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第3章 聖女。魔法と鉱山に挑むのです!
11. ワイバーン討伐 ~後編~
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11. ワイバーン討伐 ~後編~
フィオナの魔法剣で魔物を倒したのです。しかしロゼッタ様がすぐにあることに気づいたのです。
「この魔物の傷……おそらく他の魔物との縄張り争いの傷じゃ……まだ奥に何かがおるぞ……!?」
そうロゼッタ様が言った瞬間、それは私たちの目の前にあらわれるのです。それは一見ドラゴンのようでしたがその翼は小型で、その体は鱗ではなく毛に覆われていて、尻尾は爬虫類のような形をしており先の方が二つに分かれそれぞれヘビのようにうごめいていたのです。それはとてもグロテスクで気持ち悪い見た目だったのです。
「ワイバーンじゃ!だがやることは変わらん!ワシは奴の動きを止める!フィオナは隙を見て攻撃をするのじゃ!アリーゼ!お主はサポートじゃ!」
サポートと言われてもなのです……私はいつも通り意識を深く潜る。そして今必要な本を探しそのページをめくる。
【なるほど納得!ワイバーン大事典】
1.頭を攻撃すると死にやすい。頭部は硬いので斬撃系よりも打撃系の武器のほうが有効。
2.火属性にめっぽう弱い
3.尾の攻撃は毒を持っているため注意が必要
4.背中に乗ると振り落とされるため注意すること。翼は風属性により飛行能力を上げる
5.空腹だと狂暴になり手がつけられなくなる。最も危険
6.好物は鶏肉、特に胸肉
7.卵は栄養価が高いので討伐したら持って帰ろう
8.ワイバーンの肉は超絶品!
ふむ。まずは動きを封じればいいのですね。ならあれが使えるのです。私は鞄から小さな瓶を取り出し蓋をあけて中に入っている液体を地面にばらまくのです。
すると地面が溶け始めドロドロになるのです。これは以前作った純銀の聖水のあまりの【聖水】なのです。本来は魔物避けの用途として使われるものですが今回は攻撃にも使うのです。
ワイバーンは強敵なのです。でも大丈夫。ロゼッタ様もフィオナも凄く強くなっているのです。私はそう確信しているのでした。
フィオナは走り出しました。そしてそれを追いかけてくるワイバーンの後ろ足に向かって剣を振り抜くのです。見事に命中しましたがワイバーンの皮膚を切り裂くだけであまりダメージを与えられていません。しかし動きを封じられたのは確かなのです。ただワイバーンを倒すには、あの本の通り弱点の頭を狙うしかないようなのです。
ロゼッタ様はその隙に魔法陣を展開して魔法を詠唱しようとしていましたが、ワイバーンは力ずくで魔法印を破壊したのです。
「ちっ……素早いのじゃ……」
「師匠!ボクに任せて!」
フィオナがワイバーンの攻撃を防いでいる間にロゼッタ様は再度魔法陣を展開すると今度は炎の鎖が飛び出したのです。さっきの魔物との戦いで見せたあの魔法なのです!そしてその鎖はワイバーンの体に巻き付きまとわりつくのですが、それでもなお無理やり動いています。しかし動きはだいぶ鈍くなったのでこれならば……
「くっ暴れおって……」
「ロゼッタ様!私も加勢するのです!」
私は勢いよく近くの木に登り始める。私も参加するのです。ワイバーンの弱点は頭なのです。私は勢いよくジャンプしてワイバーンの頭をめがけてロッドを叩きつけるのです。
「沈んどけなのです!!」
ゴギンッ……と大きな音を立ててワイバーンの頭にロッドを叩きつける。するとワイバーンの頭がぐちゃっと潰れてそのまま地面に倒れたのです。そして私が蒔いた聖水で体が煙をあげ溶けていくのです。
これで終わりなのです?なんかあっけないのです。そう思って周りを見渡すとロゼッタ様とフィオナがこちらを見ながら唖然とした表情をしていたのです。あれ?どうしたのです?
「えーと……その……アリーゼ様強いんだね……」
「もちろんなのです。私は聖女なのです!」
「なんか遠い昔の記憶に既視感があるのじゃが……」
「え?」
「いや何でもない……なんか……お主は特別のような気がするのじゃがな……」
なぜでしょう……ロゼッタ様がちょっと引いてる気がしたのです。いやいや私は普通に戦っただけなのです!私はただの聖女なのです!
