セフィ、ここは……?」
いまだ降り積もるキスの合間に問う。
「ここ?天界だよ」
「天界!?」
慌てて飛び起きるルカを、セフィが抱きしめてベッドに引き戻す。
「落ち着いて、ここは俺の部屋だから他の天使はこないし、俺と一緒なら安全だよ。許可証もあるし」
ほら、と、ルカの首元に手を導く。そこには、しっとりとした手触りの首輪がはまっていた。
「ほんとはこんなの、ルカに嵌めたくないんだけど、流石にこれがないと、他の天使に見つかったときに危いから。それから、悪魔の力は使えないから気をつけて」
確かに自分の格好を見れば、いつも魔力で編んでいる服の代わりに、白いゆったりとした服を着ている。今、セフィが着ている服に似ていた。
「裁きの場は……?」
不安げなルカの声に、セフィは安心させるように首を振る。
「ルカを断罪なんてさせない。でも、あのまま逃がすことはさすがにできなくて。勝手に連れてきてごめん」
「そっか、セフィが助けてくれたんだね」
あのときは、殺されてもおかしくない状況だった。なんとかして、あの場から救い出してくれたセフィには感謝しかない。
すぐ近くのセフィの滑らかな白い頬にキスをして、厚い胸板を手でそっと押す。ゆっくりと身体を起こして、セフィと体勢を入れ替えた。
ルカが馬乗りになる形で、上からセフィを見下ろす。人間の時よりも、身体が大きくてしっかりと筋肉がついているのを、指でつんつんして確かめた。
セフィはきょとんとしながらも、されるがまま仰向けにねっころがって、翼の位置をちょっとずらしたりなんかしている。
そのあどけなさは、あの黒髪の人間の男の子にそっくりで。
ぱむっ!と、ルカは自分の頬を両手で勢い良く叩いた。恐怖や悩みや迷いをふっ切って、素直な自分の気持ちに向き合うことにした。
「やっぱりセフィ、大好き!」
屈託なく笑うルカに、セフィも微笑み返した。
「よかった、もう俺のこと怖くない?」
「うん、もう全然!怖くないってとこみせてあげる。友だち以上ってとこもね!」
ルカはいい笑顔を浮かべつつ、勢い良くセフィのローブの帯を解き、はだけた肌に唇を押し当てる。
「えっ、待って」
慌てたようなセフィの声と、容赦のない衣擦れの音が、天蓋のカーテンで仕切られた空間に響いた。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
孕まされて捨てられた悪役令嬢ですが、ヤンデレ王子様に溺愛されてます!?
季邑 えり
恋愛
前世で楽しんでいた十八禁乙女ゲームの世界に悪役令嬢として転生したティーリア。婚約者の王子アーヴィンは物語だと悪役令嬢を凌辱した上で破滅させるヤンデレ男のため、ティーリアは彼が爽やかな好青年になるよう必死に誘導する。その甲斐あってか物語とは違った成長をしてヒロインにも無関心なアーヴィンながら、その分ティーリアに対してはとんでもない執着&溺愛ぶりを見せるように。そんなある日、突然敵国との戦争が起きて彼も戦地へ向かうことになってしまう。しかも後日、彼が囚われて敵国の姫と結婚するかもしれないという知らせを受けたティーリアは彼の子を妊娠していると気がついて……
【R-18】逃げた転生ヒロインは辺境伯に溺愛される
吉川一巳
恋愛
気が付いたら男性向けエロゲ『王宮淫虐物語~鬼畜王子の後宮ハーレム~』のヒロインに転生していた。このままでは山賊に輪姦された後に、主人公のハーレム皇太子の寵姫にされてしまう。自分に散々な未来が待っていることを知った男爵令嬢レスリーは、どうにかシナリオから逃げ出すことに成功する。しかし、逃げ出した先で次期辺境伯のお兄さんに捕まってしまい……、というお話。ヒーローは白い結婚ですがお話の中で一度別の女性と結婚しますのでご注意下さい。
[R18] 18禁ゲームの世界に御招待! 王子とヤらなきゃゲームが進まない。そんなのお断りします。
ピエール
恋愛
R18 がっつりエロです。ご注意下さい
えーー!!
転生したら、いきなり推しと リアルセッ○スの真っ最中!!!
ここって、もしかしたら???
18禁PCゲーム ラブキャッスル[愛と欲望の宮廷]の世界
私って悪役令嬢のカトリーヌに転生しちゃってるの???
カトリーヌって•••、あの、淫乱の•••
マズイ、非常にマズイ、貞操の危機だ!!!
私、確か、彼氏とドライブ中に事故に遭い••••
異世界転生って事は、絶対彼氏も転生しているはず!
だって[ラノベ]ではそれがお約束!
彼を探して、一緒に こんな世界から逃げ出してやる!
カトリーヌの身体に、男達のイヤラシイ魔の手が伸びる。
果たして、主人公は、数々のエロイベントを乗り切る事が出来るのか?
ゲームはエンディングを迎える事が出来るのか?
そして、彼氏の行方は•••
攻略対象別 オムニバスエロです。
完結しておりますので最後までお楽しみいただけます。
(攻略対象に変態もいます。ご注意下さい)
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
冷徹御曹司と極上の一夜に溺れたら愛を孕みました
せいとも
恋愛
旧題:運命の一夜と愛の結晶〜裏切られた絶望がもたらす奇跡〜
神楽坂グループ傘下『田崎ホールディングス』の創業50周年パーティーが開催された。
舞台で挨拶するのは、専務の田崎悠太だ。
専務の秘書で彼女の月島さくらは、会場で挨拶を聞いていた。
そこで、今の瞬間まで彼氏だと思っていた悠太の口から、別の女性との婚約が発表された。
さくらは、訳が分からずショックを受け会場を後にする。
その様子を見ていたのが、神楽坂グループの御曹司で、社長の怜だった。
海外出張から一時帰国して、パーティーに出席していたのだ。
会場から出たさくらを追いかけ、忘れさせてやると一夜の関係をもつ。
一生をさくらと共にしようと考えていた怜と、怜とは一夜の関係だと割り切り前に進むさくらとの、長い長いすれ違いが始まる。
再会の日は……。
悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~
一ノ瀬 彩音
恋愛
悪役令嬢は王太子の妻になると毎日溺愛と狂愛を捧げられ、
快楽漬けの日々を過ごすことになる!
そしてその快感が忘れられなくなった彼女は自ら夫を求めるようになり……!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる