1 / 43
プロローグ 追放からの最強宣言!
1. また追放
しおりを挟む
1. また追放
「エルン。悪いが、これ以上お前とは一緒にいることが出来ない。今日限りでパーティーを抜けてもらう」
「……はい?」
こんな朝早くから大事な話があると言われて、私のことなんてお構いなしに所属するギルドに呼ばれた私はある程度は予想していたけど、所属しているパーティーのリーダーのクロスにそう言われる。しかも周りの目があるというのにだ。
やっぱり、今まで何度も聞いた言葉を聞くと、人間は驚きという感情を忘れてしまうものらしい。
「エルン。お前は今までオレたちのパーティーで何か功績をあげたか?」
「功績……」
「あげていないのは認めるな?実は先日お前の代わりに優秀な人材を見つけたんだ。だからお前には、パーティーを脱退してもらう」
クロスからエルンと呼ばれている私は、ふと視線をクロスの後ろに立つ仲間……いやもう元仲間と呼んでいい。そこに向ける。
戦士のグラッド
格闘家のリーナ
魔法使いのロード
そして、最近噂になっている聖女のような見た目の女性が立っていた。なるほど替えが見つかったから私を切り捨てると言うことか……
クロスがリーダーを努めているこのパーティーは、先日の少し高難易度の魔物討伐依頼を無事に達成し冒険者ランクがブロンズからシルバーに昇格したばかりだった。この昇格のタイミングでしかも替えの人員。前もって計画していたんだよねこれ?
やはりこうなってしまう。私は分かっていた。でもこのパーティーなら……と何度も何度も『追放』という裏切りを受けているのにまた期待をしてしまっていた。だが案の定いつもの展開になる。
まぁ何を言われるかは大体分かってはいるけど一応聞くことにする。形式的なものだから。
「あのさ。何もしてないことはないよね?それは酷くないかな?」
私のその言葉を聞いて、今までクロスの後ろに居て黙っていた元仲間たちが、ダムが決壊したかのように次々と私に言い放ってくる。
「笑わせるな。お前は何もしていない。それなら何をしたか言ってみろ?」
大剣を背負った大柄な体格の戦士のグラッドが言う。
「悪いんだけど。あんたこのギルド内で何て言われてるか知ってる?シルバーランクまでの『便利屋』よ?武器も体術も魔法も全て中途半端。この先あんたみたいな劣化版がいると、ギルドの依頼達成が出来なくなるのよ。おわかり?」
この強きな赤髪の女が格闘家のリーナ。
「まぁボクは少しは楽できたからどうでもいいけど……いなくても困らないしね」
このやる気のなさそうなのは魔法使いのロード。
『便利屋』。私はそう呼ばれている。確かにこのパーティーで特段目立つようなことをした覚えはない。それに劣化版と言うリーナの言葉もあながち間違いではない。私には得意なことが1つもない。無難になんでも出来るというのがポジティブな考えなのだけど。
だから私はシルバーランクに昇格したパーティーからいつも追放されてしまう。これで何度目だろうか。もう数えきれないほど追放されている。そしていつも言われる言葉は同じだ。『何もしていない』『パーティーの穴埋め』『その程度じゃこれから足手まとい』。もうウンザリだ。
「はぁ……分かったよ。丁度ギルドにいることだし脱退手続きをすませようか」
「それでいい。エルン。お前にはギルド冒険者は向いてない。おとなしく故郷に帰ることをおすすめするよ」
パーティーの脱退手続きをすませた私は、シルバーランクの冒険証をブロンズランクの冒険証に交換された。
またこの色の冒険証か……
クロスたちは新たな仲間と共に少しランクの高い任務を受けギルドを出ていった。その後ろ姿をただ呆然と見ていることしか出来なかった。そして私はまた独りぼっちになる。
私の名前はエルン=アクセルロッド。10年前に世界の危機、魔物の脅威から世界を救った伝説の最強ギルド冒険者パーティーの『閃光』に憧れて、2年前に田舎の村から単身で、この王都ローゼンシャリオにやってきた。
無事にギルド試験にも受かって冒険証は持っているんだけど、さっき起きたようにいつもこうなる。シルバーランクに昇格すればすぐ追放されブロンズランクにまた降格する。正直、溜め息しかでない。
「はぁ……」
私が大きな溜め息をついていると、ギルド受付嬢のルナレットさんが声をかけてくれる。
「大きな溜め息ね。エルンちゃん大丈夫?」
「ルナレットさん……えへへ。またブロンズランクになっちゃいました」
私は作り笑いで対応する。しかしそんな私をいつもは励ましてくれるのだけど、今日だけは違ってルナレットさんは真剣な顔で話を続ける。
