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第3章 最強無敵の英雄譚 ~ロデンブルグ防衛戦~
11. 最強無敵の英雄譚 ~エピローグ~
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11. 最強無敵の英雄譚 ~エピローグ~
ロデンブルグ防衛戦から一週間がたった。私たちはいつものように変わらずギルドの依頼をこなしている。
「うぅ~……むぎぃ~……はぁ……はぁ」
「あの大丈夫ですかエルンさん?」
「やっぱりダメ!やっぱり無理!やっぱりこれ重すぎる!」
今日もこの前の鉱石の換金依頼をおこなっていた。アティは相変わらず鉱石が大量に入った袋を背負ってるし……。というか私にはこの依頼向いてないのでは?
そんなこんなで依頼を終えて、ギルドに戻ることにする。
「あー重かった……ケルベロスと戦うよりしんどいんだけど……。」
「それは言いすぎじゃ……」
「あの!すいません!」
……またか。実はあれから変わったことがひとつだけある。それは
「そのアティ=ホワイトロックさんですよね?ロデンブルグ防衛戦で魔物をなぎ倒した『暴走聖女』の!握手してください!」
「あの今は仕事中なので……」
「アティ=ホワイトロックさん?私もお願いします!」
「えっ私も私も!」
「えっと……助けてくださいエルンさん~!」
そう。アティはなぜか騎士団を勝利に導いた女神……いや『暴走聖女』としてなぜか人気者になっている。そして禁魔種を倒したはずなのに、人々を不安にさせないように騎士団の配慮で禁魔種の存在は伏せられていた。私だって……私だって……
◇◇◇
-ローゼンシャリオのギルド-
「禁魔種を倒したのにぃ~!!」
「まぁまぁエルンはロデンブルグでは英雄なんだからいいじゃん!」
「嫌だ!私も握手とか求められたい!最強無敵の超絶美少女エルンちゃんとして!」
「それより。いきなり困っちゃいましたね。でもああやって握手を求められるのは気分は悪くないですね!」
「アティ。それは言っちゃダメ。エルンがもっと落ち込むから。」
変なマウントをアティにとられる。もういいよ!そんなやり取りをしているとブレイドさんが珍しく説教以外のことを話してくる。
「エルン。今日の依頼は終わりなんだろ?今日はあがらせてもらってもいいか?」
「えっ?あっはい。じゃあ明日はいつもの時間で」
「ああ。すまんな。おいサリア、オレが頼んでいたもの用意できてるか?」
ブレイドさんが用事?珍しいこともあるんだな……って少し失礼か。私が考えているとあのピンクがまた変なことを言い始める。
「ねぇ怪しくない?ブレイドが用事とかさ。しかもルナレットも今日休みじゃん?絶対デートだよ。あれ。」
「デートですか!?」
「よし!サリアに聞いてみよ!」
ブレイドさんとルナレットさんがデート?確かに年は近いけどさ……。ミーユはサリアさんに聞く。
「ねぇサリア?ブレイドって何を頼んでたの?」
「……それは教えられません。守秘義務がありますので」
「ケチ。そんなんじゃいつまでたってもいい男なんかできないぞ~?」
「なんですかそれは?仕事の邪魔です」
いつものようにミーユを軽くあしらっているサリアさん。するとギルドの入り口が開き珍しい人がやってくる。
「おう邪魔するぜ!」
「あれマードックさん?」
「おおエルンちゃん!ちょうど良かったぜ。ダンナはいるか?」
「ブレイドさんなら少し前に帰りましたけど?」
「そっか。行き違いになったか……なら直接持って行くしかねぇか」
マードックさんの手には布でくるまれた物が見える。私はそれを見て一目で何かを察した。それならブレイドさんは……
「あのマードックさん!ブレイドさんがどこに行ったか教えてください!」
◇◇◇
ローゼンシャリオの外れにある高台。ここはこの王都を一望できる場所。もう日は落ち始め、辺りは暗くなってきており、空には満月が出始めている。そんな場所に1つのお墓。その墓標には『シャーリー』と書いてある。
「またせたな。お前が好きだった果実酒だ」
「ブレイドさんお花はこっちね」
