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231. 姫は『挑戦』するようです
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231. 姫は『挑戦』するようです
そして1月下旬。もう1ヶ月が過ぎようとしている。オレは今、リビングで双葉かのんのスケジュール帳を開きながら、3期生のマネージャーさんに連絡している。
「はい。じゃあ今週の木曜日22時の枠で。ありがとうございます。……よし。これで全部決まったな。内容は彩芽ちゃんに任せればいいか」
今週は『双葉かのん3期生コラボweek』として、彩芽ちゃんがあけおめ座談会で決まったコラボをやる予定なのだ。だから自分のことよりも、忙しい彩芽ちゃんをサポートすることを優先しないといけない。
まぁ、とりあえずこれで1つ仕事は終わった。ゆっくりコーヒーでも飲もう。そんなことを考えていると、桃姉さんがやってくる。
「お疲れ。ちょうど良かった、颯太今大丈夫?」
「え?うん。大丈夫だよ」
「あ。私にもコーヒーお願い」
リビングに来た桃姉さんは手招きをして呼ぶ。オレはキッチンに行きコーヒーを注ぐ。そしてそのままコーヒーを桃姉さんに渡して席に座る。
「どうかしたのか?」
「いや案件がFmすたーらいぶに結構来てて、どれかやってくれないかなって思ってね?」
そう言って、案件の企画書を持ってくる。う~ん確かに4期生も増えて、会社としてもFmすたーらいぶの認知度はかなり上がっているからな……とりあえず、桃姉さんから案件の企画書を受け取って確認する。
「結構あるんだな……」
「そうね。会社として本当は全部やりたいんだけどね……まぁそういうわけにもいかないしね?」
そこで、ふとオレはある企画書を手に取る。内容はスマホアプリ『魔法使いになれたら★』というRPGのアプリゲームとのコラボ案件。Fmすたーらいぶのライバーがキャラクターとしてコラボする企画らしい。
「このゲーム配信とかどうかな?」
「え?ゲーム?」
「ああ。ダメかな?」
「ダメじゃないけど……あんたゲームとか全然やらないじゃない」
確かにそうだ。オレは子供の頃から周りがやっていたゲームを全くやらなかった。それは両親を幼い頃に亡くしてオレを桃姉さんが1人で育ててくれたから。余計なことで迷惑を、桃姉さんにかけたくなかったからだ。だからゲームは詳しくないから今までやらなかったし、やりたいともあまり思わなかった。
「今年は色々挑戦したいと思ってるからさ?姫宮ましろのゲーム配信なんてレアだし、正直オレでゲームの紹介が上手くできるか分からないけど。事務所がOKならやりたいと思ってる」
「颯太がそう言うなら私はいいけど」
『魔法使いになれたら★』このゲームは主人公が魔法学園に入学し、突如魔王に攫われたお姫様を助け出すというシナリオだ。今現在は第3章の10話まで更新されているらしい。まぁゲームの設定とかは、あまりよく分からないけど、ある程度のことは大丈夫だろう。
とりあえずオレはこの案件を受けることにした。何事も挑戦する。それが今年の目標だからな。
そして配信日当日。オレはSNSにレアなゲーム配信をすることを告知すると、反響は大きく、すぐに拡散されている。ちなみに内容は『姫。魔法使いになります!』配信。案件の『魔法使いになれたら★』の概要とFmすたーらいぶのライバーコラボの話、キャンペーンなどを話す。
そして、『姫宮ましろ』の初の試みとして『魔法使いになれたら★』のメインストーリーの第1章をクリアするまで耐久配信を行う。ちなみに第1章は8~10時間ほどでクリアできるらしい。
「まぁ……困ったら誰かに助けを呼べばいいか……」
時間は21時。初めての長時間耐久配信に、不安と緊張を感じつつも、マイクのスイッチを入れ配信開始ボタンを押すのだった。
そして1月下旬。もう1ヶ月が過ぎようとしている。オレは今、リビングで双葉かのんのスケジュール帳を開きながら、3期生のマネージャーさんに連絡している。
「はい。じゃあ今週の木曜日22時の枠で。ありがとうございます。……よし。これで全部決まったな。内容は彩芽ちゃんに任せればいいか」
今週は『双葉かのん3期生コラボweek』として、彩芽ちゃんがあけおめ座談会で決まったコラボをやる予定なのだ。だから自分のことよりも、忙しい彩芽ちゃんをサポートすることを優先しないといけない。
まぁ、とりあえずこれで1つ仕事は終わった。ゆっくりコーヒーでも飲もう。そんなことを考えていると、桃姉さんがやってくる。
「お疲れ。ちょうど良かった、颯太今大丈夫?」
「え?うん。大丈夫だよ」
「あ。私にもコーヒーお願い」
リビングに来た桃姉さんは手招きをして呼ぶ。オレはキッチンに行きコーヒーを注ぐ。そしてそのままコーヒーを桃姉さんに渡して席に座る。
「どうかしたのか?」
「いや案件がFmすたーらいぶに結構来てて、どれかやってくれないかなって思ってね?」
そう言って、案件の企画書を持ってくる。う~ん確かに4期生も増えて、会社としてもFmすたーらいぶの認知度はかなり上がっているからな……とりあえず、桃姉さんから案件の企画書を受け取って確認する。
「結構あるんだな……」
「そうね。会社として本当は全部やりたいんだけどね……まぁそういうわけにもいかないしね?」
そこで、ふとオレはある企画書を手に取る。内容はスマホアプリ『魔法使いになれたら★』というRPGのアプリゲームとのコラボ案件。Fmすたーらいぶのライバーがキャラクターとしてコラボする企画らしい。
「このゲーム配信とかどうかな?」
「え?ゲーム?」
「ああ。ダメかな?」
「ダメじゃないけど……あんたゲームとか全然やらないじゃない」
確かにそうだ。オレは子供の頃から周りがやっていたゲームを全くやらなかった。それは両親を幼い頃に亡くしてオレを桃姉さんが1人で育ててくれたから。余計なことで迷惑を、桃姉さんにかけたくなかったからだ。だからゲームは詳しくないから今までやらなかったし、やりたいともあまり思わなかった。
「今年は色々挑戦したいと思ってるからさ?姫宮ましろのゲーム配信なんてレアだし、正直オレでゲームの紹介が上手くできるか分からないけど。事務所がOKならやりたいと思ってる」
「颯太がそう言うなら私はいいけど」
『魔法使いになれたら★』このゲームは主人公が魔法学園に入学し、突如魔王に攫われたお姫様を助け出すというシナリオだ。今現在は第3章の10話まで更新されているらしい。まぁゲームの設定とかは、あまりよく分からないけど、ある程度のことは大丈夫だろう。
とりあえずオレはこの案件を受けることにした。何事も挑戦する。それが今年の目標だからな。
そして配信日当日。オレはSNSにレアなゲーム配信をすることを告知すると、反響は大きく、すぐに拡散されている。ちなみに内容は『姫。魔法使いになります!』配信。案件の『魔法使いになれたら★』の概要とFmすたーらいぶのライバーコラボの話、キャンペーンなどを話す。
そして、『姫宮ましろ』の初の試みとして『魔法使いになれたら★』のメインストーリーの第1章をクリアするまで耐久配信を行う。ちなみに第1章は8~10時間ほどでクリアできるらしい。
「まぁ……困ったら誰かに助けを呼べばいいか……」
時間は21時。初めての長時間耐久配信に、不安と緊張を感じつつも、マイクのスイッチを入れ配信開始ボタンを押すのだった。
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