「あのねエルンちゃん。ギルドの決まりごとは覚えている?エルンちゃんは今回で29回パーティーを『解散』じゃなくて『追放』を受けているの。30回目の追放、または任務失敗の場合は冒険証の剥奪。そしてもう2度とギルドに在籍は出来なくなるんだよ?無能力者としての烙印を押されて」
もう29回も追放されているのか……笑っちゃうな。いや笑える状況じゃないけど。
「もう私は依頼を失敗出来ないってことですよね……」
「シルバーランクに昇格するまではね。そして……」
ルナレットさんは俯きながら追い討ちをかけるように、私に衝撃的な事実を告げる。
「おそらくこのギルドにはエルンちゃんとパーティーを組む人はいないと思うよ。もしパーティーを組んで依頼を失敗すればエルンちゃんと同じくギルド冒険証が剥奪になるから」
「……ですよね。私って冒険者に向いてないかも知れないですね」
「エルンちゃん……」
悩んでも仕方ない。潔く依頼を受けることにしようと思う。ここで失敗しても仕方ないし、おとなしく故郷に帰るだけだしね。そんな時奥のほうから大きな声が聞こえてくる。
「おーいルナレット!酒を持ってこい!もう空になっちまった」
「飲み過ぎですよブレイドさん。この前のお金も払ってないじゃないですか?」
「金は払う。オレはオレの好きなようにやる。OK?」
あの呑んだくれの男は確か……『死神』と呼ばれている人物だよね。名前だけは聞いたことがある。
パーティーを組めば仲間全員が危険な目に合うという曰く付きの人物。噂では伝説の最強ギルド冒険者パーティーの『閃光』に並ぶほどの実力者だと聞いたことあるけど、このギルドでは私と同じくらい嫌われている存在……一緒にされるのが癪に障るけど、ああいうのには絶対関わらないほうがいい。
しかしそんな私の期待を裏切るかのように目があってしまう。
「ああ?お前また追放されたのかよ。懲りないねぇ?『便利屋』さんよぉ?もう諦めて故郷で平凡な暮らしでもしたほうがいいぞ」
そんな煽りを受けて私だって黙ってはいられない。真っ直ぐその男に向かって歩きだし目の前に立って言い放ってやる。
「そういうあなただって『死神』と呼ばれていて仲間なんていませんよね?人のこと言えるんですか!?」
「生意気なガキだな……オレに啖呵を切るか」
「私は18です。ガキじゃありません!」
拳に力が入る。でも怯むわけにはいかない。あれだけバカにされて黙っていられるか。私は思いっきり睨みつける。すると相手も睨み返して私を威圧してくる。
それを見ていたルナレットさんが私にとっての運命の一言を言う。
「はいはい。2人とも落ち着いて。それなら2人でパーティーを組めばいいんじゃない?」
「……はい?正気ですかルナレットさん?」
「お前、オレにガキのお守りをしろっていうのか?」
とてつもなく突拍子ない提案がルナレットさんから出たんだけど……。
「私は本気ですよ?ブレイドさんは酒代の滞納がありますから、拒否権はないですよね?」
「あのな……」
「エルンちゃんももしかして怖いの?『死神』とパーティーを組むの?」
「怖くないですよ!こんな酒呑みのおじさんなんて!」
「なら決まり!ここにあなたたちのパーティーを認めます」
こうして、崖っぷちの追放29回の私とギルドで『死神』と呼ばれている酒呑みのおじさんの嫌われ者同士のパーティーが結成されたのだった。
「エルン。悪いが、これ以上お前とは一緒にいることが出来ない。今日限りでパーティーを抜けてもらう」
「……はい?」
こんな朝早くから大事な話があると言われて、私のことなんてお構いなしに所属するギルドに呼ばれた私はある程度は予想していたけど、所属しているパーティーのリーダーのクロスにそう言われる。しかも周りの目があるというのにだ。
やっぱり、今まで何度も聞いた言葉を聞くと、人間は驚きという感情を忘れてしまうものらしい。
「エルン。お前は今までオレたちのパーティーで何か功績をあげたか?」
「功績……」
「あげていないのは認めるな?実は先日お前の代わりに優秀な人材を見つけたんだ。だからお前には、パーティーを脱退してもらう」
クロスからエルンと呼ばれている私は、ふと視線をクロスの後ろに立つ仲間……いやもう元仲間と呼んでいい。そこに向ける。
戦士のグラッド
格闘家のリーナ
魔法使いのロード
そして、最近噂になっている聖女のような見た目の女性が立っていた。なるほど替えが見つかったから私を切り捨てると言うことか……
クロスがリーダーを努めているこのパーティーは、先日の少し高難易度の魔物討伐依頼を無事に達成し冒険者ランクがブロンズからシルバーに昇格したばかりだった。この昇格のタイミングでしかも替えの人員。前もって計画していたんだよねこれ?