「ああ。こんな時間にすまないなルナレット」
「ううん。長かった……エルンちゃんに感謝しないとね」
ブレイドとルナレットは禁魔種ケルベロス討伐の報告をしに来ていたのだ。ブレイドとルナレットはシャーリーが好きだった花と果実酒を供えると手を合わせ2人は黙祷を捧げる。そんな時、遠くから2人を呼ぶ声が聞こえてくる。
「お~いブレイド!ルナレット!イヤらしいことしてない~?」
「ああ?お前ら……」
「あれ、サリアにマードックさんまで」
「ほらほら食べ物と飲み物買って来たからみんなで食べよう!シャーリーもきっと喜ぶって!」
「それはミーユさんの主観じゃ?」
「ううん。ありがとうみんな。きっとシャーリーも喜ぶよ。」
少し迷惑だったかもしれないけど、私もシャーリーさんに挨拶をしたかったし。私はマードックさんが持っていた物をブレイドさんに渡す。
「はいブレイドさん。これどうぞ」
「ああ?なんだよ偉そうに。これはオレがマードックに頼んでいたものだろ?ったく恩着せがましいんだよお前は」
「はいはい」
ブレイドさんは私からそれを受け取り布をとる。すると綺麗に磨かれた美しい槍が現れる。それをシャーリーさんのお墓に供える。
そして月明かりだけの謎の宴会が始まる。ブレイドさんはシャーリーさんのお墓の前で1人お酒を飲んでいる。かつての仲間と飲むのは楽しいのだろう。今日くらいは優しくしてやるか。私はお酒のおかわりを持っていってあげることにする。
「はい。ブレイドさんお酒つぎますよ」
「ああ。悪いな」
……気持ち悪い。いつもは文句しか言わないくせに。なんか調子が狂うんだけどさ……。私はお酒をついでそのまま戻ろうとすると、ブレイドさんに呼び止められる。
「エルン。一杯付き合え」
「えっ?でも私お酒はあまり……」
「こいつなら飲みやすい。シャーリーも好きだった」
そういうとブレイドさんは、供えてある果実酒をグラスに注いでくれた。そして2人で軽く乾杯をする。正直、こうやってブレイドさんとお酒を飲みかわすことなんて初めてだし、なんだか恥ずかしい。
「ん。これ美味しい!飲みやすい!」
「そうか。それなら良かった」
私はそのままシャーリーさんのお墓を見るとある花が供えられているのが見える。
「あれ?この花は……ホワイトドロップですね。私も好きです。それに私の故郷にいっぱい咲いていました」
「……昔。ある女の子にもらったんだとよ。それからその花が好きになったらしいぞ。」
「へ~そうなんですね。ねぇブレイドさん。ホワイトドロップの花言葉知ってますか?『微かな希望』どんなに小さな希望でも諦めないで欲しいという願いが込められている花なんですよ」
それを聞いてブレイドさんは少し驚いたが、嬉しそうにしている。そして一言呟く。
「……確かに微かな希望かもな」
「はい?なんですって?」
「なんでもない」
……聞こえてるけどね本当は。まったく素直じゃないよこのおじさんは。私を希望だと思ってくれてるのか。
今の私はきっと嬉しさのあまり顔が少し赤いかもしれない。でもお酒を飲んでるしちょうどいい。普段は恥ずかしくて言えないから……
「ブレイドさん。そういえばこれは貸しですからね?」
「ああ?」
「だから……これから先、私を最強無敵のギルド冒険者の美少女にするまでは私の面倒見てください!いいですね?」
「……なんだよそれ。割に合わんな。まぁ……考えておくさ」
ブレイドさんは笑みを浮かべながら私に言う。やっぱり素直じゃないよこのおじさんは。
そしてこの後はお互い言葉はかわさず、お墓の前で2人でお酒を飲む。その夜空に輝く満月の月明かりが私たちを照らしている。それはまるで、これからの私たちを祝福しているかのようだった。
1部 完
ロデンブルグ防衛戦から一週間がたった。私たちはいつものように変わらずギルドの依頼をこなしている。
「うぅ~……むぎぃ~……はぁ……はぁ」
「あの大丈夫ですかエルンさん?」
「やっぱりダメ!やっぱり無理!やっぱりこれ重すぎる!」
今日もこの前の鉱石の換金依頼をおこなっていた。アティは相変わらず鉱石が大量に入った袋を背負ってるし……。というか私にはこの依頼向いてないのでは?
