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第1章 聖魔法?そんなの知らないのです!
31. 聖女。解錠する
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31. 聖女。解錠する
魔法船はどんどん速度を上げていく。これは魔法船が暴走してしまっているように感じるのです。いやそれよりももしかしたら……素人が動かしている?そういう感じもするのです。
その時誰かが甲板に出てくる。私はなんとなく本で書いてあった事を思い出して危険を感じたのです。
「ミルディ隠れるのです!こっちなのです」
甲板にあった大きな樽の影に隠れる。するとそこには柄の悪い二人の男が出てくる。辺りを見渡し何かを探している様子なのです。
「おい、いたか!?」
「いやいねぇ……くそっ!客の荷物ともどもせっかく魔法船を奪ったのによ。ガキに見られるとはついてねぇ、しかも魔法船を動かしているアイツを気絶させやがって」
「アイツわざとじゃないだろうな?お頭に気に入られてるみたいだがオレは信用しちゃいない。だってアイツの家系は優秀な魔法士の家系だ。これも罠かもしれんしな」
「いやそれはないだろう。アイツは性格がビビりだ。そんな勇気ねぇよ。それに逃げているガキには逃げ場がない。見つけて殺して海に投げこめばいいだろう」
男たちはそんな会話をしてまた船内に戻る。さっきの話……おそらくこの魔法船はあの海賊らしきものたちに乗っ取られたのです。そして魔法船を動かしていた海賊を気絶させたのはロゼッタ様なのです。早く合流しないと大変なのです!
そう言った瞬間。爆発音と共に船体が大きく揺れる。
最悪なのです……。
これはロゼッタ様の魔法なのです!
私とミルディは急いでロゼッタ様と合流するために船内に走り出す。そしてそのまま船内にいるロゼッタ様を探すことにするのです。
「音はこっちから聞こえたのです」
「あたしも聞こえた。こっちから」
この魔法船は乗客が100人は収容できる大型の魔法船なのです。もちろん船内も広く探すのも困難なのです。
私たちは音の聞こえた方へ進んでいき、部屋を一つずつ確かめていく。正直海賊の数もわからないのです。あまり派手な動きをして見つかると厄介なのです。その時、部屋に入ろうとするとミルディが鍵のかかっている部屋を見つける。
「あれ?この部屋鍵がかかってる。なんで?」
ミルディが不思議そうにしている。鍵がかかっているなら間違いなくロゼッタ様しか考えられないのです。でもそれなら海賊も近くにいるはずなのです。声もだせないし、早くしないと私たちが見つかるのです。それならあの本に書いてあった通りに…。
「ミルディ。細い針金を持ってますか?」
「針金?髪留めのピンならあるけど……まさかそれで開けるの?本の世界じゃあるまいし……あ。」
「はい。本に書いてあったのです!私は鍵開けができるはずなのです。」
そう言って私は扉の鍵穴に髪留めのピンを差し込み解錠を試みる。するとカチャリという音と共に扉が開く。どんなもんです!やっぱり本の知識は優秀なのです!
「おぉ~すごいねアリーゼ!」
「ふふんなのです。もっと褒めてもいいのですよ!」
さぁこれで中に入ることができるのです。部屋の中に入るとそこにはベッドの上で寝ているロゼッタ様の姿があったのです。どうやら疲れて眠っているみたいです。
「寝てる!?どんな神経してんのロゼッタ様は!?」
「落ち着くのですミルディ」
確かにロゼッタ様の行動には呆れることも多いのです。それでも今はそんなことを考えてる暇はないのです。私が近づくとロゼッタ様が目を覚ます。
「うぅん……お。やっと来おったか。遅いのじゃアリーゼ、ミルディ」
「やっと来おったかじゃないでしょ!よくこんな時に寝てるねロゼッタ様は」
「外には結界を張っておる。アリーゼじゃないと開けられんようにしておいた。少し仮眠してただけじゃ、うるさいのミルディは……」
それなら良かったのです。ん?でも私は髪留めで開けたのですが……?
ロゼッタ様の話だと最初から私なら開けられるようにしておいたようなのです。ミルディが扉に触れたので魔法で鍵がかかっていただけらしいのです……でも!私なら間違いなく鍵開けが出来たのです!本の通りに出来たのです!