やはりこうなってしまう。私は分かっていた。でもこのパーティーなら……と何度も何度も『追放』という裏切りを受けているのにまた期待をしてしまっていた。だが案の定いつもの展開になる。
まぁ何を言われるかは大体分かってはいるけど一応聞くことにする。形式的なものだから。
「あのさ。何もしてないことはないよね?それは酷くないかな?」
私のその言葉を聞いて、今までクロスの後ろに居て黙っていた元仲間たちが、ダムが決壊したかのように次々と私に言い放ってくる。
「笑わせるな。お前は何もしていない。それなら何をしたか言ってみろ?」
大剣を背負った大柄な体格の戦士のグラッドが言う。
「悪いんだけど。あんたこのギルド内で何て言われてるか知ってる?シルバーランクまでの『便利屋』よ?武器も体術も魔法も全て中途半端。この先あんたみたいな劣化版がいると、ギルドの依頼達成が出来なくなるのよ。おわかり?」
この強きな赤髪の女が格闘家のリーナ。
「まぁボクは少しは楽できたからどうでもいいけど……いなくても困らないしね」
このやる気のなさそうなのは魔法使いのロード。
『便利屋』。私はそう呼ばれている。確かにこのパーティーで特段目立つようなことをした覚えはない。それに劣化版と言うリーナの言葉もあながち間違いではない。私には得意なことが1つもない。無難になんでも出来るというのがポジティブな考えなのだけど。
だから私はシルバーランクに昇格したパーティーからいつも追放されてしまう。これで何度目だろうか。もう数えきれないほど追放されている。そしていつも言われる言葉は同じだ。『何もしていない』『パーティーの穴埋め』『その程度じゃこれから足手まとい』。もうウンザリだ。
「はぁ……分かったよ。丁度ギルドにいることだし脱退手続きをすませようか」
「それでいい。エルン。お前にはギルド冒険者は向いてない。おとなしく故郷に帰ることをおすすめするよ」
パーティーの脱退手続きをすませた私は、シルバーランクの冒険証をブロンズランクの冒険証に交換された。
またこの色の冒険証か……
クロスたちは新たな仲間と共に少しランクの高い任務を受けギルドを出ていった。その後ろ姿をただ呆然と見ていることしか出来なかった。そして私はまた独りぼっちになる。
私の名前はエルン=アクセルロッド。10年前に世界の危機、魔物の脅威から世界を救った伝説の最強ギルド冒険者パーティーの『閃光』に憧れて、2年前に田舎の村から単身で、この王都ローゼンシャリオにやってきた。
無事にギルド試験にも受かって冒険証は持っているんだけど、さっき起きたようにいつもこうなる。シルバーランクに昇格すればすぐ追放されブロンズランクにまた降格する。正直、溜め息しかでない。
「はぁ……」
私が大きな溜め息をついていると、ギルド受付嬢のルナレットさんが声をかけてくれる。
「大きな溜め息ね。エルンちゃん大丈夫?」
「ルナレットさん……えへへ。またブロンズランクになっちゃいました」
私は作り笑いで対応する。しかしそんな私をいつもは励ましてくれるのだけど、今日だけは違ってルナレットさんは真剣な顔で話を続ける。
「あのねエルンちゃん。ギルドの決まりごとは覚えている?エルンちゃんは今回で29回パーティーを『解散』じゃなくて『追放』を受けているの。30回目の追放、または任務失敗の場合は冒険証の剥奪。そしてもう2度とギルドに在籍は出来なくなるんだよ?無能力者としての烙印を押されて」
もう29回も追放されているのか……笑っちゃうな。いや笑える状況じゃないけど。
「もう私は依頼を失敗出来ないってことですよね……」
「シルバーランクに昇格するまではね。そして……」
ルナレットさんは俯きながら追い討ちをかけるように、私に衝撃的な事実を告げる。
「おそらくこのギルドにはエルンちゃんとパーティーを組む人はいないと思うよ。もしパーティーを組んで依頼を失敗すればエルンちゃんと同じくギルド冒険証が剥奪になるから」
「……ですよね。私って冒険者に向いてないかも知れないですね」
「エルンちゃん……」
悩んでも仕方ない。潔く依頼を受けることにしようと思う。ここで失敗しても仕方ないし、おとなしく故郷に帰るだけだしね。そんな時奥のほうから大きな声が聞こえてくる。