そういえばワイバーンは……しまったのです!超絶品のワイバーンを聖水で溶かしてしまったのです……ぐすっ……食べたかったのです……
「聖水なんか蒔かなきゃ良かったのですぅ~~!!」
そんな私の悲痛な叫びは森に響き渡るのでした。
フィオナの魔法剣で魔物を倒したのです。しかしロゼッタ様がすぐにあることに気づいたのです。
「この魔物の傷……おそらく他の魔物との縄張り争いの傷じゃ……まだ奥に何かがおるぞ……!?」
そうロゼッタ様が言った瞬間、それは私たちの目の前にあらわれるのです。それは一見ドラゴンのようでしたがその翼は小型で、その体は鱗ではなく毛に覆われていて、尻尾は爬虫類のような形をしており先の方が二つに分かれそれぞれヘビのようにうごめいていたのです。それはとてもグロテスクで気持ち悪い見た目だったのです。
「ワイバーンじゃ!だがやることは変わらん!ワシは奴の動きを止める!フィオナは隙を見て攻撃をするのじゃ!アリーゼ!お主はサポートじゃ!」
サポートと言われてもなのです……私はいつも通り意識を深く潜る。そして今必要な本を探しそのページをめくる。
【なるほど納得!ワイバーン大事典】
1.頭を攻撃すると死にやすい。頭部は硬いので斬撃系よりも打撃系の武器のほうが有効。
2.火属性にめっぽう弱い
3.尾の攻撃は毒を持っているため注意が必要
4.背中に乗ると振り落とされるため注意すること。翼は風属性により飛行能力を上げる
5.空腹だと狂暴になり手がつけられなくなる。最も危険
6.好物は鶏肉、特に胸肉
7.卵は栄養価が高いので討伐したら持って帰ろう
8.ワイバーンの肉は超絶品!
ふむ。まずは動きを封じればいいのですね。ならあれが使えるのです。私は鞄から小さな瓶を取り出し蓋をあけて中に入っている液体を地面にばらまくのです。
すると地面が溶け始めドロドロになるのです。これは以前作った純銀の聖水のあまりの【聖水】なのです。本来は魔物避けの用途として使われるものですが今回は攻撃にも使うのです。
ワイバーンは強敵なのです。でも大丈夫。ロゼッタ様もフィオナも凄く強くなっているのです。私はそう確信しているのでした。
フィオナは走り出しました。そしてそれを追いかけてくるワイバーンの後ろ足に向かって剣を振り抜くのです。見事に命中しましたがワイバーンの皮膚を切り裂くだけであまりダメージを与えられていません。しかし動きを封じられたのは確かなのです。ただワイバーンを倒すには、あの本の通り弱点の頭を狙うしかないようなのです。
ロゼッタ様はその隙に魔法陣を展開して魔法を詠唱しようとしていましたが、ワイバーンは力ずくで魔法印を破壊したのです。
「ちっ……素早いのじゃ……」
「師匠!ボクに任せて!」
フィオナがワイバーンの攻撃を防いでいる間にロゼッタ様は再度魔法陣を展開すると今度は炎の鎖が飛び出したのです。さっきの魔物との戦いで見せたあの魔法なのです!そしてその鎖はワイバーンの体に巻き付きまとわりつくのですが、それでもなお無理やり動いています。しかし動きはだいぶ鈍くなったのでこれならば……
「くっ暴れおって……」
「ロゼッタ様!私も加勢するのです!」
私は勢いよく近くの木に登り始める。私も参加するのです。ワイバーンの弱点は頭なのです。私は勢いよくジャンプしてワイバーンの頭をめがけてロッドを叩きつけるのです。
「沈んどけなのです!!」
ゴギンッ……と大きな音を立ててワイバーンの頭にロッドを叩きつける。するとワイバーンの頭がぐちゃっと潰れてそのまま地面に倒れたのです。そして私が蒔いた聖水で体が煙をあげ溶けていくのです。
これで終わりなのです?なんかあっけないのです。そう思って周りを見渡すとロゼッタ様とフィオナがこちらを見ながら唖然とした表情をしていたのです。あれ?どうしたのです?
「えーと……その……アリーゼ様強いんだね……」
「もちろんなのです。私は聖女なのです!」
「なんか遠い昔の記憶に既視感があるのじゃが……」
「え?」
「いや何でもない……なんか……お主は特別のような気がするのじゃがな……」
なぜでしょう……ロゼッタ様がちょっと引いてる気がしたのです。いやいや私は普通に戦っただけなのです!私はただの聖女なのです!
そういえばワイバーンは……しまったのです!超絶品のワイバーンを聖水で溶かしてしまったのです……ぐすっ……食べたかったのです……
「聖水なんか蒔かなきゃ良かったのですぅ~~!!」
そんな私の悲痛な叫びは森に響き渡るのでした。
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