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3. 魔法学園に貴族令嬢として
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3. 魔法学園に貴族令嬢として
という訳で、オレはあのワガママ貴族令嬢の代わりに魔法学園に通うことになった。一応、オレの事はあのリリスというメイドがフォローしてくれるらしいが……
オレはまず入学までの約1ヶ月。あのワガママ貴族令嬢の地獄の特訓の末、『風魔法』を取得することができた。もちろん初歩的なものだが、ないよりはマシだ。人間努力すればなんとかなるもんだよな。というかオレは魔法なんかなくても喧嘩は強いから絡まれたらボコボコにしてやるだけだけどな。
元から女顔のオレは容姿も問題なくステラ=シルフィードになりきれている。髪はさすがにそこまでは伸びなかったが、身長や体型などは元々小柄で華奢だった為そこまで違和感はないはず。一応、胸の膨らみは詰め物でなんとかなる。元々あのワガママ貴族令嬢はそこまで大きくなかったしな。そんなことを考えているとリリスが声をかけてくる。
「緊張してますかエリック様?」
「ああ?別に緊張はしてないが」
「……その喋り方なんとかなりませんか?あと声は似ていますがトーンが低いです。それではすぐにバレそうですが?死ぬつもりですか?」
「あんたの前なら別にいいだろうが。学園ではステラ=シルフィードとしてきちんと振る舞ってやるよ。だから文句を言うな」
オレがそう言うとリリスはため息をついた。とは言っても、貴族令嬢のステラ=シルフィードを演じる前に、一番の問題は性別が違う。オレは男だからな。無理があるとは思うが、そこはもう考えてもしょうがない。まあ確かにこの口調はマズいかもしれない。一応気をつけるか。
「ステラ様」
「ああ?……いやなんですの?」
「学園が終わる頃お迎えに上がります」
オレはそのまま返事をせず、ただ手だけを振り学園の中に歩いていく。さて……ここからオレの貴族令嬢ステラ=シルフィードとしての学園生活が始まるわけか……。果たして上手くやっていけるかどうか……不安だらけだが、将来の安泰のためにはやるしかない。
オレはそのまま魔法学園の中に入る。というか……普通に考えてオレってただ女装している変態じゃねぇのか?
はぁ。『黒鴉』と呼ばれていたオレが情けないぜ……心でそう考えつつ、ため息を吐きながら魔法学園の門をくぐる。とりあえずまずはこいつの教室を探さないとな……。
「……ん?」
すると、背後から何か視線を感じた。気になって後ろを振り返るも誰もいない。
「気のせいか……」
まあ、いいや。オレは再び歩き出す。
「あの!ちょっとよろしいでしょうか!」
「!?」
突然、声をかけられて肩がビクッとなる。なんだ?誰だ?もしかしてもうバレたのか?恐る恐る振り返るとそこには可愛らしい少女がいた。歳はオレより少し下だろうか?オレンジ色の髪でショートカットの少女だった。同じ新入生かもしれないな。
「えっと……おま……あなたは?」
「わ、私ですか?私はカトレア=セルディックです!その……またお会いできましたね!私嬉しいです!」
「え?あっありがとう?それじゃ……」
「あのあの!ステラ=シルフィード様ですよね!」
は?なんだこの子?いきなり話しかけてきて何言ってんだ?圧がすごいんだが……?というかはじめましてなんだが?
「あのぉ~聞いていますか?」
「え?ああごめんなさい。オレ……ンジ色の綺麗な髪の毛ね?私はステラ=シルフィードよ。よろしくね。」
咄嵯に誤魔化せたか。危ない危ない。いきなり死んだかと思ったぜ。オレが名前を名乗るとすごい大きな声で叫ぶ。
「良かった。聖ラステリア王国きっての天才風魔法使い『風神』ステラ=シルフィード様にまた会えるなんて!やっぱり夢じゃなかったんだ……入学早々私ってついてる!これはこの先の学園生活も安泰じゃ……」
『風神』?こいつそんな風に呼ばれてるのか?確かにオレを助けてくれた時も風魔法を使ってたし、本当に天才だったのかあのワガママ貴族令嬢……しかもカトレアだっけか?なんか勝手に喜んでるし。これ以上絡むとボロが出て、オレの人生が終わりそうだから適当に離れることにしよう。
「あの、私はこれで失礼するわね?」
「待ってください!その、私をステラ様の弟子にしてください!お願いします!」
……はい?今なんつったこいつ?弟子?なんでそうなるんだよ。
「ごめんなさい。それはできないわ。私は弟子をとるほどの者でもないし、それにそういうことは自分で努力して掴み取るものだと思うの。だから諦めてちょうだい。」
「そ、そうですよね……。わかりました。それなら月末にあるイベントの新入生魔法競技大会で10位以内に入ったら、私を弟子にしてくれませんか?」
なんだそりゃ。そんな大会があるのか。良く分からんが適当にあしらっておくか。
「わかったわ。そこまで言うのであれば認めましょう。ただし、もしできなかった場合は今後一切関わらないと約束してくれるかしら?」
「はい!それで構いません!ありがとうございます!」
嬉しそうにするカトレアと名乗る少女。正直こんな奴に関わりたくはないが、ここで突き放してステラ=シルフィードのイメージが悪くなると後々面倒になりそうだ。とりあえず適当にあしらうことにしよう。
「じゃあまたその時会いましょう。」
「え?ステラ様は私と同じクラスですよ?」
「え?本当なの?」
「はい!一緒に教室に向かいましょう!」
元気よく返事をするカトレア。ふう、それにしてもいきなり厄介なやつに絡まれたな……。
って……待て待て!新入生魔法競技大会!?オレも出ることになるのか!?
