134 / 152
133. 色占い
しおりを挟む
133. 色占い
「ねぇねぇ先輩!何色が好きですか?」
「なんだよいきなり」
「これ『色占い』っていうサイト見つけたので一緒にやりましょうよ!」
また面倒なの見つけて来やがって……でもやらないとウザいしな。とりあえずやるか。
「えっと……先輩の生年月日を入れてと。色は……橙色です!!」
「橙色?……微妙……」
「えっと『橙色は太陽のような温かさを持っていて周りに笑顔を振りまく愛されキャラ。でも時には情熱的に行動する一面もあり、女性からは頼りになる存在として見られています』だって!やりましたね先輩!」
「オレって笑顔を振りまく愛されキャラか?どこが?」
「いやーだって私に優しいですし、楽しそうに喋ってますよね?」
「楽しそうにしゃべってねぇよ!お前のせいだろほとんど!」
本当にこいつといると疲れる……。
「次は私ですね!私は白色です!!これはなんでしょう!えっと……『あなたは自分の意見をしっかり持っている人。周りの人と協調性があり、リーダーシップをとるタイプ。白はリーダーの色でもあり、真面目な人が多いようです』だって!」
「うわぁ……出た出た出た……」
「なんですかその反応!?」
「いや、どうせそんなことだろうと思ったからさ」
「当たってますよね?」
「真逆のような気がするが?」
「むぅ~……あっ!ほら見てくださいこの文章!」
夏帆はオレに画面を見せてくる。
「どれどれ……『白いものは汚れが目立ちやすく、自分の過ちを認めようとしない頑固な性格の持ち主も多いのですが、根気強く粘り強い努力家でもあるため、最終的には成功する可能性が高いと言えるでしょう』……」
「ほら!当たってますよ!私、頑張り屋さんですし!先輩落としましたしね?」
「あーはいはいすごいすごーい」
「もう!ちゃんと見てくださいよ!!」
その文章を見てほんの少しだけ、確かになと思うオレがいたのだった。
「ねぇねぇ先輩!何色が好きですか?」
「なんだよいきなり」
「これ『色占い』っていうサイト見つけたので一緒にやりましょうよ!」
また面倒なの見つけて来やがって……でもやらないとウザいしな。とりあえずやるか。
「えっと……先輩の生年月日を入れてと。色は……橙色です!!」
「橙色?……微妙……」
「えっと『橙色は太陽のような温かさを持っていて周りに笑顔を振りまく愛されキャラ。でも時には情熱的に行動する一面もあり、女性からは頼りになる存在として見られています』だって!やりましたね先輩!」
「オレって笑顔を振りまく愛されキャラか?どこが?」
「いやーだって私に優しいですし、楽しそうに喋ってますよね?」
「楽しそうにしゃべってねぇよ!お前のせいだろほとんど!」
本当にこいつといると疲れる……。
「次は私ですね!私は白色です!!これはなんでしょう!えっと……『あなたは自分の意見をしっかり持っている人。周りの人と協調性があり、リーダーシップをとるタイプ。白はリーダーの色でもあり、真面目な人が多いようです』だって!」
「うわぁ……出た出た出た……」
「なんですかその反応!?」
「いや、どうせそんなことだろうと思ったからさ」
「当たってますよね?」
「真逆のような気がするが?」
「むぅ~……あっ!ほら見てくださいこの文章!」
夏帆はオレに画面を見せてくる。
「どれどれ……『白いものは汚れが目立ちやすく、自分の過ちを認めようとしない頑固な性格の持ち主も多いのですが、根気強く粘り強い努力家でもあるため、最終的には成功する可能性が高いと言えるでしょう』……」
「ほら!当たってますよ!私、頑張り屋さんですし!先輩落としましたしね?」
「あーはいはいすごいすごーい」
「もう!ちゃんと見てくださいよ!!」
その文章を見てほんの少しだけ、確かになと思うオレがいたのだった。
0
お気に入りに追加
53
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
スケートリンクでバイトしてたら大惨事を目撃した件
フルーツパフェ
大衆娯楽
比較的気温の高い今年もようやく冬らしい気候になりました。
寒くなって本格的になるのがスケートリンク場。
プロもアマチュアも関係なしに氷上を滑る女の子達ですが、なぜかスカートを履いた女の子が多い?
そんな格好していたら転んだ時に大変・・・・・・ほら、言わんこっちゃない!
スケートリンクでアルバイトをする男性の些細な日常コメディです。
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました
フルーツパフェ
大衆娯楽
とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。
曰く、全校生徒はパンツを履くこと。
生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?
史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる