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146. 『姫神晩酌オフコラボ』配信②

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146. 『姫神晩酌オフコラボ』配信②



 配信が1時間ほど経過し、質問に答えながらお酒を飲み続ける月城さんは完全に出来上がっていた。

 コメント
『酔っぱらうひなちゃん可愛い』
『姫も飲もうぜ!』
『ひなたちゃん可愛すぎて辛い』

「ましろも飲んでるよ。ひなたさんが何かやらかさないか心配で酔えないだけだよ」

「え?それだったらさ、その時は無理矢理ひなたの唇塞いじゃえばいいんじゃない?ましろちゃんならいいよ?」

「……もう本当に配信やめようかな」

 コメント
『ひなちゃん!?』
『ひなちゃんならいい!』
『オレのファーストキス捧げるわ』

「あはは。本当だよ~?」

「はいはい」

「ましろちゃんが冷たいな。優しくしてくれる人とおしゃべりしよ!」

「ちょっとひなたさん!」

 すると月城さんはディスコードで勝手に通話を繋げる。

「もしもし?」

 《……なに?作業中なんだけど?》

「あー。冷たいなぁ~!ひなたのこと嫌い?」

 《ましろ。あなた何とかしなさいよ》

「ごめんリリィさん」

 コメント
『リリィママw』
『文句言ってるけど出てくれるw』
『優しいw』

「ポアロちゃんも呼ぼう」

「絶対怒るよポアロ探偵?」

「怒らないよ。呼ばない方が怒るよ『な』……なに?誰?誰呼んだんだっけ?ポアロちゃんか」

 《ましろ。ひなたをしゃべらせないでw》

 今『な』って言ったんだけど……本名で呼ぼうとしてたよな。危ないんだが?

 コメント
『ましろちゃんが保護者みたいになってるw』
『酔うと陽キャになるのかわいい』
『ひなちゃん好き』

「ひなたも好き!あ。出た。もしもし?」

 《お~い!姫何とかしてよw》

「ごめんポアロ探偵wひなたさんましろの言うこと聞かないんだもんw」

 《もう相談室確定ね》

「相談室?全然行く!それよりさ、リリィちゃんもポアロちゃんもお酒用意して!1期集まったんだからさ!」

 コメント
『ひなちゃん楽しそう』
『本当にオフモードw』
『ひな客も嬉しいよ』

 《ほぼ強制じゃない……ちょっと待ってて……》

 《冷蔵庫にあったかなぁ……普段飲まないからさ……》

「早く~若い女が飲むカシスオレンジ持って来なよ~www」

 《こら!弄るんじゃないわよひなた!》

「ごめんね2人ともw」

 完全に絡み酒だな。でも月城さんは本当に楽しそうだ。オレはというと、このカオスすぎる状況に苦笑いを浮かべているが。

 コメント
『草』
『楽しそうw』
『誰か止めろw』
『ましろちゃん頑張ってw』

「ましろも大変なんだよ……」

「リリィちゃんとポアロちゃん何持ってきたの?」

 《え?缶チューハイだけど。桃のやつ》

 《あっポアロも!リリィママ同じだね!》

「桃?桃ってピンクだからましろちゃんじゃん。2人ともましろちゃんのこと好きすぎ!あははw」

 《……ましろ。配信切ってくれないw》

 《こんなはっちゃけてるひなちゃん初めて見たよポアロw》

 コメント
『ひなた大暴走w』
『いきなり最高になったw』
『これが観たかった!』
『ありがとうひなちゃん!』

「ほら。リスナーさんも歓喜してるよ?Vtuberとして、配信者として嬉しいじゃない!」

「ひな客さん。あまりひなたさん褒めないでw」

「……でも。なんだかんだ文句言ってもさ?こうやって集まってくれるんだもんね。本当にひなたは恵まれてるよ……さっきVtuberになったきっかけ話したら色々思い出しちゃって。ありがとうましろちゃん、リリィちゃん、ポアロちゃん。これからもよろしくね?」

 《なに……?急に真面目にならないでよ。別に暇があれば協力するし、何かあれば真っ先に駆けつけるでしょ?仲間で同期なんだから》

 《泣きそうな雰囲気出してるけど、配信で泣くのはリリィママだけにしよひなちゃん》

 《それを言うんじゃないわよw》

 コメント
『……なんか急にしんみり』
『泣きそう』
『ひなたちゃん……』

「……そうだね。ほらほら乾杯しよ!ましろちゃん音頭とって!」

「それ1期生が初めて集まった時も言ってなかった?」

「配信では初めてでしょ?お姉さんのお願い!」

「はいはい。じゃあリリィさん、ポアロ探偵も、ましろ缶持ってw」

 《はぁ!?ましろ缶じゃないわよ!》

 《案件来そうw缶チューハイのメーカーさ~ん、Fmすたーらいぶ1期生をよろしく!》

「それじゃ……乾杯!」

 こうして月城さんとの初めての晩酌オフコラボ配信は終わった。月城さんはそのまますぐに寝た。

 配信で見せた月城さん……あれが本当の彼女だし、あの感謝の言葉も本物なんだろうな。

 普段はお姉さんポジションの月城さんにも、ああやって不安になることもあるんだな。でも、それを話せる関係性が出来ていることをオレは嬉しく思った。
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