マジかよ……さすがに魔法の威力はステラ=シルフィードの真似は出来ねぇぞ……。これはいきなりバレる可能性があるんだが……オレは頭を抱えつつ、カトレアと共にの教室に向かうことにした。
という訳で、オレはあのワガママ貴族令嬢の代わりに魔法学園に通うことになった。一応、オレの事はあのリリスというメイドがフォローしてくれるらしいが……
オレはまず入学までの約1ヶ月。あのワガママ貴族令嬢の地獄の特訓の末、『風魔法』を取得することができた。もちろん初歩的なものだが、ないよりはマシだ。人間努力すればなんとかなるもんだよな。というかオレは魔法なんかなくても喧嘩は強いから絡まれたらボコボコにしてやるだけだけどな。
元から女顔のオレは容姿も問題なくステラ=シルフィードになりきれている。髪はさすがにそこまでは伸びなかったが、身長や体型などは元々小柄で華奢だった為そこまで違和感はないはず。一応、胸の膨らみは詰め物でなんとかなる。元々あのワガママ貴族令嬢はそこまで大きくなかったしな。そんなことを考えているとリリスが声をかけてくる。
「緊張してますかエリック様?」
「ああ?別に緊張はしてないが」
「……その喋り方なんとかなりませんか?あと声は似ていますがトーンが低いです。それではすぐにバレそうですが?死ぬつもりですか?」
「あんたの前なら別にいいだろうが。学園ではステラ=シルフィードとしてきちんと振る舞ってやるよ。だから文句を言うな」
オレがそう言うとリリスはため息をついた。とは言っても、貴族令嬢のステラ=シルフィードを演じる前に、一番の問題は性別が違う。オレは男だからな。無理があるとは思うが、そこはもう考えてもしょうがない。まあ確かにこの口調はマズいかもしれない。一応気をつけるか。
「ステラ様」
「ああ?……いやなんですの?」
「学園が終わる頃お迎えに上がります」
オレはそのまま返事をせず、ただ手だけを振り学園の中に歩いていく。さて……ここからオレの貴族令嬢ステラ=シルフィードとしての学園生活が始まるわけか……。果たして上手くやっていけるかどうか……不安だらけだが、将来の安泰のためにはやるしかない。
オレはそのまま魔法学園の中に入る。というか……普通に考えてオレってただ女装している変態じゃねぇのか?
はぁ。『黒鴉』と呼ばれていたオレが情けないぜ……心でそう考えつつ、ため息を吐きながら魔法学園の門をくぐる。とりあえずまずはこいつの教室を探さないとな……。
「……ん?」
すると、背後から何か視線を感じた。気になって後ろを振り返るも誰もいない。
「気のせいか……」
まあ、いいや。オレは再び歩き出す。
「あの!ちょっとよろしいでしょうか!」
「!?」
突然、声をかけられて肩がビクッとなる。なんだ?誰だ?もしかしてもうバレたのか?恐る恐る振り返るとそこには可愛らしい少女がいた。歳はオレより少し下だろうか?オレンジ色の髪でショートカットの少女だった。同じ新入生かもしれないな。
「えっと……おま……あなたは?」
「わ、私ですか?私はカトレア=セルディックです!その……またお会いできましたね!私嬉しいです!」
「え?あっありがとう?それじゃ……」
「あのあの!ステラ=シルフィード様ですよね!」
は?なんだこの子?いきなり話しかけてきて何言ってんだ?圧がすごいんだが……?というかはじめましてなんだが?
「あのぉ~聞いていますか?」
「え?ああごめんなさい。オレ……ンジ色の綺麗な髪の毛ね?私はステラ=シルフィードよ。よろしくね。」
咄嵯に誤魔化せたか。危ない危ない。いきなり死んだかと思ったぜ。オレが名前を名乗るとすごい大きな声で叫ぶ。
「良かった。聖ラステリア王国きっての天才風魔法使い『風神』ステラ=シルフィード様にまた会えるなんて!やっぱり夢じゃなかったんだ……入学早々私ってついてる!これはこの先の学園生活も安泰じゃ……」
『風神』?こいつそんな風に呼ばれてるのか?確かにオレを助けてくれた時も風魔法を使ってたし、本当に天才だったのかあのワガママ貴族令嬢……しかもカトレアだっけか?なんか勝手に喜んでるし。これ以上絡むとボロが出て、オレの人生が終わりそうだから適当に離れることにしよう。
「あの、私はこれで失礼するわね?」
「待ってください!その、私をステラ様の弟子にしてください!お願いします!」
……はい?今なんつったこいつ?弟子?なんでそうなるんだよ。
「ごめんなさい。それはできないわ。私は弟子をとるほどの者でもないし、それにそういうことは自分で努力して掴み取るものだと思うの。だから諦めてちょうだい。」
「そ、そうですよね……。わかりました。それなら月末にあるイベントの新入生魔法競技大会で10位以内に入ったら、私を弟子にしてくれませんか?」
なんだそりゃ。そんな大会があるのか。良く分からんが適当にあしらっておくか。
「わかったわ。そこまで言うのであれば認めましょう。ただし、もしできなかった場合は今後一切関わらないと約束してくれるかしら?」
「はい!それで構いません!ありがとうございます!」
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「じゃあまたその時会いましょう。」
「え?ステラ様は私と同じクラスですよ?」
「え?本当なの?」
「はい!一緒に教室に向かいましょう!」
元気よく返事をするカトレア。ふう、それにしてもいきなり厄介なやつに絡まれたな……。
って……待て待て!新入生魔法競技大会!?オレも出ることになるのか!?
マジかよ……さすがに魔法の威力はステラ=シルフィードの真似は出来ねぇぞ……。これはいきなりバレる可能性があるんだが……オレは頭を抱えつつ、カトレアと共にの教室に向かうことにした。
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