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135. 想像がつかないです

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135. 想像がつかないです



「ねぇねぇ先輩!来週ひな祭りですね!女の子の記念日なんですよ!だから私に感謝してください!」

「何でだよ……」

「だって、私に感謝してますよね?先輩は。」

「そう言われると腹が立つんだがな。まぁ感謝はしてるよ。」

「ですよね~それでいいんです!えへへ」

 うぜぇ……いちいち恩着せがましいのも腹が立つ。もしかして夏帆のやつはオレに何か求めているのか?よくわからないが。

「そういえば先輩。ホワイトデー期待してますからね?」

「そうか。黒崎にも何か返さないとな」

「私は!?私も愛のこもったチョコレートあげましたよ!?足りませんでしたか!?なんなら私の身体もあげても良かったんですけど……」

「いらねぇよ!」

「じゃあ私のお返しは……濃厚なキスでお願いします!」

「断る!」

「むぅ……先輩の意地悪。まったく恥ずかしがり屋さんですね?」

 コイツ本当に人の話聞いてないな。でも今更そんなことでいちいちイラついてたらキリがない。もう慣れた。

「先輩。私のお返しはキスでいいですけど。冬花先輩へのお返し考えてるんですか?」

「キスはしないからな?特に考えてなかったが……?どうしようかな。」

 正直何も考えていなかった。黒崎はどんなものが好きなのか……。そもそも何をプレゼントしたら喜んでくれるんだろうか。黒崎の喜ぶ顔とか全然想像できないんだけど。

「なら週末買いにいきましょうよ!デートもかねて。私が選んであげます!」

「それは助かる。頼むわ」

「任せて下さい!その代わり……先輩の選ぶものもちゃんと考えておいてくださいね?」

 こうして週末に夏帆とデートもかねて黒崎へのホワイトデーのお返しを買いにいくことになったのだった。
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