そんなこんなで依頼を終えて、ギルドに戻ることにする。
「あー重かった……ケルベロスと戦うよりしんどいんだけど……。」
「それは言いすぎじゃ……」
「あの!すいません!」
……またか。実はあれから変わったことがひとつだけある。それは
「そのアティ=ホワイトロックさんですよね?ロデンブルグ防衛戦で魔物をなぎ倒した『暴走聖女』の!握手してください!」
「あの今は仕事中なので……」
「アティ=ホワイトロックさん?私もお願いします!」
「えっ私も私も!」
「えっと……助けてくださいエルンさん~!」
そう。アティはなぜか騎士団を勝利に導いた女神……いや『暴走聖女』としてなぜか人気者になっている。そして禁魔種を倒したはずなのに、人々を不安にさせないように騎士団の配慮で禁魔種の存在は伏せられていた。私だって……私だって……
◇◇◇
-ローゼンシャリオのギルド-
「禁魔種を倒したのにぃ~!!」
「まぁまぁエルンはロデンブルグでは英雄なんだからいいじゃん!」
「嫌だ!私も握手とか求められたい!最強無敵の超絶美少女エルンちゃんとして!」
「それより。いきなり困っちゃいましたね。でもああやって握手を求められるのは気分は悪くないですね!」
「アティ。それは言っちゃダメ。エルンがもっと落ち込むから。」
変なマウントをアティにとられる。もういいよ!そんなやり取りをしているとブレイドさんが珍しく説教以外のことを話してくる。
「エルン。今日の依頼は終わりなんだろ?今日はあがらせてもらってもいいか?」
「えっ?あっはい。じゃあ明日はいつもの時間で」
「ああ。すまんな。おいサリア、オレが頼んでいたもの用意できてるか?」
ブレイドさんが用事?珍しいこともあるんだな……って少し失礼か。私が考えているとあのピンクがまた変なことを言い始める。
「ねぇ怪しくない?ブレイドが用事とかさ。しかもルナレットも今日休みじゃん?絶対デートだよ。あれ。」
「デートですか!?」
「よし!サリアに聞いてみよ!」
ブレイドさんとルナレットさんがデート?確かに年は近いけどさ……。ミーユはサリアさんに聞く。
「ねぇサリア?ブレイドって何を頼んでたの?」
「……それは教えられません。守秘義務がありますので」
「ケチ。そんなんじゃいつまでたってもいい男なんかできないぞ~?」
「なんですかそれは?仕事の邪魔です」
いつものようにミーユを軽くあしらっているサリアさん。するとギルドの入り口が開き珍しい人がやってくる。
「おう邪魔するぜ!」
「あれマードックさん?」
「おおエルンちゃん!ちょうど良かったぜ。ダンナはいるか?」
「ブレイドさんなら少し前に帰りましたけど?」
「そっか。行き違いになったか……なら直接持って行くしかねぇか」
マードックさんの手には布でくるまれた物が見える。私はそれを見て一目で何かを察した。それならブレイドさんは……
「あのマードックさん!ブレイドさんがどこに行ったか教えてください!」
◇◇◇
ローゼンシャリオの外れにある高台。ここはこの王都を一望できる場所。もう日は落ち始め、辺りは暗くなってきており、空には満月が出始めている。そんな場所に1つのお墓。その墓標には『シャーリー』と書いてある。
「またせたな。お前が好きだった果実酒だ」
「ブレイドさんお花はこっちね」
「ああ。こんな時間にすまないなルナレット」
「ううん。長かった……エルンちゃんに感謝しないとね」
ブレイドとルナレットは禁魔種ケルベロス討伐の報告をしに来ていたのだ。ブレイドとルナレットはシャーリーが好きだった花と果実酒を供えると手を合わせ2人は黙祷を捧げる。そんな時、遠くから2人を呼ぶ声が聞こえてくる。
