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第6章第5話 こわれちゃう
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弥次馬たちが、どよめいた。
キス・シーンを見て。
くちびるが、はなれた。
キスの時間は、一瞬だけだった。
妖しげに微笑んだ。ボクの瞳を見つめながら。ヨシツネ先輩が。
今は、美少女の舞姫様だけど。
ますます、からだが熱くなっちゃうよ。
はずかしくて、うつむいちゃった。
外野から、ラブコールを送ってくる男子たちがいた。
一年生の弥次馬たちは、ボクたちのことを、近所の女子校の生徒だと思っているようだ。
チラリと、視線を向けた。
あっ。
からだが、固まった。
同じクラスの男子たちがいた。
太っちょ男子と、メガネ男子。
漫研の集団の中にいた。
漫研は、演劇部や文芸部と、犬猿の仲らしい。数年前、演劇部のヒロインをネタにして、十八禁漫画を描いたそうだ。劇の脚本は文芸部のオリジナルだったため、文芸部も激怒したらしい。
このままだと、ボクたちも、十八禁漫画になっちゃうの?
そんなの、こまるよ。
こわれちゃう。舞姫様の清純なイメージが。
そんなの、ダメだよ。いやだよ。やめてよ。
ああ。どうしよう。
キス・シーンを見て。
くちびるが、はなれた。
キスの時間は、一瞬だけだった。
妖しげに微笑んだ。ボクの瞳を見つめながら。ヨシツネ先輩が。
今は、美少女の舞姫様だけど。
ますます、からだが熱くなっちゃうよ。
はずかしくて、うつむいちゃった。
外野から、ラブコールを送ってくる男子たちがいた。
一年生の弥次馬たちは、ボクたちのことを、近所の女子校の生徒だと思っているようだ。
チラリと、視線を向けた。
あっ。
からだが、固まった。
同じクラスの男子たちがいた。
太っちょ男子と、メガネ男子。
漫研の集団の中にいた。
漫研は、演劇部や文芸部と、犬猿の仲らしい。数年前、演劇部のヒロインをネタにして、十八禁漫画を描いたそうだ。劇の脚本は文芸部のオリジナルだったため、文芸部も激怒したらしい。
このままだと、ボクたちも、十八禁漫画になっちゃうの?
そんなの、こまるよ。
こわれちゃう。舞姫様の清純なイメージが。
そんなの、ダメだよ。いやだよ。やめてよ。
ああ。どうしよう。
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