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162. 後輩ちゃんは『もちろん』らしいです
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162. 後輩ちゃんは『もちろん』らしいです
そして次の夜。オレは自分の部屋で明日の朝配信のサムネ作りをしている。ちなみに今の時間は彩芽ちゃんが配信をしている。その配信を観ながら作業中だ。
こうやって配信を観ると、双葉かのんの時の彩芽ちゃんは全然違うと思っていたけど、どことなく似てるところもあると最近は思うようになってきた。
これからももっと色々なことを知っていくと思うと、幸せな気持ちになる。これが恋なんだな……いかんいかん。仕事仕事。そしてしばらく作業を続けていく。
「ふぅ。サムネはこんなもんかな……明日はとりあえず1期生との話と、クリスマスグッズの話と……」
そんなことを考えていると、突然ディスコードにチャットがくる。
「ん?『ましろ先輩初めまして。Fmすたーらいぶ4期生の皇ジャンヌです。マネージャーから聞きまして、コラボの件よろしくお願いいたします。それでそのコラボの企画についてお話したいのですがご都合いかがでしょうか?』か。ずいぶん丁寧だな。真面目そうな子だ」
サムネは作り終わったし、特に用事もないので『今空いてますよ』と返信する。するとすぐにディスコードに通話がくる。
「はい。もしもし」
《あっ。こんばんは。初めまして皇ジャンヌです》
「こんばんは。姫宮ましろです。ジャンヌちゃんって呼んでもいいかな?」
《はい。大丈夫です。》
「それで?コラボの企画の件だよね?」
《やりたいことがありまして。ましろ先輩の許可がまず必要で》
許可?一体どう言うことだろうか?オレはそのままジャンヌちゃんの話を聞くことにする。
《あの私は元声優なんです》
「うん。そうみたいだね」
《実は……ましろ先輩の声をですね、出せるように練習してて、そこそこいい感じなんですよ。それでドッキリをしたいと思ってまして》
「ましろの声?ドッキリ?」
ジャンヌちゃんの企画内容は『どっちのましろでSHOW』というもので、ターゲットは1期生と4期生。ジャンヌちゃんが元声優の能力を活かして姫宮ましろの声色で凸して、1期生には本物の姫宮ましろ、4期生には真似してるジャンヌちゃんを当ててもらうという企画らしい。確かに彼女の能力を活かした面白い企画だ。
「面白そうだね?ましろはどうしたらいいの?」
《ディスコードのアイコンをその配信だけ同じにする許可をいただけると。あとは私が配信回せなかった時にフォローしていただいたりとか……》
「わかった。いいよ。任せて」
《ありがとうございます!それではまた後日詳細をお伝えするので、失礼しました!よろしくお願いいたします!》
「は~い。……それにしても声真似か。素晴らしい武器だよな」
すると配信を終えた彩芽ちゃんが部屋にやってくる。
「あっ彩芽ちゃん。配信お疲れ様」
「はい。……お風呂……入ります」
「うん。あ。彩芽ちゃん」
「なんですか?」
「彩芽ちゃんはさ……『姫宮ましろ』の声って誰が真似しても分かるの?」
オレの質問に少しも考えずに彩芽ちゃんは答えた。
「もちろんです。私は……親衛隊ですから……それが……どうかしましたか?」
なるほど。なら彩芽ちゃんでデモンストレーションをしても面白いかもしれない。ただ間違えた時に面倒なことになりそうだが。そこは彩芽ちゃんの親衛隊隊長を信じるしかないけど。
「いや。何でもない。オレはそろそろ寝るからさ」
「あ。颯太さん」
そう言ってちょこちょこっと近寄ってきてオレに軽くキスをする。
「お休みの……キスです」
そう言い残して彼女は部屋を出ていった。
「やっぱり……可愛いな」
そう思いながらオレは眠りについた。
そして次の夜。オレは自分の部屋で明日の朝配信のサムネ作りをしている。ちなみに今の時間は彩芽ちゃんが配信をしている。その配信を観ながら作業中だ。
こうやって配信を観ると、双葉かのんの時の彩芽ちゃんは全然違うと思っていたけど、どことなく似てるところもあると最近は思うようになってきた。
これからももっと色々なことを知っていくと思うと、幸せな気持ちになる。これが恋なんだな……いかんいかん。仕事仕事。そしてしばらく作業を続けていく。
「ふぅ。サムネはこんなもんかな……明日はとりあえず1期生との話と、クリスマスグッズの話と……」
そんなことを考えていると、突然ディスコードにチャットがくる。
「ん?『ましろ先輩初めまして。Fmすたーらいぶ4期生の皇ジャンヌです。マネージャーから聞きまして、コラボの件よろしくお願いいたします。それでそのコラボの企画についてお話したいのですがご都合いかがでしょうか?』か。ずいぶん丁寧だな。真面目そうな子だ」
サムネは作り終わったし、特に用事もないので『今空いてますよ』と返信する。するとすぐにディスコードに通話がくる。
「はい。もしもし」
《あっ。こんばんは。初めまして皇ジャンヌです》
「こんばんは。姫宮ましろです。ジャンヌちゃんって呼んでもいいかな?」
《はい。大丈夫です。》
「それで?コラボの企画の件だよね?」
《やりたいことがありまして。ましろ先輩の許可がまず必要で》
許可?一体どう言うことだろうか?オレはそのままジャンヌちゃんの話を聞くことにする。
《あの私は元声優なんです》
「うん。そうみたいだね」
《実は……ましろ先輩の声をですね、出せるように練習してて、そこそこいい感じなんですよ。それでドッキリをしたいと思ってまして》
「ましろの声?ドッキリ?」
ジャンヌちゃんの企画内容は『どっちのましろでSHOW』というもので、ターゲットは1期生と4期生。ジャンヌちゃんが元声優の能力を活かして姫宮ましろの声色で凸して、1期生には本物の姫宮ましろ、4期生には真似してるジャンヌちゃんを当ててもらうという企画らしい。確かに彼女の能力を活かした面白い企画だ。
「面白そうだね?ましろはどうしたらいいの?」
《ディスコードのアイコンをその配信だけ同じにする許可をいただけると。あとは私が配信回せなかった時にフォローしていただいたりとか……》
「わかった。いいよ。任せて」
《ありがとうございます!それではまた後日詳細をお伝えするので、失礼しました!よろしくお願いいたします!》
「は~い。……それにしても声真似か。素晴らしい武器だよな」
すると配信を終えた彩芽ちゃんが部屋にやってくる。
「あっ彩芽ちゃん。配信お疲れ様」
「はい。……お風呂……入ります」
「うん。あ。彩芽ちゃん」
「なんですか?」
「彩芽ちゃんはさ……『姫宮ましろ』の声って誰が真似しても分かるの?」
オレの質問に少しも考えずに彩芽ちゃんは答えた。
「もちろんです。私は……親衛隊ですから……それが……どうかしましたか?」
なるほど。なら彩芽ちゃんでデモンストレーションをしても面白いかもしれない。ただ間違えた時に面倒なことになりそうだが。そこは彩芽ちゃんの親衛隊隊長を信じるしかないけど。
「いや。何でもない。オレはそろそろ寝るからさ」
「あ。颯太さん」
そう言ってちょこちょこっと近寄ってきてオレに軽くキスをする。
「お休みの……キスです」
そう言い残して彼女は部屋を出ていった。
「やっぱり……可愛いな」
そう思いながらオレは眠りについた。
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