魔法船はどんどん速度を上げていく。これは魔法船が暴走してしまっているように感じるのです。いやそれよりももしかしたら……素人が動かしている?そういう感じもするのです。
その時誰かが甲板に出てくる。私はなんとなく本で書いてあった事を思い出して危険を感じたのです。
「ミルディ隠れるのです!こっちなのです」
甲板にあった大きな樽の影に隠れる。するとそこには柄の悪い二人の男が出てくる。辺りを見渡し何かを探している様子なのです。
「おい、いたか!?」
「いやいねぇ……くそっ!客の荷物ともどもせっかく魔法船を奪ったのによ。ガキに見られるとはついてねぇ、しかも魔法船を動かしているアイツを気絶させやがって」
「アイツわざとじゃないだろうな?お頭に気に入られてるみたいだがオレは信用しちゃいない。だってアイツの家系は優秀な魔法士の家系だ。これも罠かもしれんしな」
「いやそれはないだろう。アイツは性格がビビりだ。そんな勇気ねぇよ。それに逃げているガキには逃げ場がない。見つけて殺して海に投げこめばいいだろう」
男たちはそんな会話をしてまた船内に戻る。さっきの話……おそらくこの魔法船はあの海賊らしきものたちに乗っ取られたのです。そして魔法船を動かしていた海賊を気絶させたのはロゼッタ様なのです。早く合流しないと大変なのです!
そう言った瞬間。爆発音と共に船体が大きく揺れる。
最悪なのです……。
これはロゼッタ様の魔法なのです!
私とミルディは急いでロゼッタ様と合流するために船内に走り出す。そしてそのまま船内にいるロゼッタ様を探すことにするのです。
「音はこっちから聞こえたのです」
「あたしも聞こえた。こっちから」
この魔法船は乗客が100人は収容できる大型の魔法船なのです。もちろん船内も広く探すのも困難なのです。
私たちは音の聞こえた方へ進んでいき、部屋を一つずつ確かめていく。正直海賊の数もわからないのです。あまり派手な動きをして見つかると厄介なのです。その時、部屋に入ろうとするとミルディが鍵のかかっている部屋を見つける。
「あれ?この部屋鍵がかかってる。なんで?」
ミルディが不思議そうにしている。鍵がかかっているなら間違いなくロゼッタ様しか考えられないのです。でもそれなら海賊も近くにいるはずなのです。声もだせないし、早くしないと私たちが見つかるのです。それならあの本に書いてあった通りに…。
「ミルディ。細い針金を持ってますか?」
「針金?髪留めのピンならあるけど……まさかそれで開けるの?本の世界じゃあるまいし……あ。」
「はい。本に書いてあったのです!私は鍵開けができるはずなのです。」
そう言って私は扉の鍵穴に髪留めのピンを差し込み解錠を試みる。するとカチャリという音と共に扉が開く。どんなもんです!やっぱり本の知識は優秀なのです!
「おぉ~すごいねアリーゼ!」
「ふふんなのです。もっと褒めてもいいのですよ!」
さぁこれで中に入ることができるのです。部屋の中に入るとそこにはベッドの上で寝ているロゼッタ様の姿があったのです。どうやら疲れて眠っているみたいです。
「寝てる!?どんな神経してんのロゼッタ様は!?」
「落ち着くのですミルディ」
確かにロゼッタ様の行動には呆れることも多いのです。それでも今はそんなことを考えてる暇はないのです。私が近づくとロゼッタ様が目を覚ます。
「うぅん……お。やっと来おったか。遅いのじゃアリーゼ、ミルディ」
「やっと来おったかじゃないでしょ!よくこんな時に寝てるねロゼッタ様は」
「外には結界を張っておる。アリーゼじゃないと開けられんようにしておいた。少し仮眠してただけじゃ、うるさいのミルディは……」
それなら良かったのです。ん?でも私は髪留めで開けたのですが……?
ロゼッタ様の話だと最初から私なら開けられるようにしておいたようなのです。ミルディが扉に触れたので魔法で鍵がかかっていただけらしいのです……でも!私なら間違いなく鍵開けが出来たのです!本の通りに出来たのです!
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