「おーいルナレット!酒を持ってこい!もう空になっちまった」
「飲み過ぎですよブレイドさん。この前のお金も払ってないじゃないですか?」
「金は払う。オレはオレの好きなようにやる。OK?」
あの呑んだくれの男は確か……『死神』と呼ばれている人物だよね。名前だけは聞いたことがある。
パーティーを組めば仲間全員が危険な目に合うという曰く付きの人物。噂では伝説の最強ギルド冒険者パーティーの『閃光』に並ぶほどの実力者だと聞いたことあるけど、このギルドでは私と同じくらい嫌われている存在……一緒にされるのが癪に障るけど、ああいうのには絶対関わらないほうがいい。
しかしそんな私の期待を裏切るかのように目があってしまう。
「ああ?お前また追放されたのかよ。懲りないねぇ?『便利屋』さんよぉ?もう諦めて故郷で平凡な暮らしでもしたほうがいいぞ」
そんな煽りを受けて私だって黙ってはいられない。真っ直ぐその男に向かって歩きだし目の前に立って言い放ってやる。
「そういうあなただって『死神』と呼ばれていて仲間なんていませんよね?人のこと言えるんですか!?」
「生意気なガキだな……オレに啖呵を切るか」
「私は18です。ガキじゃありません!」
拳に力が入る。でも怯むわけにはいかない。あれだけバカにされて黙っていられるか。私は思いっきり睨みつける。すると相手も睨み返して私を威圧してくる。
それを見ていたルナレットさんが私にとっての運命の一言を言う。
「はいはい。2人とも落ち着いて。それなら2人でパーティーを組めばいいんじゃない?」
「……はい?正気ですかルナレットさん?」
「お前、オレにガキのお守りをしろっていうのか?」
とてつもなく突拍子ない提案がルナレットさんから出たんだけど……。
「私は本気ですよ?ブレイドさんは酒代の滞納がありますから、拒否権はないですよね?」
「あのな……」
「エルンちゃんももしかして怖いの?『死神』とパーティーを組むの?」
「怖くないですよ!こんな酒呑みのおじさんなんて!」
「なら決まり!ここにあなたたちのパーティーを認めます」
こうして、崖っぷちの追放29回の私とギルドで『死神』と呼ばれている酒呑みのおじさんの嫌われ者同士のパーティーが結成されたのだった。
57
お気に入りに追加
103
あなたにおすすめの小説
勇者パーティーを追放された俺は辺境の地で魔王に拾われて後継者として育てられる~魔王から教わった美学でメロメロにしてスローライフを満喫する~
一ノ瀬 彩音
ファンタジー
主人公は、勇者パーティーを追放されて辺境の地へと追放される。
そこで出会った魔族の少女と仲良くなり、彼女と共にスローライフを送ることになる。
しかし、ある日突然現れた魔王によって、俺は後継者として育てられることになる。
そして、俺の元には次々と美少女達が集まってくるのだった……。
【宮廷魔法士のやり直し!】~王宮を追放された天才魔法士は山奥の村の変な野菜娘に拾われたので新たな人生を『なんでも屋』で謳歌したい!~
夕姫
ファンタジー
【私。この『なんでも屋』で高級ラディッシュになります(?)】
「今日であなたはクビです。今までフローレンス王宮の宮廷魔法士としてお勤めご苦労様でした。」
アイリーン=アドネスは宮廷魔法士を束ねている筆頭魔法士のシャーロット=マリーゴールド女史にそう言われる。
理由は国の禁書庫の古代文献を持ち出したという。そんな嘘をエレイナとアストンという2人の貴族出身の宮廷魔法士に告げ口される。この2人は平民出身で王立学院を首席で卒業、そしてフローレンス王国の第一王女クリスティーナの親友という存在のアイリーンのことをよく思っていなかった。
もちろん周りの同僚の魔法士たちも平民出身の魔法士などいても邪魔にしかならない、誰もアイリーンを助けてくれない。
自分は何もしてない、しかも突然辞めろと言われ、挙句の果てにはエレイナに平手で殴られる始末。
王国を追放され、すべてを失ったアイリーンは途方に暮れあてもなく歩いていると森の中へ。そこで悔しさから下を向き泣いていると
