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21. アーティファクト
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21. アーティファクト
今日は夕飯を食べてリビングでテレビを見ているとお風呂から出た咲夜さんがやってくる。
「霧ヶ谷君もポーション飲む?」
「あっうん。」
「はい。どうぞ。何観てるのかしら?」
「世界のミステリー。遺跡の謎とかそういうのに迫る番組だよ」
「へぇーそうなんだぁ~。私も一緒に観てもいい?」
「あっうん。どうぞ」
そう言うと隣に座り一緒に番組を眺める。咲夜さんはお風呂上がりだからかシャンプーの匂いがする。その匂いにオレはドキッとする。
最近咲夜さんと一緒にいることが多くなってきたよな。なんだか距離感も近くなってきている気がするし。まぁ発言が分からないことは多々あるけどね。
「世界の遺跡か……行ってみたいわよね。この前テレビで特集していたところなんて素敵だったわ。」
「どこ?」
「確かねぇ~、神々の与えし試練の地よ。有名よね?」
「え?」
この世界に神々の与えし試練の地なんて存在しないんですが咲夜さん。でも大体の世界の遺跡はそういうような場所が多いしな。ここは話を合わせて、なんとか聞き出すしかないか。
「あー。うん有名だよな?」
「そうよね。あんな熱帯の砂漠地帯に重くて大きな岩石を三角錐に積み上げるんだもの、最高のアーティファクトよね?」
「あーピラミッドね!ピラミッド!」
ピラミッドか。大袈裟な気もするが当たらずとも遠からずってやつだな。
「ねぇ霧ヶ谷君。今度一緒に日本のアーティファクトに行きましょう?近くにあるしね」
「え?そんなのある?」
「あるじゃない。この東京にも、血塗られた深紅の塔とか蒼き審判の塔とか」
東京タワーとスカイツリーね。これはすぐに分かったぞ。それにしてもアーティファクトってなんか響き格好いいな。
この後も良くわからない場所が多かったけど、咲夜さんと世界の遺跡について……いやアーティファクトについて語り合うのだった。
今日は夕飯を食べてリビングでテレビを見ているとお風呂から出た咲夜さんがやってくる。
「霧ヶ谷君もポーション飲む?」
「あっうん。」
「はい。どうぞ。何観てるのかしら?」
「世界のミステリー。遺跡の謎とかそういうのに迫る番組だよ」
「へぇーそうなんだぁ~。私も一緒に観てもいい?」
「あっうん。どうぞ」
そう言うと隣に座り一緒に番組を眺める。咲夜さんはお風呂上がりだからかシャンプーの匂いがする。その匂いにオレはドキッとする。
最近咲夜さんと一緒にいることが多くなってきたよな。なんだか距離感も近くなってきている気がするし。まぁ発言が分からないことは多々あるけどね。
「世界の遺跡か……行ってみたいわよね。この前テレビで特集していたところなんて素敵だったわ。」
「どこ?」
「確かねぇ~、神々の与えし試練の地よ。有名よね?」
「え?」
この世界に神々の与えし試練の地なんて存在しないんですが咲夜さん。でも大体の世界の遺跡はそういうような場所が多いしな。ここは話を合わせて、なんとか聞き出すしかないか。
「あー。うん有名だよな?」
「そうよね。あんな熱帯の砂漠地帯に重くて大きな岩石を三角錐に積み上げるんだもの、最高のアーティファクトよね?」
「あーピラミッドね!ピラミッド!」
ピラミッドか。大袈裟な気もするが当たらずとも遠からずってやつだな。
「ねぇ霧ヶ谷君。今度一緒に日本のアーティファクトに行きましょう?近くにあるしね」
「え?そんなのある?」
「あるじゃない。この東京にも、血塗られた深紅の塔とか蒼き審判の塔とか」
東京タワーとスカイツリーね。これはすぐに分かったぞ。それにしてもアーティファクトってなんか響き格好いいな。
この後も良くわからない場所が多かったけど、咲夜さんと世界の遺跡について……いやアーティファクトについて語り合うのだった。
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