「お~いブレイド!ルナレット!イヤらしいことしてない~?」
「ああ?お前ら……」
「あれ、サリアにマードックさんまで」
「ほらほら食べ物と飲み物買って来たからみんなで食べよう!シャーリーもきっと喜ぶって!」
「それはミーユさんの主観じゃ?」
「ううん。ありがとうみんな。きっとシャーリーも喜ぶよ。」
少し迷惑だったかもしれないけど、私もシャーリーさんに挨拶をしたかったし。私はマードックさんが持っていた物をブレイドさんに渡す。
「はいブレイドさん。これどうぞ」
「ああ?なんだよ偉そうに。これはオレがマードックに頼んでいたものだろ?ったく恩着せがましいんだよお前は」
「はいはい」
ブレイドさんは私からそれを受け取り布をとる。すると綺麗に磨かれた美しい槍が現れる。それをシャーリーさんのお墓に供える。
そして月明かりだけの謎の宴会が始まる。ブレイドさんはシャーリーさんのお墓の前で1人お酒を飲んでいる。かつての仲間と飲むのは楽しいのだろう。今日くらいは優しくしてやるか。私はお酒のおかわりを持っていってあげることにする。
「はい。ブレイドさんお酒つぎますよ」
「ああ。悪いな」
……気持ち悪い。いつもは文句しか言わないくせに。なんか調子が狂うんだけどさ……。私はお酒をついでそのまま戻ろうとすると、ブレイドさんに呼び止められる。
「エルン。一杯付き合え」
「えっ?でも私お酒はあまり……」
「こいつなら飲みやすい。シャーリーも好きだった」
そういうとブレイドさんは、供えてある果実酒をグラスに注いでくれた。そして2人で軽く乾杯をする。正直、こうやってブレイドさんとお酒を飲みかわすことなんて初めてだし、なんだか恥ずかしい。
「ん。これ美味しい!飲みやすい!」
「そうか。それなら良かった」
私はそのままシャーリーさんのお墓を見るとある花が供えられているのが見える。
「あれ?この花は……ホワイトドロップですね。私も好きです。それに私の故郷にいっぱい咲いていました」
「……昔。ある女の子にもらったんだとよ。それからその花が好きになったらしいぞ。」
「へ~そうなんですね。ねぇブレイドさん。ホワイトドロップの花言葉知ってますか?『微かな希望』どんなに小さな希望でも諦めないで欲しいという願いが込められている花なんですよ」
それを聞いてブレイドさんは少し驚いたが、嬉しそうにしている。そして一言呟く。
「……確かに微かな希望かもな」
「はい?なんですって?」
「なんでもない」
……聞こえてるけどね本当は。まったく素直じゃないよこのおじさんは。私を希望だと思ってくれてるのか。
今の私はきっと嬉しさのあまり顔が少し赤いかもしれない。でもお酒を飲んでるしちょうどいい。普段は恥ずかしくて言えないから……
「ブレイドさん。そういえばこれは貸しですからね?」
「ああ?」
「だから……これから先、私を最強無敵のギルド冒険者の美少女にするまでは私の面倒見てください!いいですね?」
「……なんだよそれ。割に合わんな。まぁ……考えておくさ」
ブレイドさんは笑みを浮かべながら私に言う。やっぱり素直じゃないよこのおじさんは。
そしてこの後はお互い言葉はかわさず、お墓の前で2人でお酒を飲む。その夜空に輝く満月の月明かりが私たちを照らしている。それはまるで、これからの私たちを祝福しているかのようだった。
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