「どうしたのお姉さん?そんな収穫3日後のラディッシュみたいな顔しちゃって?」
オレンジ色の髪のおさげの少女エイミーと出会う。彼女は自分の仕事にアイリーンを雇ってあげるといい、山奥の農村ピースフルに連れていく。そのエイミーの仕事とは「なんでも屋」だと言うのだが……
アイリーンは新規一転、自分の魔法能力を使い、エイミーや仲間と共にこの山奥の農村ピースフルの「なんでも屋」で働くことになる。
そして今日も大きなあの声が聞こえる。
「いらっしゃいませ!なんでも屋へようこそ!」
と
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
魔力吸収体質が厄介すぎて追放されたけど、創造スキルに進化したので、もふもふライフを送ることにしました
うみ
ファンタジー
魔力吸収能力を持つリヒトは、魔力が枯渇して「魔法が使えなくなる」という理由で街はずれでひっそりと暮らしていた。
そんな折、どす黒い魔力である魔素溢れる魔境が拡大してきていたため、領主から魔境へ向かえと追い出されてしまう。
魔境の入り口に差し掛かった時、全ての魔素が主人公に向けて流れ込み、魔力吸収能力がオーバーフローし覚醒する。
その結果、リヒトは有り余る魔力を使って妄想を形にする力「創造スキル」を手に入れたのだった。
魔素の無くなった魔境は元の大自然に戻り、街に戻れない彼はここでノンビリ生きていく決意をする。
手に入れた力で高さ333メートルもある建物を作りご満悦の彼の元へ、邪神と名乗る白猫にのった小動物や、獣人の少女が訪れ、更には豊富な食糧を嗅ぎつけたゴブリンの大軍が迫って来て……。
いつしかリヒトは魔物たちから魔王と呼ばるようになる。それに伴い、333メートルの建物は魔王城として畏怖されるようになっていく。
俺を追い出した元パーティメンバーが速攻で全滅したんですけど、これは魔王の仕業ですか?
ほーとどっぐ
ファンタジー
王国最強のS級冒険者パーティに所属していたユウマ・カザキリ。しかし、弓使いの彼は他のパーティメンバーのような強力な攻撃スキルは持っていなかった。罠の解除といったアイテムで代用可能な地味スキルばかりの彼は、ついに戦力外通告を受けて追い出されてしまう。
が、彼を追い出したせいでパーティはたった1日で全滅してしまったのだった。
元とはいえパーティメンバーの強さをよく知っているユウマは、迷宮内で魔王が復活したのではと勘違いしてしまう。幸か不幸か。なんと封印された魔王も時を同じくして復活してしまい、話はどんどんと拗れていく。
「やはり、魔王の仕業だったのか!」
「いや、身に覚えがないんだが?」
異世界TS転生で新たな人生「俺が聖女になるなんて聞いてないよ!」
マロエ
ファンタジー
普通のサラリーマンだった三十歳の男性が、いつも通り残業をこなし帰宅途中に、異世界に転生してしまう。
目を覚ますと、何故か森の中に立っていて、身体も何か違うことに気づく。
近くの水面で姿を確認すると、男性の姿が20代前半~10代後半の美しい女性へと変わっていた。
さらに、異世界の住人たちから「聖女」と呼ばれる存在になってしまい、大混乱。
新たな人生に期待と不安が入り混じりながら、男性は女性として、しかも聖女として異世界を歩み始める。
※表紙、挿絵はAIで作成したイラストを使用しています。
※R15の章には☆マークを入れてます。
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-
すずめさん
ファンタジー
ある日、友達に誘われ始めたMMORPG…[アルバスクロニクルオンライン]
何の変哲も無くゲームを始めたつもりがしかし!?…
たった一つのスキルのせい?…で起きる波乱万丈な冒険物語。
※本作品はPCで編集・改行がされて居る為、スマホ・タブレットにおける
縦読みでの読書は読み難い点が出て来ると思います…それでも良いと言う方は……
ゆっくりしていってね!!!
※ 現在書き直し慣行中!!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる